表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/23

少年の答え

短くてすいません。


誤字・脱字等があれば報告お願いします。

 


「僕には僕が世界を変えるだなんて、馬鹿馬鹿しいと思った。絶対に無理だと思っている。」


風が止む。まるで、少年の声を、思いを、伝えるかのように。


「それでもこの世界では、それでいいんだ。何も言わなくてもいい。ただ笑っていればそれで——。

僕もその方が楽だと思う。いつだって逃げてもいいんだから。でも——」

「でもそれじゃあ駄目なんだと思う。零に会って、零はこの世界の人みたいじゃないみたいに笑ったんだ。僕はそれに見とれた。正直、今でも何で僕がこんなことを言っているのか分からない。可笑しな夢を見ていたいだけかもしれない。僕の言葉で、僕の表情で、僕の感情で何かが出来るって言うなら、僕も零のように笑ってもいい?こんな僕でも変えたいと思ってもいい?途中で止めてしまうかもしれないし、最悪、殺されるかもしれない。それでも零は僕と一緒にいてくれる?」


少女——零は静かに涙を零し、笑いながら少年に言った。


「うん!!」


その返事に、少年は安堵したのか『は〜』と息を吐き、そのまま地面に座り込んでしまった。そして、少年と少女はこの世界のすべての嘘を忘れさせるように笑い合った。


日は沈みかけ、街はオレンジ色に染まる。


その日のオレンジ色に染まった街を見た少年と少女は声を合わせて言った。


——わぁ、この街はこんなにも綺麗だったんだ——


と。


少年と少女、そして・・・・この世界の未来が動き始めたのは紛れもなくこの瞬間からだろう。






さぁ、あなたは未来に何を望む?

次回は、もしかしたら番外編かなんかにしてあるかもしれません。

番外編の場合、本編とは全く関係がありませんので、読まなくても話は分かります。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