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11話 日本支部ゲーム撤退と国際会議

 翌日、雪華は御陵屋敷ではなく県側にある神崎家の分家に与えられた自室で、小花衣から説明を受けていた。


「なるほど……、じゃ取りあえず領内は大丈夫なのね」

「はい、ただ領外の住民に関しては情報がとれなくて……」

「どうして衛星まだ落ちてないでしょ?」

「電力が足らないようです」

「あぁ~そうか、時間制限で通信するしかないわね、あっそうだ小花衣、明日一番でシステム会社の社長とゲーム開発部門の専門家を呼んでもらえる?」

「畏まりました」


 その後昼食が済んだ後に、会社関係者が数名訪れていた、社長と副社長にゲーム開発部門の部長と副部長のが揃っていた。

 雪華が何やら机の上に転がしている鉱石のようなものを並べてたいた時に来たため、四人は何をしているのかと不思議そうに見ていたが、書類を数枚渡されて、内容を読んだ四人は驚愕の顔をしていた。


「……会長、此はいったい」

「その内容通りに対処してほしいんだけど」

「しかし、日本の権利を放棄とは」

「運営をやめるのですか?」

「そう、ハイフリーワールドからの撤退、日本人のアカウントは終了となる、その後の運営権は希望会社に均等にすること」

「理由をお聞かせ願いたい」

「理由は簡単よ、この大災害と近々落ちる衛星の影響、既に原発は崩壊している所も出てきているし、それに第一ゲーム内で戦争クエストに乗じてスパイ合戦したあげくフェスリアナ王国集中攻撃なんてする国と仲良くなんか出来ないわ」

「確かにそうですが、それは運営が監視すれば」

「その監視の網をくぐって、しかも各国の政治家もゲーム内で密会談合してるでしょうが、そこまで介入できないでしょ、良いから1月末をもって日本のアカウントは終了しログインが出来なくなるとプレイヤーに通達メールを出しなさい」

「1月末ですか」

「そうよ、一月末、此は国民を守るための決定事項よ、良いことこの大災害を甘くみないように、何が起こるか判らないんだから……」

「社員はどうなさるのですか?」

「日本人に関してはセキュリティー部門に移動ね、国に帰りたい者は規定の退職金を払って自主退職をして貰って、もちろん日本人も退職したい者が入れは止めなくても良いわよ、でも、こちらから一方的な解雇はしないように、社員に任せること」


 雪華の決定事項に対して戸惑いもあるが、事態が切迫しているという事は理解できている、正直このまま災害が続くならログインするプレイヤーも減って収益にはならないのだ、それを考えれば確かに運営を降りた方が会社の損失は少なくなると考え、四人は命令書を携え納得して帰って行った。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 年が明け正月祝いもそこそこに、一月は忙しくそれぞれの仕事を中心に行っていた。その間に華国の人工衛星が落ちた。

 幸い日本に被害はなかったもの、その他の衛星も高度が落ちていることを国際機関が正式に発表したことで、全世界が今後の通信機器や未だに収まらない異常気象に対してどうするか、ライフラインをどうするか等の話し合いを、通信が出来る今の内にと忙しく情報交換を行っていた。


 当然総理も国際機関からの要請で衛星会議には参加している。更にその会議に雪華も強制的に参加させられていた1月中旬の事である。


『……以上が、世界の現状です』

『放射能汚染が世界中に広がってきている現状を、各国はどう対処しているのでしょうか』

『現状は核シェルターに避難する以外にはないが、国民全員は無理がある』

『それはどこの国も同じでしょうが、ただ日本は一部違うようですな、荒木総理』

「それはどういう意味でしょうか」

『そちらは何やら国民を首都圏と神崎領へ避難するようにと進めていると聞きましたが、本当ですか?』

『そういえばマスコミからそういう話があったな、何か特別な場所なんでしょうか』

「首都圏と神崎領への避難は確かですよ、ですが希望者だけですので全員ではありません」

『神崎家当主も来られていることですし、直接聞いても……』

「……私は政治家ではないんですけどね、何故この場に呼ばれたのか、今理解しましたよ」

『ほぉ、それはまた何故かね』

「自分たちも助かりたいから、何か助かる方法があれば教えてほしいい……もしくはマクディナル大司教から何か入れ知恵でもされましたか?」


 雪華は各国代表者の顔を見回して彼らの考えていることが手に取るように判っていた。


『大司教からはあなたが、大魔術師のメアリー・グランバーグの曾孫で魔法が使えると聞いている、もしそうなら我らにも協力をお願いしたいのだが』

「では逆にお聞きしますが、あなた方代表の方々の中にハイフリーワールドにログインされている方は居ますよね、まぁ全員だと思いますが」

『今、それは関係ないかと』

「ふざけているんですか? 私はあのゲームの基本シナリオを書いた人間です、その後内容は大幅に変えられて違うものになってしまったようですが、戦争クエストの当初のルールは二国間のみのはずだったけれど、ロロロア、僑国に連合国の三国戦争をしたかと思えば、三国共同でフェスリアナ王国を攻め落とそうとしましたよね、ゲーム内ですし、我が国の9条は適用外、それを見越してゲーム内で落とそうとした、違いますか?」

