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もふもふ

ねこ と こたつ

作者: 山目 広介

 季節は冬。

 こたつに『火』を入れる。

 最初はそうでもなかった。

 だが慣れると突進するかの如く、布団を巻き込み中へと入ります。

 もちろん、ねこが、です。

 実家では放し飼いなもので外から帰ると潜っていきます。


「ねこはこたつで丸くなる」


 これは嘘です。いや、『火』が点いてると伸びてます。点いてないとき、丸まってます。中で。


 家の者が遠慮なのか、忘れただけか、電気を消さずに出かけるとほかほかの猫カイロが楽しめます。

 または、こたつむり、か。

 熱くなりすぎて、自ら頭だけこたつ布団から出して寝ている(さま)です。


 夜、こたつの『火』を落として寝ると、朝、こたつに丸まっている猫の集団が居たりします。

 もふもふです。摑み取りし放題です。但し、こたつに入れません。満員です。

 冬の朝の困りもの。


 気温が氷点下では『火』が点いててもこたつの中も冷え込み、ねこも丸くなります。

 そんなとき、一人でこたつを独占すれば、ねこも脇に股にとぬくぬくです。

 寒ければ寄ってきます。

 もふもふです。

 ただ成人した体ではこたつは小さい。

 肩まで潜ると足が出てしまう。

 儘ならない。



 ねこは膝の上も大好きです。

 冬のこたつは膝に布団もあり胡坐をかくと、そこにねこがすっぽり収まります。

 これはとても良い暖房器具です。

 心も体も温まります。

 でも一つ注意しないといけないのはトイレに行きたくなると身動き取れず、非常に辛いことですね。

 他にも注意事項がありました。テーブルから離れてしまうため、お菓子を抓んでいるとねこがデコレーションされてしまうという。

 食事時もねこの頭にキャベツが載ったこともありました。

 話を戻して、どうしてもその体勢でトイレに行きたくなった時はダミーを使います。

 座布団を二つに折り、布団を引っ張ってねこを持ち上げてから脚を抜き、そこへ突っ込みます。

 上手くすればねこはそのまま寝続けます。変わり身の術ですね。


 こたつの布団はねこの遊びにも使えます。

 布団の中でねこの興味を引くように動かし、何かいる、と勘違いさせてねこパンチで叩かせたりしながら、あっちへ行きこっちへ行きを繰り返してねこを躍らせます。

 長らくやると遊んでやるかという態度になりますが、それでも瞳が大きくなって可愛くなります。

 危険なのは布団の中にまで手を入れて攻撃するときですね。

 孫の手とかで代用しますけど。


 そんな遊びをしたせいでしょうか。

 こたつ布団の(へり)を通る時で危険なのは中からの突撃です。

 ビックリします。踏みかけました。リアルねこふんじゃったになるところでした。

 また布団の上を踏んだりという横着もその中でねこがいることもあり危険です。家族がしてます。


 そろそろねことこたつが恋しい季節。

 用法容量を守りましょう。




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― 新着の感想 ―
[良い点] 私の家にも昔猫がいました。書かれていることは本当にその通りで、懐かしく読ませて頂きました。猫可愛いです。大好きです。また飼いたいです。そういう気持ちを思い出させてくれました。ありがとうござ…
2018/11/10 21:54 退会済み
管理
[一言] わたしはネコ派ですが、妻がネコ嫌いのため、犬を飼っております。 ネコが恋しい。
[一言] ほのぼのとした雰囲気が良かったです 今年もアルミカンの上にあるミカンな季節がやってきますね
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