3.マッマは親バカ。俺はマザコン。
なんか気づいたら出来上がってました。よろしくお願いします。
「ほら、ママですよ~?」
ん゛ん゛!!でも俺は今回クール系ロリ美女を演じようと思ってるのでその手には乗らん!乗らんぞ!
「ママのこと、嫌いなんですか...?」
しゅき!(超速掌返し)
◆
どうも、みなさんこんにちは。さっきぶり、網野玩具です。
今、俺はマッマにもっふもっふされてます。あ゛~心が安らぐ。もう、ゲームクリアでいいんじゃないかな....。
「ふふ、本当に、どうしてあなたはそんなに可愛いんですか?ママ冥利に尽きちゃいますね」
お前のが可愛いよ(イケメン)
さて、結局あの後から何の進展もなくマッマにモフられ続けて早一時間か...?正直体内時計だから実際にどれくらい時間経ったかはわからん。マッマにモフられるということはつまりマッマと密着していということであり....このまま肉欲に溺れてもいいのだが、流石に近s....マッマといちゃいちゃするのはアウトなので、どうにか頃合いを見つけて、話を先に進めたい。
「あの....ママ....?」
『うわ、うっそじゃろお前』
うるせぇてめぇは黙ってろジジィ。
「ちょっと、あなたは黙っていてください。家族の団欒に水を差すつもりですか?」
『あ、わしの味方いないパターン?はいはーい、おじいちゃん拗ねましたー。大人しく黙ってまーす』
「それで、なにか質問でもありますか?」
にっこりと、聖母のような微笑みを見せながら話しかけてくるマッマ。後光が一等星。ありがとうございます。
しっかし、何を聞くべきなのか....。まぁあの木のおじいちゃんの対応を見る感じ、やっぱりマッマが多分ここで一番偉いんやろなぁ。んで、俺がマッマの娘というのも多分間違いではない....。正直マッマは強烈すぎる美貌の裏に何隠してるか分からんが、木のおじいちゃんはなんか、悪者って感じはしない。そんで、その木のおじいちゃんが当たり前のように従ってるんだから、まぁマッマも悪者ではないんだろう。というか、悪者であってほしくない!マッマと殺し合いとかになったら俺速攻で自害するぞ...。
まず、聞きたいことを順に挙げて考えてみよう。
第一に、俺の素性か?これは、マッマはマッマだし、他に何の情報が得られるかな。パッパいるんか?得られたとしても、パッパの情報、あとは記憶がない時の俺のこと....ああいや、『生まれてきてありがとう』って言ってたなそういや。ってことは、俺の記憶がない時ってのは俺生まれてないわけか。じゃあ、別にこの質問の重要度は高くないな。まぁ聞いて減るもんではないし、あとで覚えてたら聞いておくか。
第二に、この場所のこと。おそらくマッマが管理してる聖域みたいなポジだろうとは勝手に思ってるが、まぁ出方とか、他に何があるのとか。正直ここが俺の故郷になるわけだし、聞いておいて損はないだろう。これは重要度高めかな。
第三に、この世界のことかな。例えば魔法、生き物、人間とか。....あれ、そういえば俺って種族何になるんだろう。未だに全体像を見たことがないから、実は人間じゃないとかいう落ちもありそうではあるんじゃないか?俺は....人間です!!....まぁ、場合によっては...例えば、亜人と人間が共存してるような世界とか、そんなんだったら別にそこは気にせんでも構わへんな。
んで、国の名前とかも聞けたら聞いておきたいな。正直俺のこの聞き覚えのあるめちゃかわロリボが、俺の正体はあの御方ではないかと耳元でささやいている...。んでも、正直髪の色が違う気がするから、糠喜びになる可能性もあるけどな。
これ、一番重要度高いな。それに、二つ目の質問と併せて質問できるやん。ふっ、また最高のアイデアを思い浮かべてしまったか...。
「あの、おれ...わ、っわたし、まだこの世界のこととかよく分かってなくて...そ、その....」
くはー!失策!女口調、予想外に恥ずかしい!しかも間違って俺って言っちゃったし!ど、どうしよう、はっこんな時は素数を数えて落ち着くんだ1、2、3....違う1は素数じゃねぇだろこのアンポンタン!テンパりゲージがオーバーフローしてもう何が何だかわけワカメ!!
「大丈夫、大丈夫ですよ。ママはいなくならないから...ゆっくり、落ち着いて、話してくださいね?」
泣いた。全俺が大号泣するこの聖母!神!あんたにならもう何されてもいいわ....。
ふぅー、そうだ。深呼吸。澄んだこの森の清涼な空気を大きく吸い込んで、吐き出す。たったそれだけの行為で、不思議と心が落ち着いてくるのだからやはり故郷、神聖パワーというのはまったくバカにはできんな。
「すぅー、ふぅー。...あのね。ママ。私、さっき起きたばかりで、何が何だかよく分からないの。だから、この世界のこと教えてくれる?」
はい完璧―。俺なら秒で惚れるくらいの媚びボイスやわ。んにゃっぴ、かなり恥ずかしいけど、まぁこれから先も多分やることになるだろうから、慣れておかないと...。
「...。」
「ママ...?」
あれ、マッマが目を見開いてフリーズしてる。何事か!うちのマッマを呆然とさせてるのは誰じゃ!
「かわいいいいいいいいぃぃぃ♡」
「うひゃああ!?」
両サイドから俺の顔面に吹き飛んでくるブロー。勿論、避けるのなんて容易....いやかなり難しかっただろうけど、やっぱりね、男としてね、女性を地につけるなんてことね、できないわけですよ。だから、下敷きになって思いっきりそれをダイレクトに感じるのは当たり前のことだし、逆にお前は英雄だとほめてもらいたいくらいなんですわ。
...いや、正直めっちゃかわいい悲鳴出しちゃったのはナイショにしてください、はい。
「もぉおおおうちの娘かわいすぎるー♡ありがとぉ生まれてくれて、私の娘になってくれてありがとねぇ。えへへ、ママがなんでも教えてあげるわ!」
....キャラ崩れてない大丈夫?
『それお前が言う?』
人の心の声に突っ込むんじゃねぇジジィ!!
正直全然進んでないので続きはすぐに上げます。ゆるして、ここで切らないと区切り悪くなっちゃうんで...
【追記】マッマの口調を変更しました。~です、ます。