未来
登場人物
僕「未来を求めている19歳の男」
兄「SF映画マニアで22歳」
2040年
「平成」ではなく「運化」という時代になった。
文明は特に発達しなかった。
テレビ「白黒ゲームついに登場!」
僕「また白黒ゲームか・・・」
兄「まぁまぁ。ブームにケチつけちゃいかんぞ?」
僕「そうだけどさ・・・」
兄「まぁ、たしかにこのブームは3年間続いてるし、さすがに飽きてきたな。俺たちもブームに最初のころは乗っかってたし」
未来ではアニメや映画などが「おもしろくない」という評価をされており、未来の作品ではなく、昔の作品がおもしろいと未来の人は考えていたのだった。
僕「うん、でも、今の作品も面白いと思うんだ」
兄「だよな、今の人間はなぁ・・・」
僕「ねぇ・・・兄ちゃん・・・」
兄「ん?なんだ?」
僕「今の人に、今の映画を見せたらどう?」
兄「今の作品を・・・?」
僕「うん。」
兄「やるんだったら準備だな」
僕「準備できた?」
兄「おう!」
僕「みなさ~ん!見てくださ~い!」
兄「今の作品もおもしろいよぉ~」
通行人「はぁ?おもしろい?おもしろくねえだろ」
僕「ほらほらおじさん!おもしろくないって言わないで、見てみてよ!」
通行人「あぁ!もう!つまんねえ!時間を損するじゃねえか!」
女通行人「なあに?今の作品?」
兄「おもしろいって!」
女通行人「変なの」
子供「ママー変な人がいるよー」
子供の母「まぁ!なんてつまらない作品をやっているのかしら!」
僕「現代人には・・・わからないのかな・・・」
兄「だな・・・」
僕「ふぐぅっ!」
兄「だ、誰だ!?」
???「来てもらうぞ」
僕「こ、ここは・・・」
兄「どこだ・・・?」
謎の男「ふっ・・・まったく、現代の作品はおもしろくないというのに」
僕「あなたは・・・?」
謎の男「CM会社の社長だよ」
兄「そうなのか・・・!?」
僕「だったら・・・お願いします!今の作品をCMにしてください!」
謎の男「ほう・・・」
その社長が「ほう・・・」と言った途端僕の目の前が真っ暗になった。
音が聞こえない。何も見えない。
だけど、兄だけとは話せた。
なんでだろう?
ブームに乗れなければ、ダメなのかな
未来は無いのかな
1970年
ブームについていけない人間。
意味分からないとか言わないでね!お願いだよ!