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桂花乱れるティル・ルナ・ローグ  ~蛙、異世界に立つ〜  作者: ふぐりり
咆虎蛙、異世界を識るの巻
73/156

咆虎蛙と世界

『ふむ、弱体化した視神経が完全にやられておるな』


『どうにかならねぇのか?コレ』


『無理だ。ここまで破壊された眼を癒すとなると、まず眼が如何なる造りなのかを知っている必要がある。もしくは腕すら瞬く間に生やせる程の自己治癒スキルが必要だ。今の貴様が無理に癒せば、むしろ要らぬ障害が残りかねんぞ?』


 畜生......折角暗闇から脱出出来たってのに....また暗闇の中に逆戻りかよ.......


『まぁ貴様の感知力なら問題あるまい。慎ましく生きれば、な。』


『問題はそこじゃねぇ.....コレじゃあ文字が読めねぇじゃねぇか.....』


『嫌がっていた割には気にするのだな.....確かに魔力が込められた文字でもなければ認識は難しいだろうが.....何か文字が書かれたものでも持っておるのか?』


『ああ持って.....嫌々持ってない!!持っちゃいない!!オレそんな紙とか全っ然持ってないから!!!』


『嘘が下手だなw』


『うっ嘘じゃnねぇし!?gggガチでメモ書きとかmm持ってないしっ!?』


 こんな怪しい奴にあんな大切なメモ見せれるかよ!


『じ、じゃあもう外に出れたし、お前との関係もコレまでだな、じゃあな!!』


『あ、おい待たんか!?』


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 よし.....取り敢えず奴は撒けたか?


 あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ーーーー.........っつつ、体痛ぇ.......手足がないからゴロゴロ逃げるハメになったわ.....


『で、貴様この後はどうするのだ?』


 どうするっつてもなぁ.......目も見えんし文字も読めん。文字を学ぼうにもコレじゃぁなぁ.....


『ってうわぁ!?何故貴様がここにいる!?』


『そこそこデカイ貴様がゴロゴロ転がっていけばかなり目立つのでな。轍も残っておったし。』


『テメェみたいなウザい奴に用なんざねぇんだよ!!さっさあっち行け!!オレの目の前から消えろ!!』


『やれやれ....我は貴様の事をもっと知りたいのだがなぁ......』


『止めろこっち来んな!!手ワキワキさせんな!?寄るな変態!!』


『嫌だの』


『A A”A"A"A "A "A”A"A”!!!!!!ぶっ殺してやる!!』


【波濤支配】発動!!足元の土泥を引き寄せ固め、義肢義足にして纏う。


『ほう、この間の続きか。良かろう、興じてやろう!!』


 腹の奥底でずっと考えてた。奴にゃ普通の攻撃は効かねぇ。しかし奴は風の精霊、つまり空気を扱う攻撃なら効くんだ!!


【遮断共鳴】!オレの周りを空気の壁で覆い、その隙にはち切れそうな位息を吸い込む。


『ほう、大気で壁を作るか。貴様の属性は土か水と思っておったのだがの、中々器用な奴だ。』


 奴は壁なんてないかの様に、易々と突風を吹き付けてきた。それを跳んで回避、【暴発共鳴】で奴の自爆を狙う。


 それに感づいた奴は風の壁で身を守る。オレの壁とは段違いで、風どころか吹き飛ばされた小石も弾いた。




 薄々感じてたが、やっぱオレと奴じゃ強さに差がある様だ、それも圧倒的なモンが。今は隙を作って逃げるしかなぇ!!

精霊は外に出た時点で外の空気で傷を癒してます

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