その年の初吹雪の日、山脈地下のグィ鍾窟にて
冒頭の部分にムッチャ焚火の音入れたい......ドットゲームのテキスト音も一緒に欲ちい.....
....g.......gnnn..........
地下深く、見渡す限りの常闇が広がる広大な鍾乳洞に、その日は火明かりが見えていた。
グィ南方山脈は死火山が幾つか存在している。グィ南方山脈が荒れた土地なのは数万年ほど昔の噴火によるものだという事が学会により証明されている。その規模は不自然なほど巨大である為、「火龍のようなマグマ属性のモンスターが存在していたのでは」という仮説が存在するが、真偽の程は定かでは無い。
山脈地下の洞窟......グィ鍾窟は、その当時のマグマ溜まりだった空洞である。最深部には未だマグマが残っている為その空洞は意外なほど暖かく、この地域のモンスターは暖を求める時この鍾窟に集まる。そんな鍾窟の、比較的浅い層に、彼らはいた。
一方は風の精霊である。風の精霊の中でも特殊個体に当たる彼は焚火を起こし、不寝の番をしていた。
一方は蛙である。所々凍ってはいるが、ソレも徐々に溶けている。間もなく彼も目覚めた。
目覚めた蛙は状況を認識すると即座に距離をとる。共に分かち合える言葉を持たぬ彼らは、心と心で直接話す。蛙は即座に暗闇の中へ飛び出すが、やがて戻ってくる。まだまだ冬の始まり、地下とはいえ蛙には寒すぎる。
蛙は精霊から慎重に距離をとっていた。焚火から離れすぎると命に関わることは理解しているが、精霊も信用仕切れないのだろう。
対し精霊は、語りを始めた。心で会話する彼ら、言葉はない。しかし精霊は空気を操り、風で情を表す。とある有名な詩人は、その風を「調べ」と評したほどだ。
やがて精霊は話すべきことを話したのか、焚火を手に持ち、何処ぞへと移動を始めた。蛙もソレに着いてくる。
精霊はあくまで己1人しか居らぬとでも言うかのように足を運ぶが、消して蛙を無視しているわけでは無い。時々近くまで忍び寄ってくるソレを、何とも愛おしそうな顔で眺めている。蛙が逸れぬよう、また蛙が躓かぬよう、意識して歩いていた。
蛙は精霊に最大限の警戒を払っていた、しかし警戒以上の関心も寄せているようだった。精霊の注目に気がつけば即座に距離を取るが、暫くすればソロリソロリと少しずつ、探るように距離を詰める。何処か愛らしい、子犬にも似た仕草だった。精霊が話しかければ即座に距離をとり、遠くから唸っているところも子犬に似ている。
精霊は鉱石などを見つければ、その度に講義を行う。元来オタクの気質を持っているのだろう。その性質に共鳴したわけではなかろうが、少しずつ蛙も距離を詰めてきた。
焚火のみが輝く闇の中、2体は奥底へ、奥底へと潜っていった。
こち亀しれっとジャンプにいて笑う
後モデル魚のゾオン系って存在したんだ.....




