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次元移動を越えて…(物理世界から魔法世界へコールドスリープ?)  作者: 混沌の夢
第5章 動き出す諸々編
153/158

126話 ウィステリア帰還と今後の相談

※何度か読み返し、色々話がおかしくなっている所や誤字・脱字は不定期に修正・加筆をしております。(更新日が多々変更あり)

 王都から帰宅してウィステリア領に入ったのは既に10月に入った頃だった。季節は実りの秋である。農耕地では収穫時期に入った事でギルドには収穫の手伝いをする依頼が殺到していた。もちろん低レベル冒険者にとっては稼ぎ時である。


「お帰りなさいませお館様」

「ただいまぁ~」

「お帰り雪華、お役目お疲れさまでしたねぇ」

「お婆ちゃんただいま、お役目とは言わないわよ今回の場合」

「あらまぁ、そうなの?」

「問題事が山済みで帰宅しましたって感じなんだけど、父さんと春兄ぃは?」

「まだ仕事から帰ってないわよ」

「そう」


 祖母との会話をしている雪華をよそに小花衣は家令の月宮と話をし、エルルーンは荷物を他の使用人と共に片づけていた。そしてピートはと言うと空を見て何かの気配を探っているように見えた。


「なに? ピート何かある?」

「あぁいや特にはないよ」

「……今やあんたのそう言う顔は不安なんだけど!」

「どういう意味だよ!」

「次元移動前と違って、こっちではあんたの正体知っている者としては、また何か神界絡みのなんぞあるのかと思うんだけど?」

「………まぁそうだな、呼び出しがあったんだが……」

「呼び出し?? ちょっと待ってよ魔王に会いに行くのよ、あんたがいないと困るわよ!」

「あぁわかっている、だから説明をしていたんだよ、でぇ許可が出たから問題ない」

「ほんとぉ?」

「あぁ、今回の王都行きも見ていたらしいから状況は把握しているらしい」

「そう、やっぱり知っているんだ」

「お前絡みは上も気にしているからな」

「雪華! そんな話は部屋に入ってからにしなさい!」

「あっ、はい……そうでした」


 雪華とピートの会話を聞いていたのは祖母と小花衣と月宮だけだったのが幸いだった。現状ピートが人ではない事を知っているのは少数である。


 領都ウィスリアに到着したのが既に夕方だった事もあり、一旦屋敷のサロンでお茶を飲んで休憩をしてから、ピートは自室へ、雪華は執務室に入って月宮から留守中の報告を聞くことにした。


「でぇ何か変わった事はあった?」

「急を要するような事はございません、冒険者ギルドの報告としてなら順調に冒険者が育っていると報告がありました」

「っと言うことは3桁レベルも?」

「まだそこまでは……、ただそれに到達するだけの実力を付けてきた冒険者が増えているとの事です。どうやら春樹様を含めウィステリア家の者や、漸く暁のファルコンのメンバー達のスキルアップとレベルアップが出来ている事が知れ渡り、迷宮でのアイテムゲット等が浸透してきた事が大きいかと」

「なるほど、いい傾向と言うわけだ」

「はい」

「その調子で増えてほしいわ、それと魔力コントロールの方はどうなっているの?」

「そちらも問題なく、幼稚課から少しづつ指導しており、初等科に入ると少し魔力が増える者が出てきています」

「魔力も増えてきたのね」

「はい、それと少しずつではありますが生活魔法を使える子供も増えつつあり、逆に親が子供に魔力コントロールを教えている家庭も出てきていると報告が来ておりました」

「中等教育課程になると、魔力の使い方を誤った方向に使う者が出てきそうだから注意が必要ね」

「はい、その辺はギルドでも講義に組み込まれているとの事です」

「そぉ」

「あと、政務的な事は大旦那様と夏椰様からお聞き下さい」

「あぁそうね、任せていたからね了解した、夕食後に話を聞くことにするわ」


 雪華がそう言った所で、家族が揃い夕食の準備が整ったと知らせが来た。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 夕食後一度サロンで集まり、王都の話や留守中の事などを含めて雑談をすることになった。当然転生者二人を含めた300年前の記憶を持つものだけの集まりのため、元NPCの使用人は退出して貰って、雪華の結界を張った上で話をした。


