操り人形
辺りに金切り声が響く。
「きっひっひっ!フェナーサ・リング。みぃーつけた!」
「!」
フェナーサとマルク、ムーンは雷の方をみるとそこには痩せこけた白衣の男が何か機会のようなものをもって佇んでいた。
「!貴方は組織の研究者、グレル・ヤータ?!」
「組織の、研究者?」
フェナーサとマルクは白衣の男を見る。
ムーンは草むらに隠れた。
「組織の情報をほぼ記憶しているとはきっひっひっ。流石は最年少で博士号を取った天才科学者、きっひっ!」
「貴方が何故ここに!」
「何故?」
男は首を傾げた。
「お前を捕まえるためだろ?!」
そう言って男は、男の後ろにあったトラックをリモコンでコントロールして荷台を開く。
「見ろ!」
「「「?!」」」
その光景に3人は目を疑う。そこにいたのは、1人の女性と男性だった。フェナーサの顔は青ざめた。
「フェナ?」
マルクはフェナーサの変化を感じた。
「ルカさん、スマールさん……」
口に手を当ててフェナーサはそう呟いた。
「は?それってフェナーサの仲間…」
マルクの言葉を遮るように雷がマルクの横に落ちる。
「くっ!?」
「くっふっふっ!」
グレルの嫌な笑いが響く。
「やめてください!ルカさっ…」
フェナーサが話すより先にスマールがフェナーサの顔に蹴りをいれようとする。フェナーサはなんとかそれを羽根でガードした。
「無駄無駄、この2人は既におれの操り人形!」
「そんなっ!」
フェナーサはスマールの蹴り攻撃を避けつづける。
「スマールさん!眼を覚ましてください!!」
フェナーサは攻撃出来ず、避けることしかできない。ついに避けきれなくなったフェナーサにスマールの蹴りが入った。
「がはっ?!」
「きっひひ!そうだろ!そうだろ!お前に仲間は殺せまい!!」
グレルの笑い声だけがその場に広がる。
「ふざけやがって!」
マルクは激怒した。
「フェナーサの仲間を思う気持ちを利用しやがって!許さねぇ!!」




