103話 転生した級友との旅
※何度か読み返し、色々話がおかしくなっている所や誤字・脱字は不定期に修正・加筆をしております。(更新日が多々変更あり)
ウィステリア領に行く準備が整った小山内琴音ことリリアナ・ベルフィント嬢と水原拓馬ことルイス・ウィルシュタインは王都スリアにある別宅のベルフィント伯爵家でウィステリアの迎えと待ち合わせをし、色々な話をした後、琴音の荷物を減らしたり、ルイスと家族のぎこちないやり取りを済ませ、昼食後に出発した。
真冬の移動でかなりの豪雪である、外の気温は氷点下である、そんな中を馬車2台でウィステリア領迄の道のりをゆく。当然除雪が必要な道中であるが、そこはスキルマスター達である、魔法で雪の上を滑らすように移動している。
途中何度か野営や宿屋に泊まったり、ベルフィント領内の本宅に一泊して、リリアナ・ベルフィントは兄夫婦と過ごす時間をとるなどしてウィステリアを目指した。
当然ウィステリア領に近づくと魔物が強くなる、冒険者である拓馬では刃が立たない程であるが、スキルマスター二人があっさり倒してしまうため、琴音も拓馬も呆気にとられている。
「……お前等一体何者だ!」
「私たちの知っている元クラスメートなの??」
「そうだよ!! 元クラスメートだよ!」
「でも何だこの魔物のレベルは!! こんなの王都周辺にはいないぞ!!」
「ウィステリアはこれが普通なんだよ」
「秋枝ちゃん!! マジなのこれ??」
「マジです琴音先輩」
目の前に累々たる魔物の集団をあっさり討伐した二人は魔物回収に勤しんでいた。そして秋枝は水辺近いこのあたりで今夜の野営場所にと準備を始めた。
琴音は冒険者ではないため不安であるが、冒険者である拓馬は慣れたもので秋枝を手伝っている。
「今日はここで野営か?」
「そうですねぇ~、もうすぐウィステリア領ですから」
「しかしあのレベルの魔物が襲ってきたら、まずいだろう」
「大丈夫ですよ、浅井先輩と霧島先輩が居ますから」
「ん~~気になることは満載なんだがなぁ……」
「そう思います、でもまだここでは危険ですから、家に着くまで我慢して下さい」
「危険ってなぜ」
「それは……」
野営の準備を手伝いながら、ルイス・ウィルシュタインと秋枝は会話をしていたが、ルイスの疑問に現時点で答えられない為、言葉を濁そうとしたとき、スキルマスター二人が声をかけてきた。
「秋枝ちゃん、準備はできたか?」
「はい水原先輩が手伝ってくれたので、早くに終わりました」
「そっか、拓馬は冒険者だったな」
「お前らのランクもレベルも見えねぇんだけど……」
「それは俺たちの方が上って事だからだな」
「鑑定スキルを持っているのか?」
「……まぁ~一応持ってはいる」
「スキルレベルは上げておけよ、今後のためにも役に立つ」
「スキルレベルってあがりにくいんだがな」
「お前なら早くアップできるんじゃねぇか」
「どういう事だ?」
「それもまぁ雪華の家に行けばわかるよ」
「……何となく検討はついているんだがな」
「今はダメ……」
「なるほど……」
そんな事を言いながら、スキルマスター二人の結界に守られて火の番を男で交代して夜を明かす事にした。当然寒冷対策の魔法も付与済みであった。
「おっ、うめぇ~これ緑茶?」
「あぁ、ウィステリアを出るときに雪華がくれたんだ、昨年とれた茶葉が余ってるから持って行けって」
「この茶葉って雪華が栽培しているあれか?」
「そうそう、その茶畑のヤツ」
「もっと増えたらいいのになぁ~」
「この世界で緑茶を飲める奴っていねぇ~だろ、まだ」
「だなぁ」
廉と兼吾が緑茶を飲みながら火の番をしている所に、拓馬がやってきて声を掛けてきた、二人はすでに察知していた為警戒はしていない。
「どうした?」
「眠れないのか?」
「……どうして分かった?」
「そりゃわかるよ、こっちはスキルマスターだぜ」
「でぇどうしたんだよ」
「ちょっと寝付けなくてな」
「そっか、ほいお茶」
そんな事を言いながら拓馬は廉達の隣に座り、受け取ったお茶を飲んで驚いていた。
「緑茶?」
「そう、うまいだろう?」
「何でこの世界にあるんだよ」
「雪華が自分の敷地内で小さな茶畑作っているんだ、家族用にな、それを貰ってきた」
「そっか……懐かしいな」
「おかわりもあるよ」
「あぁ貰う……なぁ~、やっぱりまだ話せないのか?」
「悪いな、雪華に口止めされてる」
「領内にこの間までスパイがいてさ、それもあって今微妙に厳しいんだ、でぇ色んな話をしなきゃならないんだが、それは雪華の屋敷に入って安全が確保されてからじゃなきゃ無理だね」
