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次元移動を越えて…(物理世界から魔法世界へコールドスリープ?)  作者: 混沌の夢
第4章 ウィステリア領帰郷と7人目のスキルマスター編
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94話 レベルアップと、魔族との会談

※何度か読み返し、色々話がおかしくなっている所や誤字・脱字は不定期に修正・加筆をしております。(更新日が多々変更あり)

 冒険者ギルドでピートの登録と、夏椰の天神将ギルドへの加入手続きを終えて、一行はウィステリア城へと戻ってきた、早朝に出発したはずなのに、既に夕方になっている。

 本当は屋敷と言いたい所だが、どう見ても城であり領民は城と認識しているのだ。


 戻ってきた雪華達は、居間でくつろいで疲れを癒していたが、雪華だけは執務室に行き月宮を呼びだしてお灸を据えていた。

 そして暫くの間だは夏椰と小花衣に島の管理を任せることにしたのだ。


「夏椰様もですか?」

「えぇそうよ、夏椰のLVアップの為にはちょうどいい場所だからね、さくっと限界突破して貰わなければ」

「夏椰様が限界突破ですか? 出来るのですか?」

「今回島で魔物討伐をしてレベルがアップしたわ、この調子ならちょうど良いでしょう、もちろん休息は必要だから、週に1日だけは六花のメンバーを行かせてレベルアップさせるのも良いでしょう、とはいえ魔物ランクは3だから、油断すると死ぬわよ、この世界に蘇生魔法はロスト状態で存在しないからね」

「ですが冒険者予備校を含めての訓練の仕事がありますが」

「そこは篠崎に調整させなさい、全員が一斉に行く必要は無いでしょう。ランク3の魔物を何人でなら討伐できるかは彼ら六花のメンバーで考えさせるべきよ、ただ夏椰には早く限界突破をして貰う必要があるからそれも考慮して欲しいのと、必ず一人はスキルマスターを現場に残すこと、と伝えて置いてね、あぁ月宮あなたもメンバーに入って貰うわよ、スキルマスターは多い方が何かと安全だからね」

「私もですか?」

「そうよ! 今回のは采配ミスよ! じゃないと死んだ者が浮かばれないわ」

「つまりそれは夏椰様と小花衣の休みは別々にという事ですか?」

「その通り、あの場にスキルマスターが最低でも一人もいない状況は不味いのよ」

「……畏まりました」


 雪華は島に関しての報告を指示を出した後は、残っている仕事を夕食までに片づけることにした。


「今頃月宮さんは姉貴に怒られてるのかな」

「まぁ~スキルマスターを一人も配置しなかったって事でかなり怒っていたからな」

「っにしても何で俺が島の管理を……」

「それはあれだ、お前に早く限界突破させるためだろう」

「街の外の魔物は大した魔物はいないからな、あの島なら丁度良い具合の魔物がいる」

「だな、お前のためなら雪華のやつ結界ゆるめて400台LV迄解放させそうだけど」

「待って下さいよ、それは流石にしんどいです」

「400台LVっていやぁ~イベントモンスターあたりになるかな?」

「普通に考えてもそうだろうな」

「イベントモンスター相手に一人はキツいっすよ!!」

「でも小花衣さんも行くんだろう? だったら大丈夫じゃねぇ」

「はぁ~何でこうなるんだ?」

「天神将ギルドメンバーの加入条件が限界突破って事になっているからだろうな」

「おいピート、そんな設定決めてなかったよな、俺たちのギルド!」

「決めてなかったな」

「じゃ何でギルマスはあんな事言ったんだ? 規定がどうのとか」

「それは俺もわからん、規定に関しては手を出してない筈なんだがなぁ~」

「あれだな王家が絡んだからだろうな、きっと」

「って事はあの転生国王か?」

「なぁ~転生国王って元皇太子だったって話のヤツか?」

「そうそう、一度目の転生は平民だった、二度目は王族だった、300年前の皇太子時代の記憶と、平民だった記憶の両方を持って再び転生したって人だよ」

「月宮さんだけが会っているんだよな?」

「そう聞いた」

「会ってみたい気がするなぁ~」

「もう死んでるし、今は孫が国王だよ」

「そうかぁ、もう死んだのか」


 そんな話を色々している間に、ウィステリア家の皆が帰ってきて島について色々と質問をしてきた、当然体をイジられている云々の話は秘匿事項として話さず、それ以外の話のみ報告した、そして魔物討伐で夏椰がレベルアップしたことだけは話てある。

