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次元移動を越えて…(物理世界から魔法世界へコールドスリープ?)  作者: 混沌の夢
第4章 ウィステリア領帰郷と7人目のスキルマスター編
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100話 カレンダー

※何度か読み返し、色々話がおかしくなっている所や誤字・脱字は不定期に修正・加筆をしております。(更新日が多々変更あり)

 藤華の話とボードゲームの話から雪華の過去に触れそうな話になった日からほぼ1ヶ月が過ぎた頃、既に師走の月になっていた。雪華は印刷所に訪れていた。


 ウィステリア領はほぼ神崎領と変わらない、建物が少し当時とは違うとはいえ、教育方針や体制などは、ほぼ全く変わっていなかった。

 ただ、識字率が低い領民は子供は義務教育で、大人は休みの日に学べるように体制が整えられている。故に藤華中等教育学校へ入学できる子供は少ないのが現状ではあるが、より詳しく丁寧に教える時間ができている。

 当然教師は元SAクラスの四人である。それと教鞭を持つ秋枝と医師の二人が中心に教えている。他の初等科では祖母の楓と春菜が、中等教育科の学校には六花の者達が兼務している。

 ウィステリア大学は元藤華国際大学であり、ウィステリア総合大学は、その他の一般大学と同じ位置づけである。


 とは言え遊びが少ない世界である、学問的には高度でも冒険者レベルは低いし遊びが少ない、遊びが少なければ『スポーツジム』迷宮を攻略できないというものだ、故に学校内での運動やクラブ活動は『スポーツジム』を攻略する上で大事であると通達してある。それもあって月宮と惣摩は将棋や囲碁を教え、海李はチェスを教えるていた。秋枝達ですら自分が知っているゲームを教えており、秋枝に限っては元々藤華の教員であるため、そのまま教員として採用されている。また他のスポーツもこのウィステリアでは教えている。

 

 他の領地や国では教えられる者がいない、300年前の文化であるためだ、雪華たち300年前の事を知るものが領内で教え、他の広がることを願っている。言ってみれば300年前の文化がこの領地には揃い始めていると言っても過言ではない。


 そのため技術職系のギルドは大忙しである。道具制作を一手に引き受ける羽目になっているからだ。また商業ギルドも同時に忙しい、技術系ギルドの製作品を販売する場所として市場に回さなければならないのだ、故に商業ギルドの者はゲームを知るウィステリア家の者に教えを請いお客さんへの説明に対応する事となった、とはいえ儲かるため彼らも頑張っている。

 それもあって大人も子供と同様に積極的に文字を覚えようとする者が多発している。


 当然関わる雪華やウィステリア家の関係者、特に眠りから覚めた者達は大忙しである、道具の説明から設計図の書き方の説明、藤華出身者なら問題なく遂行できるのだ。特にSAクラスは抜きんでて当然だった。


 とはいえ領内にも魔物が出ないわけではない、冒険者育成にも力を入れている、武術系の指導はギルドメンバー六花が行っていた。剣道の達人でもある惣摩や大会で優勝経験のある春樹も手が合けば手伝っている。


 本来なら治癒魔法が使えるのであれば問題はない、だが魔法の殆どが使えない人族は医者が必要不可欠である、故に藤華大学付属の病院には海李が院長として経営し患者を診ている。

 当然医師免許を持つ春樹も患者を診る。医療費はそんなに高く設定はしていない、一般市民でも支払える金額である、300年前みたいに高度医療が在るわけでも保険制度が在るわけでもたいからだ。そしてこの世界ならではの病気と言うものあり、2人はそれについても研究していた。


 雪華がこの日、印刷所に来ていたのは、ボードゲームの本の制作を頼んでいた為である。原稿は既に惣摩や月宮、海李によって作られており、初心者入門から中級程度の本を量産するためであった。当然学校に納めるためのスポーツに関する本も含めた事で大仕事になっている。その進捗状況を確認するために来ていた。


