序章 始まりの始まり
メリーランド諸島間共和国。
首都はデュポーン。
たった1万k㎡強の諸島に約230万人が住んでいる。
だが、つい30年前まではロシクワ帝国の植民地支配されていたためか、国民の30%が帝国からの移民だ。その次が原住民族のメリーランド人である。
メリーランド人は魔法を司る紅魔族と機械を司る工魔族が自然交配して生まれた人種なのだ。
そのためか、魔法石だけで飛ぶ飛行艇や魔工道具を次々と創り出した。
国民の約半数がフランツァ平原で農業を従事している。
そんな小さな島国に強大な魔の手が迫ろうとしていた。
今から2年前。
下マリッダ半島東部の村、アラン近郊に突如としてゲートが出現した。
森の中で出現したため、アランの住民が山菜採りをしているときにゲートを発見したという。
アランの住民はゲートを警戒して、近くの保安官に通報。住民の慌てようから見て保安官は重大事件だと判断し、バクナーエンテにあるバクナーエンテ保安局にも通報した。
事を荒立てたくない保安局は治安維持のために国防庁にゲートの厳重警戒並びにゲートの監視で治安維持部隊を要請し、1年後には古い文字が延々と書かれてあるゲートに監視事務所が設置されたと友達の新聞記者が前にそんなことを話していた気がする。
まぁ、そこまで危険視する代物ではないと同じく新聞記者の友達が言っていたからそんなに警戒するもんではないと私はそう判断した。
全く、私たちの政府は些細なことに警戒し過ぎだと私はそっと呟いた。
私は自宅に鳴り響く念話器のチャイムを後にし、外に出た。
私が外を出ると、近くの公園に2人の男女が見えた。
あの2人は、と……
なんだ、あの2人か。
2人の男女の近くには大きな荷物がいくつもあった。
男は自身の眠たげな目を擦りながら、女の準備を待っていた。青年はふと、こっちを見た。
私はこちらを見られてギョッとした。なんて、強い目力だ。私が蛇に睨まれたカエルのような状態となってしまった。
いつ見てもあの目にはビビるものだ。
「おーい、何こっち見てんだー?」
そう声をかけられると私は公園に踵を返して自宅から徒歩25分の駅へ向かった。
駅に着くと駅周辺は騒がしかった。
こんな朝っぱらから一体何が、と思い、私は喧騒の中を覗き込んだ。
喧騒の理由はどうやら、メリーランド新聞の号外のようだった。
私は驚いた。
所詮、号外如きで驚かないものだが、驚いた理由は号外の内容だった。
デカデカと見出しに「戦争勃発す」と書いてあるではないか。
最初は驚いたが、だんだん呆れへと変わった。
今度はどこと戦争だと思ったからだ。
近くの男が持っていた号外を少し借りて読んでみると、私に号外を貸した男は複雑な表情を浮かべていた。
不思議と思い、読み進めていくと、顔が真っ青になった。冷や汗もかきはじめた。
なんでだ?なんで、またやつが攻めてくるんだ。
私は駅前のタクシーを捕まえて、私は自分の職場に向かった。
戦争相手が魔物だということを確認するために。
さてさて、始まりました、この作品。
ただただ、作者の欲求のままに始まってしまったこの作品。
あ、こりゃ失礼しました。
では、次回予告ではあります。
ついに始まったこの戦争。政府は、最初は戸惑いながら、少しずつですが、冷静さを取り戻して行きます。
ゲートの近くにあった都市の人間が消えてしまったんですって!?
そして、あの男は誰だったんでしょうか。
では、ここで予告を終わらせて頂きます。
予告進行は私、i…え、まだ、言わない?
はぁ、では名前は次の機会に!
あ、次回もよろしくお願い致しまする。