 その結果島の管理を暫く夏椰と小花衣に任せることなどが伝えられた。


 夕食後、祖父母や父から詳細を求められた雪華は、再度状況の説明をした、要は冒険者のレベルアップの為にウィステリア家の者もレベルを上げる必要があると誤魔化し、特に夏椰には素質があるから限界突破出来るかもと公表したのだ。

 それを踏まえて天神将ギルドメンバーへ加入させてあると伝えた。そして元プレイヤーだった春樹と秋枝についてはレベルが低いため、現状の島で魔物討伐をさせられないと言ったのだ。二人とも3桁レベルではあるが、島の魔物討伐には分が悪いのだ。


「それに既に城外でも3桁レベルの魔物はでているし、そっちの対応を頼みたいくらいよ」

「確かに、まだ冒険者予備校を含め冒険者達から3桁レベルは育っていない、暁のファルコンが漸く3桁に届いた程度だからな」

「ウィステリア周辺は元々魔素が濃いから3桁レベルは不思議ではないのに、反比例して冒険者のレベルが低いのが大問題なのよ、王都はここに比べてまだ魔素は少ない方だから、少しの余裕は合っても悠長に構えられないのだけど、少なくともこっちは3桁を増やしておかないと、いつ王都から助けてって言われるかもしれないからね」

「王都からの要請か……」

「お前は応じるのか? 一応独立自治は認められているだろう?」

「まぁ拒否権はあるけどね、でも一応国民でもある、状況や条件等を含めて対応をしないとこっちが損をする可能性が高いのよ、特に貴族どもの相手は……」

「なるほど……」

「陰陽道ってこっちで言えば闇魔法の部類に入ると思う、呪いの専門だし、式神使いや妖怪の使役は普通にするからね、私も九尾を含めて数体使役しているし、こっちでも魔物の使役を試してみたからねぇ~」

「えっ、お前妖怪を使役しているのか?」

「しているわよ、じゃなきゃとっくにあっちで殺されているわ」

「マジか……」

「妖怪の使役って言えば、陰陽道的だけど、こっちで言えば召還魔法なのよ、問題ないわ」


 雪華の言葉で、元プレイヤーは召還魔法のことを思い出していた。そう易々と使えるものではないからだ。


「召還魔法になるのか、なるほど……」

「しかし召還魔法も割と魔力がなければ使えないんじゃなかったっけ?」

「そうねえ~ある程度のレベルと魔力量がなければ、召還は出来ないわね、それに相手との相性によっても契約できないだろうし」

「だから冒険者レベルのアップの意味もあるのか」

「そうよ召還魔法が少しでも使えれば、3桁レベルの魔物討伐も少しは楽になるでしょうからね、まぁ召喚獣も3桁ないとだめだけどね」

「……確かに……」


 等と色々な話を食後に家族と天神将ギルドのメンバーと元プレイヤー達と話をして、そろそろ就寝の時刻になっていた。


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


 ギルド総本部の運営責任者はウィステリア領主である。此処は各ギルドの総本部で上位組織として各ギルド本部がある、その下にそれぞれの支部が下部組織として成り立っている。殆どがウィステリア領主に意見や相談をし対処するという簡単なものである。


 また領都における政治の中枢はウィステリア城内にある。領都を含め、領内の役所は政治中枢の下部組織的なものである。まぁ簡単に言えば領内の役所は都市部で市役所、村とかは区役所とかそんな区分である。