「でぇ結局魔王はいたのかよ」

「あぁ、雪華の予想通り獣王だった」

「しかもマクディナルの魂が主体でハディ・クランの二人分の魂を確認したわよ」

「俺は元凶魔王の魂だな、マクディナルの中というか獣王の魂に融合されているって感じだな」

「それ最悪な現状って事よね? 雪華どうすんの?」

「今は手を出せないかなぁ~」

「どうしてよ?」

「問題が山積みって事だからねぇ~」

「問題って何だ?」


 雪華とピートの発言に質問してきたのは転生組であるルイス・ウィルシュタインこと水原拓馬とリリアナ・ベルフィントこと小山内琴音である。当然彼らも300年前のSAクラスの仲間だ。


「問題って何だ?」

「遠くない近い未来において国内で内戦が起こる」

「内戦!!」

「ついでに結核菌を細菌兵器としてばら撒かれると厄介この上ない」

「結核菌を細菌兵器として使うって事か??」

「実際使われたからなぁ~」

「どう言うことだピート!」

「ハルシェット辺境伯領に行ったのは報告しただろう?」

「あぁ聞いた」

「そこで使われたんだよ」

「それは本当なのかピート君」

「あぁ実際雪華も俺も患者を治癒魔法で治したからな、雪華から報告はあった筈だぜ、医者のあんた達には」

「確かに雪華から報告は受けていたが、半信半疑だった」

「父さんと春兄ぃにはピートが結核菌を確保しているから調べてくれない、そして前も言ったけど治療薬も考えてほしいのよ」

「結核菌があれば調べられるが治療薬を初めから作るという事になるなぁ」

「それでもよ、私達が知っている結核菌だけじゃない、獣族や魔族にも罹患する種類も調べてほしい」

「多種族にも罹患するのか?」

「実際300年前にイルレイア大陸の領地間戦争で使用され、魔族が負けた」

「それだけじゃない、マクディナルが獣王なら可能だし、催涙弾を含めた武器が使用された可能性があるのよ」

「催涙弾??? この世界にか??」

「嘘でしょぉ~、催涙弾って前の世界でも簡単に手に入れられないわよ一般的には! 私達は作れるけど……」

「ルイス、リリアナ、マクディナルは大司教になる前は一般大学で理工学部を専攻して卒業しているの、作れないとは思えない」

「ん~理工学部かぁ~十分あり得る」

「でしょ」


 雪華とピートの説明を聞いていた元SAクラスのメンバーと医師二人いや元医師1人を含めて唸っていた。結核菌以外の細菌兵器を作られたとあればもっと厄介である。


「人族以外だったら魔法で何とか出来ないの?」

「たぶん状態異常回避系の魔法や限界突破者レベルの治癒魔法を持っていれば可能だとは思うけどね、人族以外に試したことが無いからどこまで通用するかわからないわね、恐らくこの世界で通用するような代物に進化でもされていたら、対処可能かどうかも不透明」