「悪いわね、大量で」

「何の領主様の頼みであれば、頑張れますとも」

「そうですよ、これって300年前の技術や知識の本でしょ、出来上がったら俺たちも読んでみたいもんですよ」

「おまえ文字が読めるのか?」

「何を言う、この領地に来てから勉強したんだよ!」

「俺はリバーシをしたいなぁ~」

「あっ俺もあれは面白い!」


 そうである、ウィステリア領で生まれ育った者は、ほぼ識字率が高い、だが他領や他国、他の大陸から来た者の中には文字が読めない者も大勢いるのだ、そういう者達の為の対策も雪華は講じており、それは無料で教えていた。


 神崎家の者達がウィステリア家として目覚めて以来、技術も文化も発展していくのを目の当たりにしている領民たちは、領主家を大事にしていた。自分たちの生活に直結することを優先してくれているのを肌で感じていたからだ。

 上下水道も食糧事情も全てにおいて知識と方法を教えてきた。まだ多くは無いとはいえ少しずつ領民の暮らしはよくなってきていたのだ。


「そうだ来年分のカレンダーはどうなっているの?」

「それはもう完成しております、言われた分の量を後でお城にお届けいたしますね」

「ありがとう、それと全世帯分のカレンダーは、取りあえず以前決めた価格で販売してちょうだい、あなた達の利益にも繋がるからね」

「本当に感謝しています、これでまた仕事ができました」

「じゃ、ゲーム本の方も無理はしない程度にお願いね」

「はい、お任せください、出来上がりましたら見本としてお持ちいたしますので!」

「えぇ楽しみにしているわね」


 この世界にも季節や日付という概念は一応ある、だがカレンダーという物はない、1の日、2の日という感じであった、そのため雪華は300年前のカレンダーを復活させている。この惑星エリシェントの自転は、次元移動する前の地球と同じで有ることを雪華は既に確認済みである、霊体を飛ばして意味不明にスキルアップやら情報を得た時に瞬時に把握していた、それ故にカレンダーは有効と判断に至って作成をしたのだ。


 それもあって印刷所の一番最初に依頼したのはカレンダーであった。それを初回の為無料で全世帯に配布した。説明書付きでそのカレンダーには配布した日に印をして『今日という日、曜日』を教え、休日というものを取るよう領民に通達したのだ。


 初回は無料配布したが、来年分は今回この領地で店を出すことになったロドリア商会ウィステリア支店で取り扱っている。仕入れ価格が400ウィス(400円)で販売価格が500ウィス(500円)、ロドリアさんの利益は100ウィス(100円)、今は少ないが今後増える事を見越しての価格設定だった。それでも現状平民にはまだ高値でもあるが、少し頑張れば手に入れられない価格ではない。


 また冒険者ギルドの予備校を除いて公共機関は週一回休みを取るよう通達している、300年前の曜日として日曜日は役所関係と学校関係は休みである。冒険者予備校は月曜日が休みとなっていた。


 これについては雪華がカレンダーを配布する前に、ギルド総本部に各ギルド長を呼び出して通達している、休みを必ず一日は取るように、職人ギルドでは24時間体制の所もあるが、それも交代制にして休みは取らせるよう通達していた、休みなく仕事をするのは効率が悪いだけでなく職人の体調不良を起こす原因でもあると説明し、息抜きは必要であると通達した。


 さらに雪華はそのカレンダーをレイモンド・フェスリアナ国王と宰相であるマルク・ベルフィント伯爵に送ってある、当然王都の冒険者ギルドや予備校にも送った。さらに実家にはいない友人水原 拓馬にも送っており、琴音には家族に説明をするようわざわざ日本語で書いていた。