「そっか……」
そう言いながら火を見つめる拓馬の顔を二人は心配そうに見ていた。そして言った『お前少し変わった?』
「あぁ~そうだな、俺はこっちで生まれ育っているから、前と同じって訳には行かないだろう、リリアナは違うようだが」
「いやぁ~アイツも見た目変わりすぎだろう」
「中身はあんまり変わってない」
「そうだな7割琴音で3割リリアナって感じだ」
「ふっ、何だその変な割合」
「やっと笑った」
「おぉ~やっとか」
「あぁ、そっか、俺笑ってなかったか?」
「あぁ全然、昔の笑顔がねぇ」
「だなぁ~あんなに明るかった拓馬が、どこいったんだろうって感じだ」
「そうだなぁ~……、今なら雪華の気持ちが痛いほど分かる気がする」
「えっ?」
「お前等も俺と家族の関係見て分かっただろう? おれは家族とうまくいってねぇ、辛うじて母親が味方で居てくれるけど、ここは貴族社会だから、女に力はあまりない、父上が許さないことは母上も出来ない………そうだなぁ、大昔の江戸末期、明治、大正、そんな時代の関係だと思えば良いだろう」
「まぁ~ある程度は雪華から聞いてる」
「お前晩餐会で雪華と踊っただろう? あん時雪華は既に見抜いていた」
「見抜いていた?」
「あぁ家族とうまく言ってないって、初めは琴音から少し聞いて知ってはいたが、思ったより根が深いってのが分かったって言っていた」
「そっか、雪華がそう言ったか」
「うん……」
「雪華ならお前の話くらいは聞いてくれるんじゃねぇか?」
「雪華に言うのか? やめてくれ情けない」
「言っておくが、アイツに隠し事は通用しねぇよ」
「お前も思い出しているんだったら、神崎家の事は知っているだろう?」
「……神崎家?」
神崎家と聞いて一瞬拓馬は逡巡する、聞いたことある名だと思った、そしてとても重要な事だったと。
「思い出してないのか?」
「雪華の本名だよ、中等教育課程では榊姓名乗っていたからなぁ、アイツ……」
「榊……、あぁそうか、そうだった、榊、神崎家は雪華の先祖か」
「そう、あの神崎資料館の事は全部思い出しておいた方がいいぜ、今後話すときには必要になる」
「神崎資料館って前期生の時の社会見学のか?」
「そうだ、あそこはウィステリアとも深い関係がある……っというか今もある名前は変わっているがな」
「今もある?」
「そっ、神崎資料館ってのが名前を変えてウィステリア資料館になっている」
「ウィステリア資料館……」
「まぁ、今は雪華の命令で閉鎖しているがな」
「何で?」
「さぁ~詳しくは聞いてない」
「そうか………」
ルイスは級友の話を聞きながら目の前の焚き火を見つめていた、ユラユラ揺れる炎を見ながら、そんな彼を見ながら級友はお茶のお変わりを入れてルイスに渡した。
「あのさ、ウィステリア領は藤ノ宮だってリリアナが言っていたけど、本当なのか?」
「それは間違ってねぇ~だが、なぜかあの神崎領だったウィステリアに、富士山がある」
「……富士山……ってあの富士山?」
「そう、俺たちがよく知っているあの富士山」
「しかも活火山だしな、今も噴火しないか気になるわ」
「全くだ、よりにもよってあのてっぺんに迷宮造るバカがうちのギルドに入るんだから」
「迷宮って、超越者迷宮???」
「あぁそう、それ、今の冒険者が入ったら即死決定って奴だな」
「絶対に行くなよ」
「えっ、でも迷宮攻略すればスキルが貰えるって聞いたけど……」
「それは間違っちゃいねぇ、だが1階層で魔物ランク5や6やらが出てくる迷宮にお前行けるのかよ」
「マジっ、魔物ランク5に6?? そんなのがいるのか?」
「あぁ、動物園も洒落にならんがあの富士山も洒落にならん」
「まぁ雪華の迷宮は既にダンジョンと言っても良いし……」
「俺たちの迷宮の方がまだ良心的だ」
「おまえ達の迷宮って……」
「『天球の城』と『研究の塔』だよ、まぁ今の冒険者では攻略不可能だから閉めてるけど」
「そうなのか? 無理って事は誰も行けないって事だな」
「レベルをあげれば行けるさ、今ウィステリアでは冒険者のレベル上げに力を入れている、お前は既に120近くあるから、初心者迷宮の1階層でレベルをあげて行けばいいんじゃねぇ」
「初心者迷宮?」
「あぁウィステリアにある唯一開いている迷宮だ、但し今の所1階層だけだがな」
「1階層でも強いって事か?」
「いいや、魔物ランク1以下だなレベル1~レベル30くらいまでに下げたんじゃなかったっけ?」
「魔物ランク1以下って……雑魚じゃねぇ」
「まぁお前なら2階層に進めることはできるだろうけど、今の冒険者はその1階層も突破できねえんだよ」
