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6.マッマのネーミングセンスは洒落てる。

今回からタイトルのぶっこわれ『チート』要素が出てきます。

でも、『主人公最強』要素は(これからも)ないです。

よろしくお願いします。

「....」

「あら、もう起きたんですか?ふふ、おはようございます」


マッマと朝チュン――本当に最高でした。ありがとうございました!

逃がさないように、とかそんな意図はないと思うけど、両手両足できつく抱きしめられてて、寝言で『ずっと一緒ですよ』なんて言ってくるもんだから、すごい束縛感を味わえてよかった。もしかしたらMっ気あるのかもしれない。マッマのおかげで新しい扉が開けました。


「おはよう、ママ」


今日も理想の女子目指して頑張りますか!!







『お、昨日ぶり。またここに来るなんて、本当はわしのこと好きなんじゃろ。いやー照れるのぉ』


朝っぱらからこのボケ老木人は何言ってるんですかね。頭沸いてんのかな、虫に脳みそ喰われたりでもした?

つーかお前昨日ぶりって言ってなんか、ちょっと寂しかったみたいなオーラ出してるけど、何回か俺とマッマの蜜月タイムに割り込んできたよなァ?お前、実際見てたやろ。


「....へんたい」

『え、ちょっと待って。わし、すごい罵倒された気がするんじゃけど....なんじゃろう、この胸の...トキメキーー!』

「燃えますか?燃えましょうか」

『あ、はいごめんなさい。なんでもないでーす。またわしだまってまーす』


...コイツ芸人なのかな。というか、マッマの眼、笑ってなかった....あれは『燃やす』と決めたからには『燃やす』という覚悟の表れと見たッ――!!さすがマッマ。まぁ、実際手に炎出してるし、これ冗談抜きで燃やしてた可能性あるぞオイ!腐れボケ老木人はさっさと反省して、どうぞ。


「さて、この面倒なのは置いておいて、昨日の続きといきましょうか。

ふふ、昨日はシャナちゃんの秘められし才能が明らかになったんですよね。今日は、ちょっと限界に挑戦してみましょう」


そういうとマッマの後光がより一層強く光り輝きだす。うお、まぶしいぞマッマ!なんだ、また神パワーを発揮してとんでも魔法をやってしまうのか!?


「これは、“原初の”創造魔法。私以外にこれを使えるのは、今は3人しかいません。――ふふ、ママの本気、ちょっとだけ見せちゃいますね?」


“原初”...かっこいいぃ!響きがめちゃくちゃかっこいいんですけど!え、なにそれなにそれ!うはー!俺もやりたい!マッマ、俺もそれめっちゃやりてぇ!!!


「【精霊領域】」








光が収まった時、俺は何も存在しない真っ白な空間にいた。

天も、地も、全てが真っ白。まるで自分がどこにいるのかわからなくなってしまうような浮遊感を感じる。


「ここは、精霊領域。まぁ、簡単にいうとママが作った一つの世界のようなものです。あ、安心してくださいね。ここは空気と潤沢な魔力もありますし、生命活動に支障をきたすというようなことはありません」


マッマが....新世界の創造主になってしまった...。新しく一つの世界作ったとかマッマまじでナニモンだよォ!?そんなすごいことしちゃって、誇らしくないの?さすマッマ!


「この空間は、私の指一本で思うように拡張できます。例えば、【太陽よ、空に現出せよ】。ほら、このように」


マッマがそういった瞬間、何もなかった真っ白な空間に、ひとつの太陽が昇った。うお、めっちゃ眩しい!でも、本当に太陽っぽくてすごいな、これ。あと、さっきのマッマの命令口調詠唱ハイパーかっこいいな!俺もやりてぇ!


「シャナちゃんにも、同じことができます」


え、まじ....?俺実はこんなすごいこともできちゃう天才だった....?


「ええ、そうなんですよ?シャナちゃんが寝てるとき、ほんのちょぴっとだけ魔力を解析してみたんですけど、どうやらシャナちゃんは創造系魔法の頂点のようです」


ほえ?頂点?創造系魔法の頂点?俺は創造系魔法の使い手の中で一番すごいってこと?


