表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/23

日常の変化

誤字・脱字等があれば報告お願いします。

肝試しが終わった後、いつも通りの日々には変化があった。

僕達にとっても喜ばしい変化だ。

同じクラスの生徒の何人かが頻繁に僕らに声をかけるようになり、楽しそうにあの日のことを話すんだ。

「きゃーーー」って棒読みになっていたが、いつの間にか本当に叫んでいたらしい。特に、月菜が現れたところで・・・・。

月菜の意外な一面は、僕と零を驚かすだけでなく、クラスの生徒達までもに影響を与えていたのだと思うと、一体何者なのかを問いただしてみたくなる。

肝試しから二週間が過ぎた頃にはもう、上辺だけの笑顔は僕らのクラスにはなくなった。

だが、注意しなければならないのはそこからだ。

だんだん感情を外に出しつつあるということは、それだけ危険が伴う。

誤って教師や、このクラスの生徒達ではない生徒、他人に見られた場合、確実に捕まるだろう。『今』を楽しんでいることは良いのだが、それによって『明日みらい』がなくなってしまうことだけにはしたくはない。

そして、もう一つ変わったことがある。

それは、零だ。

肝試し以来、いつも上の空って感じで僕と月菜も心配している。

「何を考えているの?」って聞くと「分からない」と答える。

「零が肝試しの時に言っていた“なつや”って誰?」って聞くと「・・・・っ!わから・・ない」と答え、何故か涙を零す。

零は一体何を知っているの?何を見てきたの?何を・・・・忘れてしまったの?


「零、僕は零のすべてを知らないけれど、何か手伝えることがあるかもしれない。・・・だから、零が今何をそんなに悩んでいるのかを教えてほしい。」

「・・・・・。」

「零が、何も話したくないのなら、僕は零が話せるようになるまでずっと待っているから。」

「・・うん」

「もちろん私もだよっ!零のこと、待ってる!!」


僕と月菜は零に言葉をかけた。

零も少しだけ顔を緩めた。




だけど、僕は知らなさ過ぎたんだ。零のことを・・・・。

零と僕達には元から境界線が引かれていることを・・・・。

零が思い出してしまったらどうなってしまうのかを・・・・。


























最初からこの世界とはかけ離れたような存在だった零。不意に呼ばれたその少年の名前。

零が着々と記憶パズル欠片ピースを合わせ、一つになった時、真達の泣き叫ぶ声が空高く響くだろう。だが、当の本人達はまだ、何も知らない。







話の内容的にもうフィナーレ!みたいになっていますが、まだまだ続きますよ〜!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