「リリアナ? ウィステリア公爵からこんなものを送られてきたのだが、これは一体なんだ? 手紙もあるが読めん」

「えっ……これ、カレンダーじゃないの」

「か、カレン、ダー?」

「そう今日は何日とか何曜日とか分かるものよ、えっと……手紙ってどれですか?」

「これだ……」

『琴音へ……

 お久しぶりね、雪華よ、うちの領地でカレンダーを復活させたからプレゼントするわ、一応国王陛下と拓馬の方にも送っておいた。ただ、これはウィステリア領のカレンダーで今年分だから、国家の休みの日とかは、国王様にお聞きしなければ分からないので、祝日は書き込まなかったから、日曜日だけにしてある。後日国王様に聞いてみようかと思っているのだけど……、その時は協力お願いね、また来年分についてはたぶんコレが到着した頃には間に合わないだろうから式神を使って門前に置いておくわ、但し来年分はウィステリアの領内だけの祝日を入れ込んだものになるから、国で使えない休みは無視しちゃってね、あぁそれからもちろん陛下の分も一緒に届けるから、突然城門前においておいたら衛兵に捨てられそうだから頼むわ、それと数が欲しい場合はロドリア商会を通して購入してね、500ウィスで買えるわよ、それと一応説明書も入れてあるけど家族にカレンダーの説明よろしく!                  雪華』


「うそぉ~~~何よ! 雪華の奴!! わざわざ日本語で書いて寄越すなんて!!」

「これこれリリアナ、ウィステリア公爵に対して失礼な言い方をしてはいけませんよ」

「公爵になっちゃっても、転生しても私の友人には変わりないわ! っというか何で日本語? こっちの言葉分からないのかしら?」

「それはないと思うぞ、ちゃんと会話もできたし文字も読めていた」

「そうよね、あの雪華がこの程度でこの国の言葉が話せないとか読めないとかはあり得ないわね、じゃ何でわざわざ日本語で書いてきたのかなぁ~不明だ」

「日本語というのか、これは先王の日記や手紙と同じ文字だぞ」

「先王? 先王様って日記を残していたのですか?」

「あぁ、だが貴族は誰も読めなかった、ウィステリア家の者とスキルマスターの方々だけが読めていた」

「あぁ~なるほど……アイツ等なら当然よね、クラスメイトだ読めて当たり前」


 琴音ことリリアナ・ベルフィントはウィステリア領にいる級友達の顔を思い出していた。


「でぇこのカレンダーとはどういうものだ?」

「ですからさっき説明したように日にちと曜日が分かるものです。たとえばここの大きな数字が月を表して、この1から31が日にちを示します。つまり1の日がここで2の日がここです。この世界は月がなく年明けから数えて1の日、2の日と数えますが、それだと、大変なんですよ、ですから一年を12に分けて数えます、それを表にしたものが、カレンダーです。だからこの上にある大きな数字が月を表しています、それから数字は一ヶ月の日数でその数字の上にあるのが月曜日から日曜日と書かれているものは曜日といます」

「数字が4段と5段あるが、これは?」

「1週間が七日あるんです、でぇその週の始まりが月曜日といい、七日目の日曜に休みの日になります、なので一ヶ月が4週の月と5週目ある月ができるんです。ただこのカレンダーは完成品とは言い難いですね」

「なぜですか?」

「ウィステリア領で作ってあるためと雪華は手紙で書いています、つまり休みの日である『日曜日』だけは記入しているけれど国の休みの日である『祝日』は記入されてないのです。それを記入すれば数字は赤色になり休みの日になります、国の休み、祝日と言いますが、これは国王様にお聞きしないと分からないと手紙にあり、後日聞いてみたいと書いています、その時は協力してね……ってこれ私宛の手紙なんだけど……国王様に取り次げなんて無理じゃん、何考えてんのよあの子は!!」

「ふむ、なるほど、確かに日付はわかりやすい、こういう物が300年前にはあったのだな」

「……まぁ昔はどの家庭にも4つや5つ程度は合ったものですから、値段もそう高くありません、これも来年の分は後で門前に置いておくと書かれていますが、数がいる場合はロドリア商会で購入しろって書いてますね、一つ500ウィスです」