「そうねぇ~」


 そんな仲間達を見て雪華は今後の対応に協力してほしいと頼む。


「それでなんだけど、医師である父さんと春兄ぃは通常業務に加えて結核菌の治療薬と多種族対応出来るかの調査をお願いしたいのだけど……」

「仕事が増えるが、仕方ないな」

「そうだな、細菌兵器なんて言われると早期対処が必要になってくる」

「でぇルイスも元医師だから、知識は戻っいるわよね?」

「あぁたぶん大丈夫だ、わからない時は叔父さん達に聞くけど」

「じゃ学校が終わったら父さん達と合流して手伝って貰えない?」

「それは構わないけど、ほかの医者が何て言うか……」

「それは心配ないよルイス君、私達の助手という形で説明する」

「だな、整形外科医の君には助けて貰いたいもんだ」

「わかりました、大学の講義の後は研究室にお伺いいたします」

「悪いわね、助かる」

「気にするな、そっちも手伝えるなら俺としては気晴らしにもなる」

「そう言って貰えると助かるわ」

「ねぇ~雪華私達は何か手伝えることってあるの?」

「リリアナには生物学的観点から父さん達の手伝いをしてほしいのだけど、獣族とか魔族とかの生態系や魔物の生態系なんかを調べてほしい所だけど、まだ冒険者予備校に通い始めたばかりだから無理はして欲しくない」

「文献があればその知識から協力が出来るわよ、一般的な動物なら調べる必要は無いけれど、もし生態系が似通っているのなら何らかの協力は出来るはず」

「ならそっちの方でお願い、図書館迷宮から使えそうな文献を探してくるわ」

「うん、頼む」

「姉貴俺は?」

「あんたには私の代理を含めて情報収集と廉と賢吾の手伝いをして欲しい」

「えっ、俺はまだ姉貴の代理をするのか?」

「あともう少しの間だけね、魔王謁見と王都の仕事が終わるまでって感じかな」

「魔王謁見って会ったんじゃねぇの?」

「レイモンド・フェスリアナ国王と魔王の謁見にピートと共に立ち会うことになっている、その後王都に『初心者の塔』の類似建造物を建てなきゃならないから、それまで頼むわ」

「王都に作るのか?」

「『初心者の塔』の管理者は小花衣だから王都にいる間に許可をとったので、それに陛下もその話に乗り気なのよねっと言うか乗って貰いたいのよ」

「どう言うことだよ」

「王都の冒険者が育ってないのよ、だからいざ内戦になったときに頼れないと困るからね」


 ここまで話が進んだ所で、何故内戦の話が出てくるのか不思議で仕方ない面々が幾人かいた。


「ハルシェット辺境領の偵察で謀反の可能性が出てきたのよ」

「謀反!!」

「ハルシェットって、あのオッサン??」

「えぇ」


 オッサン発言をしたのは夏椰である、最初にスキルマスターだけで王都に行った時、呼び出された上に襲撃されたアレを思い出したのだ、当然他のスキルマスターも思い出した。


「あいつやっぱり謀反を考えていたんだ」

「ハルシェット王国の復活を考えているって事か?」

「そんな所ねぇ」

「ちょっと待ってハルシェット辺境伯が王国復活ってどういう意味?」

「あぁ~~~、そうか二人はまだ知らなかったっけ?

「謀反とはどういう事だ?」


 ここでスキルマスターの主要メンバー4人からのハルシェット辺境伯との関わりを詳しく聞いた、次いで雪華とピートが更に細くしていく。


「……まさか、本当に王家だったとは……」

「確かに歴史の時間にそんな事を習ったわね、でも生き残りはいないって教科書には書かれていたはずだけど、隠されていたんだ」

「陛下によればまだ幼く言葉も話せない子供だったから命だけは助けられて王室で育てられていたらしいのよ、ただし家督名は与えられずにね」

「それで一般兵から騎士になり生きていた、ちょうど今の領主の祖父だったけ? かなりの武勲をあげて漸くハルシェット家の家名受け継げたって言ってたわね」

「ってことはアレか?貴族が分裂しているって事になるのか?」

「ルイスの言うとおりよ、国王派と前王太子派で分裂しているわね」

「つまり前王太子派がハルシェット辺境伯との関係があるって事になるのか?」

「それこそ王政時代に懇意にしていた周辺領主は、ハルシェット派って事になるしでしょうね」

「なるほどなぁ~、そういう事なら社交界に詳しいリリアナの方がいくらかの情報を持ってそうだな」

「何でよ、あんたは持ってないの?ルイス」

「俺はずっと冒険者ギルドと学校の行き来だけだぜ、実家にも帰ってないし社交界には一切出てないからな派閥のことは詳しくない、その点お前は女子会の様なお茶会なんかには出てるだろう、そこで入手できる情報ってのはあるだろう」

