特になし
さっきなんとなく登録してみました。
休憩程度に簡単に内容考えて一時間前に書いてみました。
スラッと一度しか読んでないので。誤字や曖昧な表現あると思います。
まぁ、暇つぶし程度なのでてけとう、ではないけど。のほほんと書くつもり。
短編ポイのを暇な時間にスラッと出していく感じなので。
描写やおかしいところあれば色々いってください。
短時間で自分ができる範囲。それでどこがだめなのか? をよく観察したいので、よろしくおねがいします。
「何カ月、ここで待ち続ければ、いいの?」
昼なのか、夜なのかもわからない謎の工場の中に、僕はいた。
機械音が鳴り響き、オイルの匂いが漂ってくる。
――って、僕に鼻なんてあったっけ?
腕を動かし、僕は鼻を触ってみる。鼻……というべきなのだろうか。縦長いニンジンが、自分の顔に突き刺さっていることを確認する。
……僕はそもそも、なんで動けるの? 腕は木の棒、雪でできている体。冬になると子供が作りそうな雪だるま見たいな恰好。
「僕はなんだろう?」
誰も居ないのはわかっている。だが、独り言でも呟かなければ。精神が崩壊しそうな衝動に襲われていた。
そもそも僕に心なんてあるの、かな?
どうして生まれてきたのかも、思い出せない。
目が覚めたら、工場に居て。理由はわからないけど、僕が肌身離さず所持しているこのリンゴ。誰かに守ってくれ、とだけ言われたのを記憶の中で覚えていた。
「僕は、機械を見ていればいいの?」
同じ行動を繰り返し、何を組み立てているかすらわからない機械に向かって、僕は呟いた。
僕が話しかけたところで、機械は返事をしてくれることはなかった。
……暑い、いつもは涼しいのに。
室内は常時冷房で、僕が溶けないよう温度を保てるよう設定されていた。
「溶けてしまう。温度を下げないと……」
小さな個室、そこから機械の作業工程が見渡されるほどの大きな窓。そこに僕は居る。
「温度を下げるリモコン……。どこにいったの? かな」
個室は殺風景で、金属のパイプ椅子、傍に山積みになっているリモコンしかなかった。
「温度管理ができるリモコンしか扱ったことないけど。ほかは何に使うのかな」
リモコンを一つ手に取ると、僕は首を捻った(ひねった)。
他のリモコンを押せば、何か変わるのかもしれない。不意に僕はそう感じ、何を思ったのか。温度管理のリモコンを置き、正方形に丸い青色のボタンの形をした箱を手に取った。
これはどんな風に使うのかな? 軽く当たっただけで折れそうな腕で、青色のボタンをプッシュした。
「……………………」
至って何か起きた様子はない。窓の向こうで稼働している機械も、動きを変えた様子もなかった。
変なボタンだなぁ。僕は少しの期待と緊張が消し飛び、再び無気力になった。
「あのぉー? こんにちはっ!」
!? 急に僕以外の声の主が聞こえ。驚きのあまり、声の方に振り返った。
一0歳になるかならいかのという小柄な子。ショートで少し癖のある髪に赤い眼。よくわからないが、白の長いドレスを着ている。が、そのドレスのサイズが合ってなく、地面にドレスの端が垂れていた。
「………………」
「どうしたの? こんにちはいったでしょ? 挨拶、挨拶~」
「――こんにちは、あなたは、どうしてここにいるの?」
僕の問いかけが不思議に思ったのか、小さな少女は首を傾げた。
「あなたが呼び出したのよ。大丈夫? それで何の用なのかなぁ?」
少女は微笑みながら、僕の前でピョコっと数回跳ねると、自分の顔を指差した。
「うちはニルだよ。よろしく~」
特になし