第二翔 〜嗚呼、友よ〜
携帯では読みにくかったので編集してたらこうなった。
ではでは。
『キーンコーンカーンコーン』
「じゃあ本日の講義はここまで。来週から実践編に入るから、皆さん気合入れて頑張りましょう」
「起立、礼」
『ありがとうごさいました〜』
「ん〜…!やっと終わったぁ!今日も疲れたな〜…」
1日分の疲れを解放するように伸びをする。この瞬間がたまらなく気持ちよくて大好きだ。
「あ、進道君」
と思い出したように担任の加賀山トキコ先生が声をかけてきた。
「朝の件に関する報告書の提出、忘れずにお願いね」
「…はい、わかりました」
そんな事言われましてもアレはファムが原因なんですが…。
5分程どう報告書を書くか悩んでいると。
「よう。お疲れさん、永路」
「麻火。お疲れ」
話しかけてきたのは親友の旭川麻火だった。
「お前も災難だったな。朝っぱらからFGが部屋に突っ込んで来るなんて」
「そう思うんなら報告書書くの手伝」
「それは断る」
「早っ!皆まで言わせろよ!いくら何でも今のは早すぎだろ!!」
お前それでも僕の親友か!?
「永路。お前さんな〜んにも解っちゃいないな。友達だからこそ敢えて甘やかさずに厳しく接するんだよ。何故ならそれが本当の優しさだからな」
「やかましいわ!それっぽい事言ってんじゃねぇよ!オカンかお前は!」
コイツと話していると自然と漫才が成立してしまうから不思議だ。
「まあそうカッカしなさんな。それより技術科の連中がお前を呼んでたぜ」
「あ?技術科が?」
「ああ。多分お前の部屋に突っ込んで来たFGについてだと思うぞ」
結局あのFGは後で回収してもらって、今は技術科の格納庫に収容されている。
そういえばファムが『細部の調整を〜』とか言ってた気がするな。
「…そのままにしておくわけにもいかないし、取りあえず行ってみるか」
「なら報告書は俺が書いといてやろうか?」
「マジ!?いいの?!」
「ああ、ただし…」
あ、何か嫌な予感。
「後で何か奢れよ?」
…やっぱり。
続く。