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次元移動を越えて…(物理世界から魔法世界へコールドスリープ?)  作者: 混沌の夢
第2章 次元移動後のエリシェント世界編
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プロローグ2 夏椰……ビックベア倒してケセウスの町に行く

※何度か読み返し、色々話がおかしくなっている所や誤字・脱字は不定期に修正・加筆をしております。(更新日が多々変更あり)

 翌日、朝食を食べた後、周辺に野草や香草など、どんな物があるのか見てくると行って宿屋を出た。出る直前に女将さんから魔物が出るから気をつけなっと一言言われる。

 村を出て周辺を散策して少し歩けば林があった、夏椰はその中に入って薬草や香草などを見つけては採取し、新種が合れば鑑定するなどしながら女将さんが話していたことを思い出していた。


「魔物ねぇ~どの程度の魔物が出るのか気になる所だけど、ここがVRMMORPGゲームハイフリーワールドと同じなら、レベルが高いだろうけど、村の冒険者のレベルって二桁以上いなかったしなぁ~、そのへんどうなっているんだろう、村に来るまでに出会った魔物は雑魚って感じだったけどゲーム時代のランクと変わってない気がする」


 夏椰はそういいながら、自分が普通にステータスを出して見ていたが、ここの冒険者は見えていないようだと思った。そんな時少し離れた所から悲鳴が聞こえた。声のする方に走っていけば冒険者らしい数人がビッグベア2体と戦っていたが、歯が立たないようだった。すかさず夏椰は冒険者一人に向かってきていたビッグベアを足蹴りで倒していた。


「おい、大丈夫か?」

「あぁ、すまない助かった」

「後は任せな」


 夏椰はそういうと残りの一体も同じように足蹴りで倒していた、レベル100程度なら夏椰にとっては雑魚でしかない。

 しかし相手になっていた冒険者達三人はレベル50にも満たない者達だった。


「あんたあれを足蹴りで倒すなんて凄いじゃないか」

「あはははぁ……、あの程度ならね、それよりあんなのこの辺でよく出るのか?」

「あぁ捕獲できれば旨いんだよ、だからいつもなら10人程度で討伐する魔物だからな」

「今日はビッグベアの討伐が目的では無かったんで3人で行動していたんだよ」

「なるほど……」

「でも、今日はあんちゃんのおかげで、助かった礼を言う」

「村に行けば食べられるぞ」

「あれ、食べるのか?」

「あぁ旨いぞぉ~」


 冒険者達はそういいながら、ビッグベア2体を即席の荷台に乗せて村に戻った、村では久しぶりのご馳走だぁ~と言って2体を解体して宴会が始まった。


「う~ん、旨い、これってこんなに旨かったのか?」

「ビッグベアを食べるのは初めてだったのですか?」

「あぁ……あんたは?」

「これは失礼、商隊を纏めているロドリアと言います」

「夏椰っていう」


 そんな宴会の中に犬族で商隊を率いる者達がいた、ケセウスの町を経由してウィステリアの城下町に向かうという。


「ケセウスの町経由で城下町かぁ」

「ご興味がおありで?」

「えぇまぁ、それにケセウスの町で冒険者登録をしようと思っているんですよ、でぇ城下町がどんな所かも見てみたいから、明日には出発しようと思っていた所なんですが、できたら一緒に連れて行ってもらってもいいですか?」

「それはかまいませんよ、私たちも今日はここで一泊して明日出発する予定になっています」

「助かります、よろしくお願いします」


そういってお酒を酌み交わす。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 翌日ロドリアの商隊の護衛隊として雇われている冒険者パーティー「暁のファルコン」と名乗った。団と言うほどの数ではない、今は5人だけだと言う、昔は30人程いたそうだ。


「あんたが昨日ビッグベアを足蹴りで倒したって言うお人かい?」

「あぁはい、そちらさんは?」

「おれは暁のファルコンっていう冒険者パーティーのリーダーをしているパロルっていうんだ、商隊の護衛をしている」

「そうですか、俺は夏椰っていいます、暫く商隊と一緒に行くのでよろしくお願いします」

「あぁもちろんだ、ビッグベアを足蹴り一つで倒しちまった人だ、こっちとしても心強い」

「道中も魔物が出るんですか?」

「魔物だけじゃないが、どちらかというと盗賊だな」

「盗賊かぁ」


 夏椰は苗字が変わっているため、むやみに出すのは面倒なことになると考え名前しか名乗らなかった、とりあえず早めに情報収集をして領都の屋敷に行かねばと思ったのだが、途中で盗賊相手をする場合もあると言われて少々悩んだ。