「……ん~まぁ無くはないけど……」

「けど?」

「果たして雪華達程の情報量を持っているか解らないわよ、スキルマスターなら何らかの魔法で情報を得る事だって出来そうじゃない」

「悪いが俺たちは目覚め組だからな、貴族関係には詳しくない」

「そうだお前達は俺たちと違って転生組だから、生まれた時から貴族として生きているだろう、そのあたりの違いはあるからな」

「そうなのよねぇ~、300年眠り続けている間の貴族社会なんて知らないしねぇ~、どちらかというと私達の場合はコールドスリープから目覚めて時代が変わって居場所がない! みたいな感覚だったのものねぇ~」

「確かに言われてみればそうだな」

「そうね、私達が習ったこっちの歴史なんかは知らなくて当然か」

「とりあえず派閥云々は陛下からある程度聞いているから大丈夫よ、あなた達二人はこの世界の住人として生まれて生きているから、それを全うして欲しいだけ、あと少しだけこっちに手を貸してくれたら及第点って感じかな」

「そんなので良いのかよ」

「えぇ、どのみちハルシェット側の兵が動いた時点で、我が領内は鎖国するからね」

「鎖国!!」

「ちょっとその鎖国ってまさかと思うけどあの江戸時代みたいな?」

「その江戸時代よりも強固かな、領民の出入りは禁止の上結界を張るわよ」

「……結界って……まさか、あの無敵日本になったあの結界か?」

「そうそう、思い出しているのね」


 雪華の言葉を聞いた二人は唖然とした、転生前の次元移動直前の日本は攻撃されても危害は無かった、合ったのは自然破壊だけである。敵からの攻撃は逆に反撃していたのだ、しかもその結界事態が反撃していた。


「相手が哀れだ……」

「そうねぇ~」

「何でよぉ~、こっちはやられっぱなし何てあり得ないでしょう、手を貸さないのに攻撃されたらたまったもんじゃ無いわよ!」

「まぁ~確かにそうだけど、こっちに留学している者は、まず安心って事だけは解った」

「ねぇ雪華、その当時みたいに避難してくる人を受け入れてはくれない?」

「それはあんたの今の家族をって事?」

「まぁ~そうなんだけど……」

「それは無理ね、特に琴音、リリアナの家族は宰相家でしょうが、そんな家族が避難したら貴族内での反発が起こるわよ」

「……でも……」

「気持ちは分かるけど、今回の一件に我が領は一切関知しないと貴族達には宣言しているのよ、誰であろうと助ける気はない、これはこの世界に生きる者の試練と思いなさい、内戦や王位争いなんてのはどの世界にも存在しているものよ」


 ある意味きつい言い方だなと思ったのは雪華とピート以外の全員だった、当然である300年前のあの時は率先して国民避難に対して為政者と対応していたのだ、それなのに今回は全く手を貸さないと宣言している。

 これに関しては誰も雪華が何を思い、何を考えて結論を出したのか解らなかった。


「あんた達二人が安全なら、少なくともあなた達の家族内で不安要素の一つは払われるわ、そうなれば内戦に集中できるでしょ」

「内戦というか謀反だよなぁ~」

「そう言えば雪華よ、ハルシェット側のハグレ魔族はどうなるんだ?転移魔法陣でこっちに来ることが可能だろう?」

「結界を抜けて来ることは合っても、こっちに出たとたんに強制送還になるわね」

「強制送還?」

「そう、そういう術式を組み込む予定なのよ、今現状の冒険者がハグレ魔族や獣族相手では手に余るでしょ」

「確実に負けるな」

「だな」

「そんな事出来るのか?」

「出来るわよ、神崎家の術式を舐めんじゃ無いわよ」

「えっ神崎家の術式なのか?」

「そうよっと言いたいけど、神崎家の術式と魔術の組み合わせよね。まぁ300年前も使ったものだから問題ないわよ、それにこっちに来てから魔力が増えてるし楽勝よ」


 雪華が自慢げに言うのを見たクラスメート達は唸りたくなった、全員が科学を学んだ者だ、魔法だの術式などとは本来縁のない世界で学んでいたのに、300年前はそれを簡単にやってのけて、更にこっちでも変わらないこのクラストップの彼女が言動と行動はいったい何なんだと不思議で仕方ない。