「500ウィス、かなり安いなぁ~」

「平民も買える値段ですわね」

「たぶん平民にも買えるように値段設定したのだと思いますよ、けどまだ500ウィスって平民にとっては高い部類かしらね。100ウィスから150ウィス程度なら平民も安心して買えたかもです」

「そうなの?」

「えぇ街に出て平民の生活を見たことが在るんですが、物価はそう高くは在りませんから、300年前の私だったらというか、その時代の私から見てももっと大昔の物価って感じです」

「えっと物価と言うのは何だ?」

「あぁ~えっと物の値段の事ですね、平均してこのくらいとかの事です」

「なるほど、そういう言葉を使っていたのだな」


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 ベルフィント伯爵家にカレンダーが届いた頃、王宮にも同じ物が届いていた、それを見たレイモンド・フェスリアナ国王は、雪華の手紙を読んでいた。


『ご無沙汰しております陛下、王都では大変お世話になりました。お礼申し上げます。


さて、今回はウィステリア領で開発したと言っても300年前には存在していたものですけど、カレンダーを復活させました。


この世界には季節と日付の概念は在るようですが、どうも分かりづらいので、昔使っていた物を復活させた次第です。1年を12等分に分けて日付と曜日を付けた表のような物です、一応説明書は同封していますが、分かりづらければリリアナ・ベルフィント嬢に教えて貰ってください、彼女は知っていますから、それとこのカレンダーは今年の分なので、来年の分はベルフィント伯爵家に預けていますのでお受け取りください

           雪華・ウィステリア公爵』


「カレンダーと言うものか……」

「陛下ベルフィント宰相がお見えで御座います」

「うむ、通せ」


 側仕えに命じて、宰相のマルク・ベルフィント伯爵を部屋に招き入れた。そして雪華からの贈り物を見せたのだ。


「やはり陛下の元にも届いていたのですね」

「お前の所にもか?」

「えぇはい、ですが我々には分からず、先王陛下が書かれていた手紙と同じ文字で書かれた手紙が娘宛に同封されていました」

「先王の手紙と同じ文字?」

「はい、それで私は娘に渡すとウィステリア公爵達同様にスラスラ読んで理解をしていました、ついでに公爵に対して愚痴を言っていましたが……」

「ほう、やはり転生者と言うことは間違いないようだな」

「はい」

「でぇ、これの説明をお前は聞いたのか?」

「一応娘からは聞きました、よくできたものだと思いましたね、300年前はどの家にも4つか5つはあったと娘は言っていました」

「でぇお前はコレの説明ができるか?」

「まぁできなくも在りませんが、詳しくうまく説明できるかというとまだ自信が在りません」

「そうか、ではこの手紙を読んでみよ、公爵からの手紙だ」


 レイモンド・フェスリアナ国王が側仕えに手紙を渡し、伯爵へのわたって読んでいた。


「なるほど、簡単な説明だけの様ですね」

「リリアナ嬢は私に説明できそうか?」

「そうですね、大丈夫だと思います」

「ならば来年の分のカレンダーとやらを持ってリリアナ嬢を連れて来てはくれまいか?」

「畏まりました、まだ来年の分は到着しておりせんので、届き次第娘と王宮に参ります」

「うむ、頼んだぞ」


 王宮でもカレンダーの話題をしていた頃、同日少し遅れて今度は水原 拓馬の所にも同じ物が届けられた。この日は平日だった為大学に行っていた事もあり受け取ったのは夕方である。


「雪華からの郵便か……ってこれカレンダー??」


『ご無沙汰だね、拓馬。晩餐会の時はあまり話せずごめんね、あの場では絶対に話せないわ、現状の事を知りたいのなら早めにウィステリアに来てね、たぶん琴音はもうすぐこっちに来ると思うのよ、ベルフィント伯爵がどうやら折れたようなので。


