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閉鎖の桜  作者: うみの はまぐりん
7/11

閉鎖病棟にて ハマーピザ事件

病棟では新聞をみることができた。朝食後みんなでチラシをみて釘付けになったのは宅配ピザのチラシ。みんな食べたいねって言った。でも閉鎖病棟に配達なんてしてくれないだろう。私は一計を案じた。


「ハマー先生担当の人手をあげて」5人手をあげた。その5人に今日の診察で「ピザが食べたいけど閉鎖病棟では届けてもらえません」っていいましょうと打ち合わせた。


私は診察でハマー先生に訴えた「ピザ一つ食べれない、閉鎖病棟ってなんですか?」ハマー先生は苦虫を噛み潰したような顔をしたが問いには答えてくれなかった。


その日の診察が終わった午後、病棟内のナースステーションには大量のピザが届けられた。私たちは一切れずつもらい、保護室の患者にも差し入れられた。看護師は「ピザはハマー先生のおごりです。あとでお礼を言うように」と言った。


私はその5人にたずねた。「ハマー先生にピザのこと言った?」5人とも頷いた。作戦は見事成功したのである。


その後ハマー先生の診察の時にピザのお礼を言うと


『ちっ!!』と舌打ちされた。

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