 また、建前的にギルド総本部とは談合などが出来ないように分離されている。


 でぇ雪華とピートの二人が来たのはギルド総本部の方である、こちらで領内に住民票のある魔族達の話を聞くためである。

 建物は4階程度に建て直されたものであり、1階では多数あるギルドの窓口が並んでいる。また面談室、会議室もいくつか存在している。

 2階3階は各ギルドの部屋で、各部長の執務室となっている。一応建前である、基本的に領都内のギルド本部でギルマスとして各ギルドで仕事をしている。

 ここは偶に来て仕事をするための部屋で大きさは公平に同じ大きさである。また大会議室と小会議室に個別の面談室的な部屋もある。各ギルド本部長会議や支部長会議などを行うことが多い場所である。


 4階にギルド総本部長である雪華の執務室が存在している、まぁ~あまり来ることはないけれど仕事がないわけではない為、ギルド関係の仕事の場合はこちらに来ている。

 そして同じく大会議室に小会議室が存在している。


 今回は小会議室の方に魔族の者を集めていると説明された。此処まで案内してきたのは雪華が居ない間の代理責任者をしていた元NPCの男、ジャスパー・ロッドである。

 領主帰還の晩餐会で会っていたので顔は知っており、人となりも一応見定められていた。


「悪かったね、手配を頼んで」

「いえ、月宮様からのご命令でしたので、領主様がお目覚めになれば忙しくなると以前から言われておりました。私としてはとても嬉しいことです」

「……嬉しいの?」

「はい、今までは領主様からの指示がなくギルド総本部も殆ど機能していない状態だったのです、各ギルド長が好き勝手にやっており、私の話など聞いてくれませんでしたから、これからは領主様がいらっしゃいますから、みんな言うことを聞いてくれます」

「ははは、なるほど、そういう事か」

「はい特に王都の冒険者ギルドは一番の問題でした、他にも問題はあるのですが、あそこを領主様自ら制定して下さったので、他のギルドも少し緊張しているようですよ」

「………そこまで緩かったのか」

「えぇこの領地は神々の加護のある場所です、なので神々に選ばれるウィステリア家のご当主様である領主様の言うことは絶対なのです」

「えっ、絶対なの???」

「はい、神々が監視なさっておられますから」


 こんなことをいうジャスパー・ロッドに対して目を丸くする雪華に対し、横で笑っているのは降臨して身分を隠しているピートである。


「こちらで魔族の方々がお待ちでございます」

「ありがとう、一応あなたも立ち会いなさいね、ジャスパー・ロッド」

「はい」

「あぁ~そうだちょっと気づいたんだけど、この間の晩餐会の時に魔族側と獣族側の代表って来ていなかった気がするんだけど、招待状は出していたと月宮が言っていたのは覚えているけど、その理由に何か心当たりでもある?」

「それは、確かな事は解らないのです、噂程度ですが、それでもよろしいですか?」

「えぇ構わないわ」

「実は魔族側と獣族側の代表は人族が大勢居る中だと、目立ってしまうため、ではないかと噂されています」

「魔族はともかく獣族側は種族も色々いたじゃない。それでも? まさかと思うけど人族を避けてるとか?」

「解りません……」

「そう……」


 ジャスパー・ロッドがそう言いながら、扉を開けると、イルレイア大陸の記憶もしくは歴史を伝えられて覚えている大人の魔族と言う条件で集められた数十名の魔族達がいた、全員ウィステリア住民票の身分証明書(IDカード)を持っている者達である。


「えっと今日はお忙しいなか、足をお運びいただき有り難う御座います。本日は領主様から皆様にお訊ねしたいことがあるそうなのでお集まりいただきました、では領主様」

「今ジャスパーに紹介して貰った、ウィステリア領の領主をしている雪華・ウィステリアです。急な、しかも条件付きの内容で集まって頂いて有り難う御座います。皆様はこの領内で生まれ育った魔族が殆どだと思います、もちろん移住してきた方もいらっしゃるでしょう、それも考慮して三つの質問にお答え頂きたい」


