協会へ行こう2
またかよ、といわず読んでほしい。
協会といっても、今回は黒瓜さんいません!登山に行ったらしいよ。
ちょっとウザいと感じることもあるからちょうどいい。
本日、皆さんにご紹介いたしますは鳥のみなさんです!ツンツン
協会の裏手にはたくさんの鳥たちがいます。ツンツン
人間界にいてはいけない鳥です。以前いいましたよね、教会は隔離施設と。ツンツン
有名どころはフェニックス、ヤタガラス、ガルーダでしょうか。
やっぱり転生者なんで会話が出来ます。ツンツン
ちょっと!フェニックスさん、後頭部はつつかないでください!
「やっぱり俺様が一番目に紹介されたな、グリフォンちゃんの負けだ」
また賭けてたんですか。で、グリフォンちゃんはなにやってんですか?
「ん?タマゴうんでるんだよ。はずかしいからみないでよ~」
はぁ、ガルーダさん説明してくれませんかね、どういうことですか?
「負けたやつはダックィよ、お前が恥ずかしがることをすることにした。お前の性癖をばらすのも面白いかと思ってな」
な、なんだってー?
ってことはグリフォンちゃんが用意しているのはもしや……
あぁやっぱりタマゴの黄身と白身を分けてるよ。
「うみたてほやほや、おてがるローションだよ!きみはりょうりにつかうから、きにしないでね」
グリフォンちゃん、なんでそんなに笑顔でみつめてくるの?目がキラキラしすぎだよ。まぁありがたく持って帰るけど……
「あったかいうちにつかってほしいな、お・ね・が・い☆」
そんな目で見ないでほしい。
「ぎゃーっはっはっは、マジウケル!ここでやるの?ぎゃーっはっはは」
元黒ギャルのヤタガラスさんうるさいよ!
ストラスさんがさっきからちらちらとこっちを見てる、助けてくださーい。
「これもつかうかい?」渡されたのはちくわだった。
「ストラス会長マジ最高!あたしに出来ないことをやってくれる!そこに痺れるぅ~」
ヤタガラスさんはだまってて!
「ヤタちゃんいじめちゃだめなの!めーなの!それよりはやくするの!さめちゃうの!」
グリフォンちゃんは元幼女である。それもとびっきりのおませさんだ。
扱いをまちがえると駄々っ子になる、マズイ!
なんとかしないと、頭を回せ、フル回転だ!
後ろから声をかけられた。芝さんだった。
「性典カーマスートラ持ってきたよ」
呼んでません!帰って!
「2次元じゃダメかい?じゃあ、この場所ちょっと借りるよ」
と言って、芝さんはゆっくり踊りだした。さすがは神様、マイペースである。
なんだかんだいっても神の踊り、みんなの視線が集まる。
気がつけばあっけにとられながらも、みんなおとなしくなっていた。
ゆるやかでいて艶かしい神の踊りはどこか懐かしさを憶える。
見つめるみんなの目もどこか遠くを見つめているようだ……
いつの間にかやってきた魔女セイレンさんも歌っている。
そして芝さんはグリフォンちゃん特製ローションを体に塗り始めた。
手の動きがさっきまでとは変わったものになっていく。
ん?手招きをしているのか、どうやらステージに上がれといってるみたいだ。
なぜか当たり前のように足が動く。そこに意思はもう無かった。
気がつけば芝さんとくんずほぐれつ絡みあう。
芝さんの手によって我が息子はガッチガチの臨戦態勢である。
「おいで」芝さんが淫靡な笑みで観音様をくぱぁ…
そして、死んだ。
――次の日――
黒瓜さんと協会裏手の掃除をしていた。
突然始まった昨日の芝さんステージの片づけだ。
「それにしてもあれやな、兄さん。人前でやるのもええ加減にしとき」
芝さんにハメテ死んだのである。
「神さんに復活させられたら何があるやわからんし、社長のとこ持って行ったらめちゃめちゃ怒られたで、なんでワシが」
怒られたと言いつつどこかうれしそうだ。
「今度やるときはワシも呼んでや、まな板ショー。ちょうど終わったときに帰ってきたからな」
この一件以来、俺は女性陣から「殺してあげる」とからかわれるようになった。
インドの神様はふたなりです。