第六翔 〜最初の一歩は自分の為に〜
今回は短めです。
それでは、ごゆっくりご覧ください。
『ハッチ開放。風迅、射出カタパルトへの接続確認ッス』
『永路さん、スタジアム使用時間は三十分きっかりです。時間内に帰還しなかったり、スタジアム外で活動したら報告書を提出することになりますので注意してください』
「了解。気を付けるよ」
『永路っち!エナジーは満タンだけどあんまり飛ばすとすぐ空になるよ!A.I.G.D(Air Information Guide Display 空中情報表示ディスプレイ)にも気を配ってね!』
「A.I.G.Dって、風迅起動させたら勝手に表示されたヤツか?」
『そうそう。風迅のCPUから航行速度とか残エネルギー量とか情報が逐一送られるから絶対オフにしないでね』
「あいよ」
『永路!間違ってもあたしの作ったFGにダメージを与える真似だけはしないでよ!』
「解ってるって!安全飛行を心がけるよ!!」
『射出ルートクリア。発射タイミングを風迅に委任するッス!』
「進道永路、発進します!」
一瞬、射出時の加速Gで体をバラバラにされるんじゃないかと思ったけど、そこは流石の最新技術。風迅の耐G処理機能がしっかりと守ってくれた。
さあ行こう、風迅!
これが、父さんを超える最初の一歩だ!
続
く
!