「昔は1回層でレベル1~100レベルに設定していた所だったのになぁ」
「俺も挑戦できるかな?」
「大丈夫だろう?」
「雪華に聞いてみたら良いんじゃない」
「アイツが許可を出しているのか?」
「そうじゃないよ、今は取りあえず現状をお前等に理解して貰う方が先なんだよ、迷宮はその後でもかまわないって事だ」
「なるほど……」
夜が明けてから出発して、途中でベルフィント領内側の最後の村であるチヨリ村で一泊してから関所に向かって出発すると、さらに魔物が強くなった為、もう拓馬も馬車から出られない状態である。秋枝はレベル500は越えているため何とか討伐に参加は出来るが、今回は参加せず馬車の守りに徹していた。
「なんだかウィステリア領の周辺って危険地帯って感じね」
「まぁ~魔物のレベルが高いからな、昔からウィステリア領の魔素量は多いから人が管理できなくて神々の庇護下にあるって歴史で習ったけど、これが神崎領とはねぇ~」
「神崎領かぁ~その中でも藤ノ宮は霊的にも重要は地域だって聞いた事が合ったわね」
「それは俺も聞いたことがあるが、事実なのか?」
「まぁ~女子の中では有名な話だったわよ、一般科で少し霊感のある子は御陵屋敷には怖くて行けないとか、校内と校外では気配が違うとか言っていたもの」
「気配が違う……?」
「うん、よく分からないんだけどね。私霊感ないから」
そんな話をしていると、秋枝が馬車に乗り込んできた、討伐完了で魔物回収をしたら出発するといった、そして二人で話していた事を秋枝に聞いてみたらあっさり答えが分かった。
「あぁ~それね、御陵屋敷にはうちのご先祖様のお墓が二つあって、一つは怨霊になっていて、一つは幽鬼だったんです」
「えっ、御陵屋敷に怨霊がいたの?」
「えぇ、まぁ私たちに悪さをすることは無かったですけど、勿論領民にも何もしなかったですね、ただ雪姉ぇを守るためと分家に対しては大きな被害は合ったようです」
「分家って神崎総帥の一家って事か?」
「はい、確か私たちが本名の神崎を名乗れるようになった頃から資料館の修正が行われた筈です」
「修正……?」
「えぇ何故直系筋が名を変えたのかとか、全ての真実が公表されたんですよ」
「……私それ知らないわ」
「俺もだ」
「先輩達が卒業してからだったから見てないのかも知れませんね、雪姉ぇが成人式を終えてから公式発表になっています。広報でも公表していましたし、公表されてからは全学年が時期をズラして毎年社会見学になりました、そして毎年そのレポート提出が課題でしたね」
「……あっ、そう言えば……何かあったわねそう言うの、思い出してないわ」
「それってどんなレポートになるんだ?」
「子供の感覚で良いから、何を感じ何を知ったか、何故隠されたのか、その理由と実行者の思いを書く……みたいな」
「……それって難しくない?」
「っか資料館の物から書き写すだけではダメって感じだな」
「えぇ資料館から渡される資料はあくまでも資料であり、自分の言葉で書く事になっていました、その課題から国語と歴史の評価に繋がっていましたね」
「二科目の評価?」
「国語は何を読みとれるのかとか理解力とかですけど、歴史は神崎家の歴史だけではなく、その時代背景も含めるという条件が付いていましたよ」
「………あぁぁ~~~そう言えば、あったわね、思い出した。それスゴく時間がかかりそうな課題たっだわよね?」
「秋枝ちゃん詳しいね、雪華が卒業してから成人式までって2年秋枝ちゃんがぎりぎり卒業後って事になるのかな?」
「えぇなので、私はホッとしましたけどね、夏椰は時代背景で苦労したみたいです」
「何故君は知っているんだ?」
「私大学を卒業して直ぐに藤華のSクラス担当の教師をしていたんです、ですから知っていました」
「あぁ~そういえば英語科を専攻していたわね、思い出したわ、私もSクラス担当だった」
「はい、教育実習も藤華でしたので、琴音先輩思い出したんですね」
「Sクラスの担当か、スゴいなぁ」
「えぇ思い出したわ、そうそうそんな課題あったわ」
三人が話をしていたら、魔物回収も済んだから再出発すると報告があり、馬車が動き出した。それから暫くすると、もうすぐ関所に着くと知らせがきた。いよいよウィステリア領内に入ることになる。
そして関所が見えてきて、ここで身分証明書(IDカード)のチェックが行われ、許可が出れば通ることが出来る、今回はウィステリア領主の署名が入った通行証が発行されていることもありスムーズに通過できた。