「あぁ~そういえばあんた人間止めるつもりだったのよね」

「止めないわよ!」

「でも、覚醒っだったけ? したら人間じゃなくなるんじゃ無かったの?」

「覚醒したらそうかも、だけど進んで人間止めるつもりは無いわよ、それに私が使う術や魔法は本来人が扱えるものなんだからね!」

「あぁそういえば、そうだな術式は神崎家の者なら扱えるし、魔法は本来この世界の代物だから、人族も魔力コントロールさえ出来れば使えるんだよな」

「とはいえ、人族は一度物理世界に飛ばされているから、扱えなくなったって事だから、今はそれを復活させたいってのが雪華の思惑か?」

「そういうこと、使えないわけじゃない、自分の魔素を感じ取れていないだけだからね、あの物理世界にだって自分の霊力を関知できないだけだったのよ、だから少し感のいい人間は『何かいる』とか『この部屋少し気持ち悪い』とか感覚で感じていたけどそれが何か解らないだけよ」

「そりゃ怖いでしょ、幽霊なんか見えたら逃げるわよ!」

「だなぁ~そんなのに出くわしたら怖いわ」

「でも、雪華は毎日そんなのと戦っていたんだぜ!」

「えっ、そうなのルイス」

「あぁ雪華は霊感があまりにも強かったから幽霊や妖怪が追いかけてくるとか結構あるって俺は聞いたことがある」

「何であんたが知っているのよ」

「俺はおやじが雪華の叔父さんと知り合いだったから、よく家に来てたんだよ、でぇ聞いたことがあったんだ、それに穂高篤ほだかあつし和宮聡わみやさとるからも聞いていたんだ」

「えっ?あの二人は知っていたの?」

「あの二人は常に雪華を守るって言い続けていたのは、霊感を持つ雪華を想っていたからだよ、それと雪華の家の複雑さも一番知っていたのは二人だし、雪華が霊感を持っている事は野球部の連中だって知っていた」

「水原先輩よく知っていますね」

「野球部の怪我を一番治療していたのは家なんだぜ秋枝ちゃん」

「そうなんですか?」

「少年野球部時代、つまり藤華に入る前から、ある意味専属医師みたいだったからな、家のおやじは」

「そう言えば水原医院ってスポーツ医療を専門にしていたんだっけ? うちの陸上部もお世話になったわ」


 等と大昔の話を今更懐かしげに話している面々である、それを見て聞きながら雪華は当時を思い出してもいた、懐かしい思い出と苦しく辛い思いでもあったあの時代、今はそんな時代とは違う生き方が出来ている。


「でぇ、思い出話はその辺にして、さっき言った各々のすべき事をやってくれる?」

「あぁ解った、そうする」

「ねぇ家族に手紙を書くことは出来る?」

「今なら大丈夫でしょ、でも鎖国したら連絡手段は無いからね、家族を安心させる手紙でも書いておきなさい」

「その鎖国することは貴族も知っているのか?」

「知っているのは陛下と宰相だけよ、それを公表するのは二人に任せてあるから」


 最終結論がでた後、解散となった。ただ雪華は祖父と夏椰を執務室に呼んで政務関連の状況確認を行った。


稚拙な文章をお読みになって頂きありがとう御座います。


ご感想に対する返信返しは超苦手なので、出来ないことが多いかもしれませんが、出来るだけ頑張りますので、長い目で見ていただけると幸いです。

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