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家族なんです。

今回は結衣とのラブラブ話になってしまいましたが次はちゃんと進むんで許してください!いつも感想やブクマをしてくれる方々本当にありがとうございます!日間ジャンル別ランキングも1位になったりしてびっくりしています。本当に読んでくれている方々のおかげです!ありがとうございます!これからも頑張っていくのでよろしくお願いします!


「おう!そこの兄ちゃん!」


避難所に入って最初に話しかけてきたのは中年のおっさんだった。避難所のなかはダンボールで区切られており避難してきた人はその中で生活していた。


「なんでしょう?」

「急に話しかけてスマンな!俺は服部裕二はっとりゆうじつーもんなんだけど、あんたらのスペースの隣にいるからお隣さんってことで挨拶しようと思ったんや」

「ああ、そうでしたか、私は泉謙二といいます!隣にいるのは妹の結衣です」

「は、はじめまして!結衣といいます!」

「ほお・・・ちいちゃいのにえらいかわええなあ」

「えへへ!ありがとうございます!」


なんかこのおっさん初めてあったのに随分馴れ馴れしいな・・・でも悪い人じゃなさそうだしまあいいか


「これからよろしく頼むで兄ちゃん」

「ええ!」


そういうと服部さんは自分のスペースに帰っていった。


「それにしても狭いな・・・」


俺たちに与えられた住居スペースはシングルベットひとつ分ぐらいしかなかった、まあ無理もないこの小さい体育館に何百人もいるのだ。


「私はお兄ちゃんと一緒ならどこでもいいけどね!」

「そ、そうか!あはははは」


なんだこの妹の態度は・・・可愛すぎる。昨日との差が激しすぎてしまって別人のようだ。


「それはそうとお兄ちゃん、お腹減ったよ」

「そうだな・・・」


言われてみると結構腹がすいている、朝から何も食ってないしな。時計も見てない


「結衣、あそこにかかってる時計みれるか?」

「うんっとねえ・・・七時だよ!夜の」


ここに来るまでに結構時間がかかっていたようだ。


「あ、そうだ」


(ピーンポーンパーンポーン、食料の配給があります。皆さんはそれぞれの住居スペースに戻って待機していてください。繰り返します・・・)


「なに?お兄ちゃん?」

「いや、なんでもない!それより飯みたいだぞ」

「うん!お腹減った!ペコペコだよ!」


しばらく待っていると係員の女性らしき人が弁当と水をふたり分持ってきてくれた


「わあ!お兄ちゃんすごいよ!ご飯だよ!カップめんじゃないよ!いただきまーす!」


そういうと結衣はまるで獣のように弁当を食べはじめた、そう一心不乱に。


(すごいうまそうに食べてんな・・・俺も食うか、ぱくっ」


「ん!ん!!!!!!!!!!うまい!!!!!!!」


やばい、うまい!これが6日ぶりの白米の力か!!!


「おにいちゃん!!ほっぺたにご飯粒付いてるよ!!ぺろっ」


(ドキッ!!!!!!)


「あ、ありがとな!結衣」

「うん!」


なんだこれは、なんなのだ。今日の妹は可愛すぎだろ。ダメだぞ俺、妹なんだ。変なこと考えるな


(ガツガツガツガツ・・・)


「お兄ちゃん・・・?もうご飯入ってないよ・・・・?」

「え、あ・・・ホントだ」


気づけばもう容器の中は空になっていた。結衣も食べ終わったようだ


「今日はもう疲れたわ、俺もう寝るね」

「じゃあ私も!!!」


結衣にもかかるように備え付きの毛布をかぶる。


(モゾモゾ・・・・・)




・・・・・・・・・・え?ええ?なんか結衣の寝る位置おかしくね・・・・?



「あの・・・・結衣さん?」

「なあにお兄ちゃん?」

「なんで向かい合う形になってるの?しかもなんで思いっきり抱きついてるの・・・?」

「この方があったかいんだもーん」


おいまてすっごいあざといぞ・・・本当に小学生なのかコレ


「ねえお兄ちゃん・・・・頭まで毛布の中に入って・・・?」

「お、おう・・・!」

「お兄ちゃん好き・・・・チュ!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・え???


「レロレロ・・・・・!んっ!!ぷはあ!!!」

「ゆ、ゆい・・・・?」

「しちゃったね・・・!お兄ちゃんの味覚えたから」


まてなにが起こったんだ?


「ディープキス・・・・?」

「えへへ!家族だけどいいよね!大好きだよ!お兄ちゃん!」


うおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!した!!!!!!ついに!!!!!!キス!!!!!初めての!!!!!俺のファーストチュッチュは妹でした!!!!!!


「お兄ちゃん!大好き!おやすみ!」

「お、お、おやすみ・・・」


興奮が!!!!ダメだ!!!相手は小学生だぞ!!!なのになんで俺の聖剣エクスカリバーはこんなにもビンビンなんだよ!!!目覚めたのか俺!!!!


「ひっひっふーひっひっふー」


よし落ち着いた、落ち着いたぞ。とりあえず寝ろ。寝るんだ俺寝るしかない


(羊が一匹・・・羊が・・・・)




翌朝



「にいちゃん!にいちゃんよ!!!!」


誰かの声に目を開けると目の前に坂本さんがいた。


「あ、おはようございます・・・」

「もう少しで朝飯の配給だぜ」

「あ、分かりました」


なんだか服部さんがよそよそしいぞ・・・。しかもパンツの中に変な感じが・・・



「兄ちゃんよ・・・仲がいいのはいいんだが・・・・」

「あ!!!ああ!!!!」


自分の股の方を見ると、俺のガチガチの聖剣エクスカリバーを寝ながらニギニギしている結衣の姿があった。


「お、おい!!結衣!起きろ!!!!」

「ん・・・・・おはようお兄ちゃん!ってええ!!!!!!!」

「やっと気づいたか」

「ば、ばかあ!どこ握らせてるの私に!!」

「ち、ちが!お前が勝手に・・・!」


バコッ!!!!!!!


「おい・・・家族の馴れ合いは家に帰ってからしてくれよ兄ちゃん・・・」

「ちがうんですううううう!」




俺は忘れていた、きっと楽しかったんだ。ここでの一日が。






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