『あれは、偶然の結果だ、それにリアルではない』

『そうゲーム内の事、だから君たち天神将メンバーの協力を得て容赦なく三国を消滅させたのではなかったのかね』

「えぇそうです、ですがリアルでも同じ事を考えている人たちに協力などしません、天神将メンバーの数名と連絡が取れないんですけど、あの時のメンバーでそちらの国の人もいましたよね、自国に協力しなかったからと粛正でもしましたか?……」


 それに対して関連国の代表は口ごっもったり、否定したりしており、その他の代表もまさかという言葉を吐いていた。


「まぁ。それもあって日本はあのゲームから撤退する事に決めたんです、日本の終了は5日後ですけどね、その時に天神将メンバーが来なければ何かあったと受け取りますが、それもあり、ご協力は致しかねます」

『なっ、世界中の人間の命がかかっているのだぞ、それでも協力しないというのかね』

『そうだ、多くの命が危険だと判っているのに協力できないとは』

「国民の命を盾にしますか? やはり政治家というのは皆どこも同じですね、自分たちだけでもと本音は思っているでしょう、大司教から聞いて私が何らかの魔法を使えば助かるかもしれない……なんて聞いているんじゃありません?」


 ここまで言った雪華の言葉が、あながち嘘ではないため、皆口ごもってでも否定をしようと色んな事を言ってきた。


「申し訳有りませんが、どんなに避難をしても人間が助かる途など残っていませんよ、国際機関からの公式発表がされた地球の地軸や軌道のズレは元に戻りませんし、私の魔法で出来るのは首都圏と神崎領を守る程度の魔力しかありませんし、世界の人々を守れるだけの魔力なんて有りませんよ、それに絶対に安全って事ではありませんしね」


 雪華がそういうと、各国首脳陣は唸って考え込んだ、それに通信もいつまで持つかも、だんだん不明になってくる。

 まずライフラインがどの国も壊滅に近い状況に近づいていたからだ、こうやって各国で話し合いをしている暇が有れば国内の状況を何とかすべきだという意見も出ている。

 物資や食糧不足だけでなくライフラインも崩壊の危機にあるとなれば、今後の生存はほぼ絶望的な状況に近くなる、そのため宇宙に逃げようにも物資不足でロケット製造が出来ない。

 それに各国にも少なくともレベル1~2程度の魔物が出始めていた事もあり、それからも身を守らなくてはならないという現状のため、各国間で話し合いや戦争なんかしている余裕はない。

 どの国も自給自足をしなければならない状況であって他国の支援が出来るほどの余裕はない。特に資源が少ない日本や、輸入に頼っている小国などは自滅の途をまっしぐらであった。


『とにかく最低月1回程度の情報交換としての通信会議は必要だと考えるが、みなさんはどうだろうか?』

『そうですね、通信が繋がっている間はせめてそれは必要と思われます』

『ならば現状どの国も非常事態言う事で戦争に関しては一切しないという事でよろしいか?』

「日本側に異論は有りません」

『同盟国といえど、船や航空も危険となると自国内で何とかする必要がある、と言うことになるが、それでいいんですね荒木総理』

「えぇ、こちらに敵意を向けなめれば……そして出来れば貴国の軍も撤退していただけれんば、助かるんですけどね」

『それは何故かね』

「貴国軍の基地内は治外法権である、そちらに物資は渡す余裕などないのです」

『なるほど、航空状況も怪しいとなれば仕方がないか、だが日本人と結婚している者はどうするね』

「それは本人次第です、日本に残るのか帰国されるのか、日本に残って基地外に出るのであれば、たとえ基地で働いていたとしても税金は払って頂きます」

『なるほど、わかった、対処しましょう』

「今回の我が国の対応は同盟国であるメルリア以外の各国の国籍の住民にも対応しますので、それぞれ大使館等を通じてお伝え下さい、本国もその旨国内全国に報告します。交通手段がまだ残っている内に帰国を促します」


 荒木総理の話を聞いた各国の代表は国連を通じて通達するよう決定した、状況がそこまで仕方がない状況に陥っている。自国の国民を守るためにには必要な事だった。


稚拙な文章をお読みになって頂きありがとう御座います。


ご感想に対する返信返しは超苦手なので、出来ないことが多いかもしれませんが、長い目で見ていただけると幸いです。

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