 雪華が挨拶の後に集められた理由を話す、すると一時ざわめきが起こった、そしてその中でもリーダー的な者なのだろうか挙手する者がいた。


「どうぞ」

「私は魔族側の取りまとめと言いますか、代表をしていますメルロと言います」

「魔族側の取りまとめ役?」

「あぁえっと、この領地には多種族共生で色々な種族がおります、そのため争い事が起きないように仲介を含めて種族同士の結束もかねた、えっと何て言えばいいんでしょうか会合に様なものの代表です」

「あぁ~、なるほど300年前で言えば県人会みたいなものね、理解したわ、簡単に言えば魔族会みたいなものかしら」

「はい、そうです」

「わかったわ、他の種族にもこういう会は存在するのかしら?」

「御座います」

「そう、じゃ初めからそういう会に相談すれば良かったのかしら、ごめんなさいね種族全ての中から条件で呼び出して、晩餐会の時に多種族の代表が誰も来ていなかったので、詳しく知らなかったのよ、」

「あぁいえ、今回はみな領主様に会ってみたい者も多くおりましたので、それと晩餐会に出席できなかったのは、その人族の中では目立ってしまいますし、領主様とは初顔合わせでもあり、少し不安もあったので……その申し訳ありませんでした」

「あぁそうなのね、多種族共生は領内では当たり前だし、気にしていなかったのだけど、何か差別とかあるのかと心配したわ」

「いえ、300年と長い間ですから、皆目覚められた領主様に受け入れて貰えるかと、その心配をする者が多くいたのは事実です、それで、えっとそれで三つの質問とは一体何で御座いましょうか」

「それなんだけど、私は300年前以降ずっと眠っていたでしょ、目が覚めたら、世界が変わっていたって事でかなり解らないことが多いのよ、それでね大陸の形も変わっちゃっているので、正直他の大陸のことが解らない、でぇ魔族と獣族はイルレイア大陸に多く住んでいると調べて解ったのだけど、合っているのかしら?」

「はい合っております、中央のこのセトレイア大陸は人族、東のイルレイア大陸には魔族と獣族、西のウルレイア大陸にはリザードマンやドラゴニュートなど。南のサスレイア大陸にはドワーフや牙狼族が住んでおります」

「そう良かった、でね、実はこの間まで私は弟と友人と王都にお忍びで観光に出かけたんだけど、その時に襲撃があったのね、でぇ王都滞在の間ある貴族とイルレイア大陸との関係が解ったのよ」

「襲撃? それに魔族が関係していると」

「魔族だけじゃない、おそらく獣族も関係している、でも一緒に話を聞くわけには行かないでしょ、お互い種族間で聞かれたくない話なども合るって聞いたから、だから別々に聞こうと思ったのよ、質問する三つは同じ事を聞くわ、公平にね」

「えっと、どの様な襲撃だったのでしょうか? お聞きしても?」

「そうねぇ~隠すことではないからね、初めは貴族が手を出してきたわね、ウィステリアの領主を手名付けようとか考えたんじゃないかしら、でぇ私はそんなの無視をしたんだけど、帰りにある貴族が会いたいって言って来たのよね、それで迎えに来たのが人間に化けたた魔族だった。魔力を隠し切れてなかったから、私たちスキルマスターにはお見通しだったんだけどね。それで取りあえずその貴族の所に言って話をしたんだけど、会談は決裂してね、そのとたんに魔族が襲ってきたわけ、たぶんその貴族と契約をしていたんじゃないかと私たちは思ったわ」

「魔族が領主様を襲ったのですか?」

「えぇ、まぁ王都入りしてから国王に会う機会があったから報告はしておいたんだけど、とにかくその王都で国王と会った時にその場にいた貴族が私に喧嘩を売った様な物だったので、国王も怒っちゃってねぇ~、その貴族を捉えたけれど、どうやったのか脱獄しちゃったのよ」

