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8話 パーフェクトゲーム

おはよ、こんちゃ、ばんは〜。

あと数話のお付き合いです!


楽しんで楽しんで楽しんで。決勝まで上がってきた。

無名校がこの激戦区でそうしていることが、まず話題になる。そして、決勝も勝てば、全国。シード校なんかは、もう対策を立て始める頃だし、その対策リストの中に、おそらく俺たちは入ってるだろう。

でも、これじゃ足りない。


俺の夢を叶えるには、これじゃ足りない。


「みんな、聞いてくれ。」


試合前、俺はみんなを集める。

みんなは、各々が試合を楽しんできたのがよくわかる、いい顔をしていた。その顔をゆっくりと見回してから、俺は口を開く。


「次の試合、決勝。ここで勝てば全国だ。夢のようだった舞台が、今そこまで迫ってきてる。」


みんなの瞳の熱がいっそう高まり、いつでも出撃オーケーというような顔になる。だけど、ごめん。これじゃ、足りないんだ。


「でも、全国まで行けたとしても、このままじゃ俺たちはどこかで必ず負ける。」


みんなの目がふと熱を潜め、我に返る。

おそらくそれは、恥じたからではなく、「全国へ行くこと」を自分の中で目標にしていたからだ。

それ自体は何ら悪いことじゃないし、多くの高校生がそれを目標にする。無名校なら、なおさらだ。でも、それじゃあ俺が困る。


「俺は、もっと先に行かなきゃいけないんだ。そして同時に、お前らとならいけると思ってる。」


「おうよ!」「あたりまえです。」「やってやらぁ!」「できると君が言うならできるんでしょう。」「やってみせるさキャップ!」「はっ…いけるとか簡単に言いやがって。」「部長様はほんっと怖えな…」「まぁじかよぉ〜。ま、楽しいならいいけどさ!」「やってやろうぜ!キャプテン!!」


迷いや驚きといった感情が言葉をせき止め少しの間がうまれる。でもその間のあとには、それぞれがそれぞれの反応をする。その反応は少しずつ違えど、一貫してものすごい熱を持っていた。みんな、前向きだった。これなら、いけそうだ。


「だから、この試合。激戦区の決勝。ここで、どこにも負けないような記録を叩き出す!」


こうして、盤面は出来上がった。

みんなには正気を疑われたが、俺にはやれる気しかしなかった。


そして、俺たちは伝説を作った。


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