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敵国第二王子の溺愛物語  作者: 成瀬 ほのか
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昔話

初めまして、成瀬 ほのかです。

処女作なので誤字脱字等が多々あるかと思いますが、そこは多目に見てもらって頂きたいです。

どうぞよろしくお願いします。

「___サンドウィッチ、食べる?」


僕の祖国、キャレンシュ国とは今まさに敵対状態にあり、隣国でもある大国、リンヴェルト国にある、一度入ったら戻れないと言われている、通称『魔女の森』。

幼かった頃の僕の好奇心は、自分の理性には勝てず、『魔女の森』へと迷い込んでしまった。

森の中でさまよっていると、太陽の光を浴びながら呑気にサンドウィッチを食べていた僕と同じ年齢の十二歳くらいの少女がいた。

艶のある漆黒の髪、ビー玉のような紅い瞳、真っ白な肌に白いワンピースを着た少女。

絶世の美女と言っても納得してしまうくらいの美貌を持っていた。


「あ……あ、なたは誰……?」

「私……?私は……リン。サンドウィッチ、食べる?」


自己紹介をしながら何気にサンドウィッチを進めてくるリン。

そんなにサンドウィッチを食べて欲しいのだろうか。


「今日はいっぱい作っちゃったの。だから、私一人じゃ……」

「い、いや。遠慮しておく。そんなにお腹も空いてない……」


そう言って僕が断った直後。

ギュルルルゥ〜、とお腹が鳴ってしまった。


「「………」」


その場に沈黙が流れる。

なにか言ってくれよ……!と、心の中で叫ぶ。

きっと今、僕の顔は真っ赤だろう。

恥ずかしくて俯いていると、ポンポン、とリンが自分の隣を叩いた。

ここに座れということだろうか……?


「ここ、座ったら?気持ちいいよ、ここは。」


確かに、気持ちよさそうだ。

太陽の光が木々の隙間から差し込んでいて、まさに木漏れ日って感じだ。

おそるおそる近づいて、ストン、と座る。


「お邪魔します……」

「お邪魔されましたー」

「………」


ふざけてるのか、この人は。


「はい、サンドウィッチどうぞ。この玉子のやつ、オススメだよ。」

「あ、ありがとうございます……お、美味しい……!」

「でしょ。自信作なの。あ、ところで貴方の名前は?」


そういえば言ってなかったな、と思い自己紹介をする。


「僕はジン・キャレンシュ。キャレンシュ国の第二王子だ。」


僕は自分が王族であることを誇りに思っているし、別に隠すことでもないな、と思い胸を張ってそう言った。

するとリンは一瞬険しい顔をしてから、そっか、と笑顔で言った。

さっきの顔はなんだったんだろう……?

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