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ブレイブ・フェザー!  作者: 斬空狼
第Ⅰ章 ~進道永路、始動~
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第四翔 〜カササギの皆さんは今日も元気です〜

今回は、何て言うか、その、『アッー』な感じだよ!

『シューン』


ラボ『カササギ』専用の研究室の自動ドアが開く。

と同時にファムが僕目掛けて飛びかかって来た。


「待ってたよ永路〜!さあさあさあさあ!早く上着を脱いじゃって〜!!さっさと微調整に取りかかっちゃうよ〜〜!!」


「うわぁっ!やめろっ!ちょっ!抱きつくな!!離れろ!ってオイ!どさくさに紛れて本当に服脱がすな!!」


「うへへへへ!良いではないか良いではないか〜!!」


「言わないからな!絶対に『お殿様、お許しを〜』とか言わないからな!!つかおっさんかお前は!!!」


「えーじってばノリ悪〜い!こうなったら、鈴奈、鈴白!やっておしまい!!」


「「アイアイ・サー!!」」


「のわぁっ!!?こ、この性悪双子!!何をするだァー!」


「観念するのだ!永路っち!!」


「そうッス!大人しく服脱ぐッスよ!!」


「うあっ!?オイ!何しれっとベルト外してんだよ!!」


「いや、永路の発育具合を確認しようと思って」


「アウトだから!その発言アウトだからね!!ちょっ、お前らそれ以上はホント洒落にならない……アッー!」


10分後。

服を脱がされ、フィットスーツを着せられた僕は、『カササギ』の研究室と直結している第七格納庫にいた。FGも待機状態で置かれている。

だがそんな事は今の僕にはどうでも良かった。


「うぅぅ…僕、もうお婿にいけない…」

「ゴメンってばもう!いつまでメソメソしてるの!男でしょ!」


ノート型のPCに何かを高速で打ち込みながら、開き直るファム。

全く誰のせいと思っているんだ。


「そんな事より」


僕の貞操を『そんな事』で片付けるな。


「どう?アンタ専用FGの為に新調したB.D.Cスーツの着心地は?」


「…」


ちょっとムカついたので無視してみる。


「どうかって聞いてんのよ。シカトしてくれてんじゃないの」

「いってぇ!」


遠慮なくネジを投げられた。


どうやらコイツには勝てそうにない。

我ながらみっともないな…。


「悪くないね。ちゃんと僕の肌にあってるって感じがする」


これは素直な僕の感想だ。


「そりゃズナ達が心を込めて作ったからね!」

「肌だけじゃなくて脳波にもばっちりリンクしてるッスよ!」


そっくりなようでそこまで似てない、いわゆる二卵性双児の阿久原姉弟。

スパナのペンダントをしている方が姉の鈴奈。一人称は『ズナ』。

歯車のペンダントをしている方が弟の鈴白。一人称は『シロ』。

二人とも『カササギ』のメンバーで技術科の二年生、しかもクラスは僕と同じだ。


ファム、亜季子ちゃん、鈴奈、鈴白。

この四人で『カササギ』は結成されている。


「よし!そんじゃ早速〜!インストール!ポチっとな」

ファムが(かなり古い)掛け声と同時にPCのボタンを押すと、待機状態だったFGが変形し始めた。

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