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半径30km以内での生存者はあなただけ。

ドドドドドドドド・・・・

目の前に現れた少女は俺の目の前に立ち

小さい体で大きな機関銃マシンガンらしきものを持ち次々にゾンビを乱射していく


銃なのか?よく見ると放たれているものは弾丸ではない、青い光のようなもの・・・電気か?

1階のフロアに居た何十体ものゾンビを瞬殺した少女振り返り

「大丈夫?」と俺を見下しそう言った。


肩まで切り揃えられ、真っ黒な髪。

目が青くて色白で何故か丈の短めな浴衣のようなものを着ている美少女がこちらに首を傾げて様子を伺っている。


「あぁ・・・助かったよ。ありがとう・・。」

ヘタレな俺はまだ声が震えている。


「ここから半径30km以内での生存者はあなた一人になります。」


ジト目で俺に話してきた少女、おそらくなんでこんな野郎が生き延びているんだ。

と言いたげな表情だ。俺だってそう思っているからな。


「えっと、とりあえず聞きたい事だらけなんだけど・・まず君は何者?」



「申し遅れました。私は簡単に言いますとこの死世界に召喚されたカリンという者です。

世界が破滅寸前と聞き任務で私達が召喚されました。

たった一ヶ月でこの様、生存者は残り6名全員を捕獲して私達の世界に連れて帰る事が今回の任務だそうです。」


淡々と喋るカリンと言う子の話がどうも理解しがたい。

異世界って何?そんなのあるの?から始まり

任務とは?生存者6名?連れて帰る?頭がパンク寸前だ。


「ん?私達って他にも召喚されたやつがいるのか?」


「はい。私の双子の姉リノンが他の生存者を探しに西の方に飛ばされました。」


「双子・・・お前ら強いのか?俺ら助かるのか・・・?」

たった一人の救世主。

しかも、少女の登場でここまで気持ちが楽になるとは思わなかった。


「はい、私達は強いです。なのでこの世界に召喚されました。さて、次はあなたの番です。自己紹介を」


と言いながらカリンはへばって立てない俺に手を差し出し起き上がらせてくれた。


「ありがとう。俺は秋月 歩隆。17歳で高校二年生だ

見たとおり何もできないただのヘタレ。今まではアキラと一緒に・・・・

あ!!アキラは?!ここに来る時俺ぐらいの男みなかったか?

髪の毛は染めてて茶色でたしか・・・ジャージを履いてた!」


「先ほど言いましたが、ここから半径30kmに生存者はいません。

確認済みです。ここにいるのは私達二人とあとは死んだ人間所謂ゾンビ達ぐらいですね。」

と言いながら背後に近づいてきてたゾンビに銃を向け瞬殺した。


「すまねぇ気づかなかった。ありがとう。

半径30km・・・ってことはアキラ殺られたってことか?」

一ヶ月間ずっと共に逃げてきた大事な友達。

さっきだって俺の為に食料を取りに行ってくれた優しいアキラ

なんで俺じゃなくてあいつが・・・・。ちくしょう・・・。


「もう、何泣いてるんですか。人間いつかは死にます、仕方ないでしょう。

でも、歩隆は死にません。私がここに来たからにはもう大丈夫です、絶対に私達の世界へ連れて帰ります。安心して任せてください。」


なんで俺よりに小柄な少女に励まされてるんだよ。情けな、俺。

でも・・・決めた。

こんなたいした事のない俺の命。目の前にいる小柄な美少女、カリンに預ける事にしよう。


「カリン、これからよろしく頼むよ。」


「ふふふ・・・任せてください」

カリンは初めて俺に笑ってくれた。





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