「捉えられたのに脱獄ですか?」

「誰かが手引きしたと言うことですか?」

「それが魔族だと……」


 雪華の説明で魔族側の住民が色々な憶測の単語が飛び出して不穏な雰囲気が出ていた、それを抑えるために雪華は再度続きの話をする。


「手引きをしたのが魔族とは限らないのよ」

「魔族とは限らない?」

「その貴族が逃げ延びた先がイルレイア大陸だったの、しかも船を用意したのは獣族だった」

「獣族??」

「そう、だからみんなから聞きたいことがあったのよ、とはいえイルレイア大陸には魔族と獣族がいる、人族よりも魔素を多く持って魔法も使える種族でしょ、その貴族が生き残れる可能性は低いと思っていたのだけど、たとえばどちらかの種族の協力者がいた場合や魔法を扱える魔石なんかを持っていた場合を考えるとねぇ、生き残れる可能性も出てくるわけで、だから聞きたいのよ三つの質問、答えられたら教えて欲しい」

「答えられたらでいいのですか?」

「えぇ種族で答えられないこともあるでしょうから」

「解りました、では質問は?」

「一つ目はイルレイア大陸とはどんな大陸なのか、二つ目は獣族と魔族の関係、三つ目は今の魔族の魔王について、こちらは獣族に質問する時は獣王って事になるけど、あなた達には魔王についてどんな方なのかって事ね、とはいえこの領地で生まれ育った場合は知らない可能性もあるから解らなければそれは仕方ない思うから気にしなくてもいい、どうかしら答えて頂ける?」


 雪華の質問に対してあれこれと話し合う姿が見える、当然皆は魔族会の代表であるメルロと話をしていた。


「なぁ雪華、大丈夫なのかよ」

「大丈夫でしょ、最低限の情報があればそれで良いわよ」


 暫くの時を要して、代表であるメルロが質問に答える。


「領主様、一応私が代表でお答えしますが、他の者が質問をしたり話をしてもかまいませんか?」

「それはかまわないわよ、別に失礼な質問でも何でも良いわよ」

「では私からお答えします。まず初めに一つ目の質問、イルレイア大陸は先ほども言いましたように、魔族と獣族が存在します、緑豊かな場所と荒れ地の広がった場所の二カ所が存在します。二つ目の質問ですが、魔族と獣族の仲は正直良い関係とは言えません、それは豊かな土地と荒れ地の二カ所の取り合いで両者の戦争が繰り返されてきたからです、300年前まではずっと領地戦争ばかりです、そして丁度300年前に現魔王と現獣王の戦いにより緑豊かな場所が獣族に取られてしまい、魔族は荒れ地の広がった土地を領土にすることになりました、よって大陸は魔族側と獣族側と国境線が布かれております。」

「領土戦争をずっとしていたの?」

「はい魔族側の歴史でそう学びました」

「ねぇその魔族側の歴史ってどこで学んだの?」

「魔族会では時々イルレイア大陸と連絡を取ることもあって、歴史書を取り寄せて学んでいます」

「その歴史書私も読めるかしら?」

「お読みになりたいのなら、お貸しいたします」

「有り難う助かるわ」

「おそらく獣族側にもあると思います、歴史ですから、魔族に関して何と書かれているかは知りませんが」

「私は両方の歴史を正しく周知して貰いたいわね、初等科からちゃんと教えた方が良いと思うわよ、一方の悪口だけってのは卑怯でしょ」


 この領主の発言を聞いて魔族は驚きの顔をしている、角が一本だったり二本だったりする者もいれば人族のような姿をする者もいるけれど、ウィステリア領では差別しない、それは禁止されているからである。

 そんな彼らが驚いたのだ、領主の言葉に一方の悪口は卑怯だと、正しい歴史を周知して貰いたいと言ったのだ。その言葉にある魔族が質問した、何故そんな事を言うのかと、それに対して雪華は言った。差別の源であるとそう言ったのだ。


稚拙な文章をお読みになって頂きありがとう御座います。


ご感想に対する返信返しは超苦手なので、出来ないことが多いかもしれませんが、出来るだけ頑張りますので、長い目で見ていただけると幸いです。

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