「ええ、その認識で間違いはないです。付け加えるなら、シャナちゃんは全魔法使いの頂点といっても過言ではないでしょう。シャナちゃんの特異魔力....名付けるなら、【夢幻創造】といったところでしょうかね。理論上では、シャナちゃんは思い描く現象、物体、そのすべてを自由自在に創造し、操作することが可能です。それは、たとえこの世に存在するものではないとしても」


ふぁーーー、予想外に俺の魔力が化け物だった件について。え、なにそれ。チートじみたタイプグリーンやん。ふぁ、ちょっと待って。頭が混乱して全然追いつけないぞ?


「つまり、実質、シャナちゃんに使えない魔法はなく、シャナちゃんに生み出せない魔法もなく、シャナちゃんは天才で可愛くて最強ってことです」


一瞬本性出たね。ほーん....え、俺ってガチ―トじゃん。はー....才能ってこえー。


「普通、魔法を使うと体内の魔力が減っていき、回復を待つ必要がでてきます。でも、シャナちゃんは魔力の自然回復が異常に早く、また魔力の保持量が、私が今まで見た中で群を抜いてトップ...というか無尽蔵ですので、魔力欠乏の心配とかも必要ありません」


え。ちょっとまって、まだチート終わってないん?マッマが今まで見てきた中で一番ってことは....マッマよりも多いってことか!?まじ!?無尽蔵って...無尽蔵!?


「いやぁ、ここまですごいとママの立つ瀬がないんですよね....あはは...。創造系魔法に必要なのは、イメージですので、今私がやった【精霊領域】があるでしょう?これもすでに再現可能なはずです。デメリットとしては、やはり創造系魔法全般に関することですけど、事前にイメージがないと実現できないことくらいです....が、ママはこうみえて知識量はかなり豊富ですので、あまり問題はないと考えています。ママを頼ってくださいね」


うぉぉ....俺がすごいってことはよくわかった。マッマのためにも、俺はこの【夢幻創造】....自分で言っててかっこよすぎて惚れる。マッマネーミングセンス良すぎてやばい。まぁ、この魔力を使いこなせるようになれってことだな?よし、さっそくやってみようか。


まず、魔力の流れを意識。そして流れを掴んだら、それを....抽出!今回は、掌の上じゃなくて、俺の目の前に出してみる。....なんかうねうねした白いネバネバの球体....正直自分の魔力だけどやっぱキモいな、これ。生理的悪寒を感じるレベルでキモい。うわ、こっちくんなバカ、ずっとそこで停滞してろよ!


ふぅー....落ち着いて。...そうだな、森を....あの、故郷の優しい森をイメージして....。


....投影!!ハァッ!!


「....」

「....?どうしたんですか?自由にやっていいですよ?」


あの....ま、まぁいいか....。


「森よ、現出せよ」


その言葉を紡ぐと同時に、あの懐かしき森の風景が、一瞬で俺の視界一杯に広がっている。

....よく見ると、ところどころグラフィックがぼやけてる?っていうのかな。なんか、モヤモヤしててはっきり描写されてないところがある。なるほど、イメージが魔法になるってのはこういうことか。俺は今”故郷の森”をイメージして、森を創造したが、まだ俺の知らない部分や、記憶がおぼろげなところは、よくわからない状態で創造されてしまうのか。....え、俺そんな記憶力とかないし、そんな完ぺきに覚えるのとかきついッス..。


「...ん?...まぁ、気のせいですかね」


なんかマッマが軽く疑問抱いたみたい。こういうのって、結構後々響いてくるんだよな。まぁでも、俺は今自分の魔力の凄さに自分でも驚いていて、軽くフリーズ状態だから、動けないよ~。


「あ、あとママに分かりやすいように口に出さなくていいんですよ?私の詠唱だって、実際に分かりやすく説明するために口に出してるだけでしたし」


....お前それもっと早く言えよォ!?あと、俺はなんか知らないけど口に出さないと詠唱できないんですぅ!あんたみたいな才能の権化マッマと同じ基準で考えられると困るんだよオラァ!!


まぁ、かわいいし、いっか!!

評価めちゃくちゃ嬉しかったです!モチベ上がります!ありがとうございます!

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