平和と愛
投稿が遅くなってしまい申し訳ありません!なかなか時間をみつけれず遅くなってしまいました。こんな作品を見てくれている読者様に感謝感激雨あられです。感想や指摘もお待ちしております!ブクマをしてくれたら倒立しながらうどんを食べるくらい喜びますのでよろしくお願いします!
「わたしいっちばーん!」
家の鍵を開けると結衣が飛び出していった。これじゃまるで修学旅行でホテルに泊まってはしゃいでる学生みたいじゃないか。
「ふう、とりあえずなんとかなったみたいやな兄ちゃん。」
「お疲れ様です服部さん」
ここまで車を運転してくれた服部さんにはとても感謝している。それに服部さんがいなかったら俺と結衣は途中でやつらの餌食になっていただろう。
「わあ!!!すっごーーい!!!!」
家の奥で結衣の歓声が聞こえる。なんだなんだと服部さんと家の奥に入っていくとそこには高級ホテルを思い出させるような何とも言えない雰囲気に包まれたリビングが出迎えてくれた。
「ねね!!この家すごいよおにーちゃん!!!!外国みたい」
「すごいな・・・こんな家に一度住んでみたかったんだ」
「ほんまやな、これ買ったらいくらになるんやろか」
リビングだけじゃない、キッチンやトイレに風呂場、どれをとっても一級品だ。ここに住んでいた人はさぞかし金持ちだったんだろう。
「おにーちゃん!!二階にもお部屋が3つあるんだって!!!」
「おっそうか!三部屋あってよかった、これなら一人一部屋ずつ・・・」
「二部屋でじゅうぶんだよおにーちゃん」
なにか嫌な予感がしてきた。
「なんで?一部屋は物置にするとか?」
「だっておにーちゃんと私は一緒に寝るんだよ?」
「え、そんなのき・・・」
「おにーちゃんと私は一緒に寝るんだよ」
「で、でも」
「おにーちゃんと私は一緒に寝る」
「・・・・・はい」
服部さんはニタニタしながらこっちを見ている。
「服部さんも結衣になんか言ってやってくださいよ」
「わいは一向に構わんやで」
なんだよこれ俺と結衣が親公認のカップルみたいになってるじゃないか。
「そうや、突然ですまんがメシとかどうなるんやろうか。腹減ってしもたわ」
「ああ、避難所の時みたく配給してくれるんじゃないですかね」
「待ち遠しいなあ、もう腹がぺこぺこや」
たしかにおなかが減った。こうなる前は全然おなかは減らなかったのになあ、やっぱりゾンビから逃げてる分動いてるからだろうか。
「そうや、飯食う前に風呂に入りたいなあ」
「私もはいりたーーーい!!!!」
「そうですね!」
たしかに、最後に風呂に入ったのはいつだっただろうか・・・。もう一週間は入ってない気がする。
「兄ちゃん先にはいってきていいんやで!」
「え!!いいんですか!?じゃあお言葉に甘えて」
「ゆっくりしてくるといいで」
服部さんが快く一番風呂を譲ってくれたので早速入ることにした。風呂場にむかい脱衣所で服を脱ぎさっそく中に入る。
「うわあ・・・すっげえ・・・」
風呂場の中に入るとロマンチックな内装の浴槽が出迎えてくれた。早速湯壺の中に入る。
「うひい・・・・生き返る・・・」
一週間ぶりの風呂に体の疲れと心の疲れが抜けていくのを感じた・・。色々な思いが頭の中をよぎっていく。安心で安全な一人の空間をゆっくりと噛みしめていた・・・。
〈おにーーーちゃーーーん!!!入るよーーー!!!〉
つかの間の安息をぶち壊す声が風呂中に響き渡る。
「うおお!!!まっまて結衣!!!今上がるから!!」
「おにーーちゃんと一緒にお風呂はいるの!!!!」
まて、落ち着け俺。このままだと俺が妹の純白の裸体を目にすることは確実だ。クソッ!このパターンは予測できたはずなのに!!俺にできることは・・・。
「おにーちゃん結衣も・・・ってなんでおにーちゃん結衣に背中向けてるの?」
「それは・・・その・・・」
「まあいいや!はいるね!」
結衣が中にはいってきやがった!これはまずい!!まずいぞ!!
「おにーちゃん!こっちむいてよー!むいてくれないとこうしちゃうぞ!!!」
「ま、まって!」
結衣が背中に抱きついてきた。背中に小さな柔らかい感触が・・・。
「ゆ、結衣!!胸が・・・」
「へっへーん!あててるんだもん!おっきくなったでしょー!」
ああ・・・やばいこれは非常にまずい。
「もー!むいてくれないとすりすりするよ!えいっ!」
「あ!あああ・・・」
結衣が胸を上下に・・・。もう俺の聖剣エクスカリバーは既に限界を超えてとてもじゃないが結衣には見せられない有様になっていた。
「わ、わかった結衣!今度なんでもしてやる。だから今は・・・」
「ん?今なんでもするっていったよね?おにーちゃん」
「お、おう」
「もう取り消しはきかないよおにーちゃん」
「は、はい」
まさか俺はいまとんでもない地雷を踏んだんじゃないだろうか。まあいい、今はここを脱出せねば。
「お、おれ体洗うから!!!あ!!!」
立ち上がり湯壺から出ようとした瞬間俺は不幸にも足を滑らせてしまった。
「いってーー」
「おにーちゃん大丈夫?ってあ!!!!!」
「ああ!!!!」
あれだけ隠し通そうとしていたギンギンな聖剣エクスカリバーが転んだ拍子に丸見えになっていた。
「おにーちゃん・・大きくなって・・・」
「ち、ちが!!」
「うれしい・・・私でも興奮してくれるんだ」
「ちがうんだああああああああああ」
・・・これはもうなにかの罰ゲームなんだろうか。