蒼い空、蒼い瞳
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——じゃあ、真がその嘘をなくしたら?——
転校してきた黒くて長い髪の、蒼い目をしている少女は僕にそう投げ掛けた。簡単に言えば
——世界を変えれば?——
しれっとものすごいことを言ってくる少女だ。
そんなこと言われたって、変えられるわけがない。
たった一人で世界を変える?
耳にしただけで笑えてくる。
夢だとしても、叶えられるものと叶えられないものは必ず存在する。そして、彼女が僕に言ってきたあの言葉は後者だ。
誰もが聞いて笑うだろう。馬鹿にはしない・・・・いや、笑いもしない。
たとえ僕が変えようとしても、誰も何も反応はしないだろう。
——この世界はそういう風にで出来ているのだから——
それからというもの、僕は悩むことなく少女の言葉を忘れようとした。
馬鹿らしかった。
僕が世界を変えるということが——
可笑しかった。
僕は、結局この世界の住人であることが——
悔しかった。
僕には、何かをしようとする勇気がなかったことが——
滑稽だった。
僕の心が、少女の言った言葉を忘れないようにしていることが——
———だけど少女は無邪気に笑って僕に言ったのだ。
「真の答えを待ってるよ」
と。その時、止んでいた風が吹き始める。その風で雲も、草花も、動き始める。
澄み切った蒼い空。それはまるであの少女の瞳のよう。
何よりも広く、輝く。
それなのに、目立つことはない。そこには当然のように太陽がある。雲があったって違和感などというものは全くない。同調している。
何色にでも染まることの出来る綺麗な蒼だった。
そして僕は答えを出した。
少年と少女は向き合う。互いに惹かれ合っているかのように、見つめ合う。
少年は『ふぅ』と息を吐き俯く。そして、顔を上げ少女をもう一度見つめた。
「僕には、僕が世界を変えるだなんて馬鹿らしく思えた。絶対に無理だと思った。そして、そう思っている自分に嫌気がさした———」
零、僕の答えを聞いてくれ——
ご感想、ありがとうございますっ!
次の話で、少年(千雅 真)に答えを出させます。