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級友達が関所を越え領内に入った頃、ウィステリア家では雪華の指示で客人を迎える準備がされていた。今回は目覚めた者ではなく、正真正銘この世界で生まれ育った貴族の転生者である、それなりの対応をせねばならぬと月宮からの助言であった。
「………関所を越えたあたりかなぁ~」
「霧島様たちですか?」
「うん……」
「では、準備を急がせた方が宜しいですね」
「とりあえず大学寮に入るまでで良いからね」
「承知しておりますが、一応貴族の子女でございますから、側仕えの準備を致しませんと」
「あぁ~そうだね、侍女は連れてきてないから……」
仕事の合間の休憩をかねてベランダでお茶を飲んでいる雪華は、気怠げに精霊達から連絡を受けていた。
忙しすぎる父に代わって大学の理事長兼学校長迄引き受ける羽目になった為、溜息を付いていた。
ウィステリア領内の全てを1人で背負うには手に余る、ウィステリア家で分担をしているとは言え、やはり領主である雪華の方に多く仕事が回されるのは仕方のないことではある。あるのだが……
「……何かさぁ~300年前以上に私の仕事が多くない?」
「それはお察し致しますが、仕方がございません人員不足ですから」
「そうなのよねぇ~」
そう人員不足である、前の世界と違ってこの世界は識字率が低い、それでもウィステリア領民は国の中でもトップレベルの識字率を誇る。何せ平民に学問をさせるなんてのはこの領内だけだからだ、他領では全く持って平民に学ぶ機会を与えていない。
雪華が戻ってまだ1年も経っていないのだが、よく領民は付いてきていると思う。また進んで学ぼうとする姿勢が多い、それは人族だけに限らず、多種族もまた同じである。種族に差別がない領地だから、等しく種族を越えて机を共にできている。
「大丈夫ですよ、お館様、領民はみなお館様の教えを守り付いてきています。まだ1年です、育つには時間がかかるというもの、長い目で見守りましょう」
「解ってはいるのよ、一応ね、数年単位で考えてはいる……けれど私が死ぬわ」
いきなりとんでもない単語を吐いた主を見て、小花衣は何をバカなことを言っているのだと思った。
「……何よ」
「いえ、お館様に似つかわしくない単語が出たので呆れてしまったのです、お気になさらずに」
「……似つかわしくない……かぁ~、本当にそう思う?」
「はい、ピート・ルゥ・パート様がお聞きになれば笑い飛ばされるのでは有りませんか?」
小花衣が言ったピート・ルゥ・パートは人として降臨している神族で、雪華と同じ天神将の規格外である、現在神界に戻っている為、ここにはいない。新年が明けて直ぐに呼び戻されたのだ。
理由は恐らく雪華の頼みごとの答えを持ってくる可能性だ。どういった答えがくるのか少々不安でもあるが、無ければ進展しない事でもある。
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雪華が気怠げに言った言葉に対して小花衣が反論している頃、ピート・ルゥ・パートは自身の塔の更に奥にある迷い家にいた。
年始早々に呼び出されて、少し待たされて、そして漸く姿を見せたのは、神界の三聖天の長である、側には末席に連なりピートの上司であるユパと部下で副官のライファだけだ。
「……勢至天様……そのお話は本当なのですか?」
「本当だ……」
「……まさか……」
「お前にとっても雪華様にとっても関わりがある」
「ですが、間接的です……でも、しかし……」
「300年前の資料が城の中にあるのなら探せるかもしれぬが、次元移動でどうなっているのか我らには判らぬ」
ピートは上層部から聞いた話を、雪華にどう説明すべきか悩んだ、髪をかき揚げながら苦々しそうな顔をして、きっと雪華も同様な気持ちになるだろうと予想が付く。
「ノワールに関しては雪華様に一任するとお伝えをして欲しい。あれの制御は恐らく雪華様以外にはできまい」
「………わかりました………」
「……大丈夫か?」
「あぁはい、何とか……他に何もなければこれで失礼を致しますが」
「あぁ、今の所我らが把握していることはそれで全部だ、もし何か有れば報告する、そして雪華様が協力を願われればご希望に添うとお伝えしてくれ」
「畏まりました、では失礼いたします」
報告をされた事がショックだったのか、かなり力なく答えて迷い家を出て行った。それを見送る上司たちも部下を心配した。
稚拙な文章をお読みになって頂きありがとう御座います。
ご感想に対する返信返しは超苦手なので、出来ないことが多いかもしれませんが、出来るだけ頑張りますので、長い目で見ていただけると幸いです。