 ゲームならプレイヤーキルになるだろうし、リアルなら殺人になるからだ。とはいえ今回は護衛ではなくお客としてついて行くことになっているのだ、そうそう盗賊相手はしないと決めた。


「それじゃ夏椰さん、出発しますね」

「はいロドリアさん」

「ちょいとあんた、これを持っておいき、途中で食べるといいよ」

「ありがとうございます」


 宿屋の女将がパンをいくつか入れたものをくれた、少し固めのパンではあるが、無いよりマシである。

 途中魔物を討伐して食料調達をするとパロルが言っていた。旅の道中宿屋の女将さんと話していた歴史について、改めてロドリアさんから聞かされた、やはり内容は同じ様なもので、どうやら自分は日本がVRMMORPGゲームハイフリーワールドから正式撤退した後300年後の世界にいると認識した。

 またこの三日間盗賊や魔物に出会うことはなく、ケセウスの町に到着した。少し大きな町だった。


「では私は宿を取ってきます、夏椰さんは冒険者ギルドに行くんですよね?」

「あぁはい」

「それなら宿は私どもと同じ所をとっておきますので、パロルさんに冒険者ギルドを案内して貰って下さい、領都までは彼らにも付いてきて貰いますから、パロルさん良いですか?」

「あぁわかった、案内してくる」


 そう言われ、夏椰はロドリアさん達商隊の人たちと別れ、パロルさんに冒険者ギルドへ連れて行って貰った。


「ウリスの村よりはでかい町だぜ、ここから王都や領都に向かう場合は装備もしっかり整えないと魔物が出るからな」

「ここに来るまでは魔物に会いませんでしたね、そういえば」

「まぁ弱いのが多いんだけど、たまにビッグベアみたいなのがでるんでな、でもここから先はもう少し強い魔物が出るから油断出来ねぇんだ」

「強くなる?」

「あぁ、あんた超越者迷宮ってのを知ってるか?」

「……ちょ、超越者迷宮?」

「そう、神に選ばれた超越者ってのが15名程いるんだけどな、その15名が管理している超越者迷宮ってのがあるんだよ、古代迷宮っていうやつもいるけどな」

「その超越者って15名?」

「そう、超越者の名前は知らねぇけど、何か印があるらしいんだ、その迷宮が近くにあったりすると高レベルの魔物の出現があってな、冒険者もレベルアップをしなけりゃ対応できないって話だ」


 ここまで聞いて夏椰は何か思い当たる節がある、その超越者15名って事はもしかするとスキルマスターとか限界突破者の事ではないかと思ったのだ。確か15名だったはずだと、その中には姉がいるし夏椰自身もその一人だ。


「300年前は15名そろっていたらしいんだけど、その後行方不明になっている。死んだって言う人もいるけど、神々に選ばれた超越者だから神々が何処かに守って姿を隠されているとか、その迷宮の奥深くで籠もっているとか色々噂が絶えない」

「何で? その迷宮に行けば解るんじゃ?」

「300年前からずっと場所が不明な迷宮だったんだが、最近その場所が少しずつ解るようになったんだ、ただ……」

「ただ?」

「ただ、その迷宮に入る資格がない冒険者が多数いるとか、レベルが低すぎて入れないとか、そういう話も聞くし、強制突破して死亡したとかって話もあった」

「レベルが低すぎてって………」

「魔物のレベルが高すぎだと思う」


 そういうパロルの話を聞いて納得した、恐らく限界突破者の迷宮とかダンジョンとかだろうと言うこと、そして魔物のレベルは間違いなく三桁以上だ、今のこの世界の冒険者では絶対に無理である。


稚拙な文章をお読みになって頂きありがとう御座います。


ご感想に対する返信返しは超苦手なので、出来ないことが多いかもしれませんが、長い目で見ていただけると幸いです。

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