 でぇこのカレンダーはうちの領土で復活させたから、拓馬にもプレゼントするわ、来年分は間に合わないから式神使って家の前に置いておくけど大丈夫かな? ポストでもあれば放り込んでおくよう指示するけど、なんか方法考えて置いてね、ちなみに式神は日本語反応するからね、じゃまたね。     雪華』


「………わざわざ日本語で書いたのかよアイツ、でもまぁこっちの人間には読めないからいいか、しかしカレンダーねぇ~、よく作ったなぁ~アイツ、しかも祝日なしの日曜日だけかよ……」


 そんな独り言を言いながらも、懐かしい級友を思い浮かべて笑っていた、そう久しぶりに笑ったのだ。

 家族に対してカミングアウト以降、何の反応もない為、どうするかと毎日考えてはいるが、このカレンダーを機会に雪華に手紙でも出そうかと思い立った。


「確か、ロドリア商会だったっけ、連絡方法って……」


 そう思い出して手紙を書いた、書いた手紙を何度も読み直した、久しぶりに書く日本語だったからだ。


「なんか久しぶりだなぁ~日本語……」


 拓馬は手紙を持ってロドリア商会に向かった、王都でも大きな商会である、誰でも知っている為迷うことはない。時々買い物もしている場所でもあったが、果たして頼めるのだろうかと思った。


「いらっしゃいませ、これはルイス・ウィルシュタイン様」

「どうも」

「今日はどういった物をお求めですか?」

「あぁ今日は買い物をしにきたのではなくて……その店長さんいますか?」

「あぁはい、すぐに呼んで参ります、少々お待ちください」


 冒険者をしているため結構利用しているし生活用品なども取り扱っているため便利な店ではある。そして店のレジの近くに例のカレンダーが数本売ってあった。


「……あれ、ここで売ってんのか?」

「ルイス・ウィルシュタイン様、お待たせいたしました」

「あぁ、すみません店長さん」

「いいえ、あのこの商品がお気になりますか?」

「あぁいえ、それは持ってます、がいくらで売っているんですか?」

「一つ500ウィスでございます」

「500かぁ~一般平民だと少ししんどいかなぁ」

「でも少し頑張れば購入できる金額です」

「まぁ確かに……」


 拓馬はこの価格設定したのは恐らく雪華だろうと見当をつけていた。


「あのルイス・ウィルシュタイン様?」

「あぁすみません、あのこちらで雪華・ウィステリア宛に連絡ができると伺ったんですが……」

「あぁ、ではどうぞこちらに……」


 店長に通されたのは奥のさらに奥の小部屋だった。商談をするには小さすぎる場所である。


「申し訳在りません、公爵への連絡方法は秘匿扱いで御座います」

「あぁ、すみません、気が回りませんでした」

「いえ、こちらから察するべきでした、ルイス・ウィルシュタイン様の件は公爵から承っておりましたのに、それでご連絡を取りたいのですか?」

「えっと取りたいというより、この手紙を渡してもらえないかと思って」

「あぁそう言うことでしたら、畏まりました。ではこちらの箱にお入れください」

「これは?」

「確実に公爵様に届けられるようになっている魔道具です。ここにお入れになって閉めれば公爵様の所へ直接届けられます。また公爵様と手紙の書き手様以外に開けることはできないようになっているとの事です。」

「そんな便利な物が在るのか?」

「詳しいことは存じませんが公爵様からお預かりしたものです、ルイス・ウィルシュタイン様とリリアナ・ベルフィント様が公爵に連絡を取る場合のみ使うようにとの事でしたから」

「なるほど、では頼みます」

「畏まりました、返信が御座いましたら、ご連絡差し上げます」


 こうして水原 拓馬ことルイス・ウィルシュタインは雪華宛の手紙を送ったのだった。


稚拙な文章をお読みになって頂きありがとう御座います。

これまでのお話を読み返し修正していた為、久しぶりの更新でした。


ご感想に対する返信返しは超苦手なので、出来ないことが多いかもしれませんが、出来るだけ頑張りますので、長い目で見ていただけると幸いです。

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