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桂花乱れるティル・ルナ・ローグ  ~蛙、異世界に立つ〜  作者: ふぐりり
咆虎蛙、異世界を識るの巻
71/156

サスラウモノは土の下、サマヨウモノは闇の下

当たり前ですが今作中には光源はありません

ハジメは魔力で周囲を感知してます

一方精霊は空気と魔力で周囲を感知してます

後洞窟の広さは、ハジメの体感的に公衆トイレの個室を少し広くした感じです

『......................』


『.............あの....』


 ふむ....遅々たるモノではあるが目に見える程度には回復速度があるな.....土を体内に蓄えてもいた......その上蛙系......


『おい......ちょっと......』


 まず間違いなく蓄蛙(ラネ)種の変異体であろう......しかしあの種は妖精との親和性が高い......妖精を積極的に喰っておるならもっと幼い内に妖精に転身しておるはず......


『おーい...聞いてんのかー.....』


 なのに此奴はまだ肉を纏っておる。あるとすれば災害級の魔物の肉を食らったとか......?それならば自我の目覚めにもある程度説明付けられるが......そんなはn


『聞いてるかっつてんだろ!!!応えろや!!!!!』


『おっとと、済まぬ。何用だ?』


『「何用だ?」じゃねぇんだよ!ったく...どんだけ考えるの好きなんだよ...こっちまで流れてきたぞ........』


『それが我の生きがい故、な。貴様が答えをくれるならもう少し静かになるぞ?』


『それが説明出来るなら苦労はしねぇよ。』


『でも話していけば分かってくるやも知れんぞ?何せ我はこの大陸の全ての生物・精霊・妖精に詳しいのでな。』


『..........いや別に知りたいわけじゃねぇ。それよりもお前、生き物に詳しいって事は人間にも詳しいのか?』


『もちろんだ。』


『なら.......コイツを読めるか?』


 そう言うと彼は、魔力で空中に文字を描いて見せた。器用なモノだ。


『ふむ.....グィ南方山脈地方の文字か。読めるが...コレ単体では無理だな。』


『何だ読めねぇのか?』


『文法の問題だ。コレは「二チミ文字」と呼ばれておる、グィ南方山脈地方でのみ扱われておる言語だ。この言語は1つの単語が幾つもの意味を持つ為、文章全体を見ないと意味を読み解くことが出来ない。貴様、ここまで文字を綺麗に書けると言うことは恐らく原文を持っておろう。ほれ、出してみろ。』


『....?.........いや持ってねぇ。えーとその、アレだ、ほら、む、昔嫌ってくらい見せられたから覚えちまっただけだ、原文は持ってねぇ、うん。』


やはり我はまだ警戒されておるな。グィ南方山脈はここから遠く離れておるが、かの山脈からは稀に旅する者が現れる。恐らくは彼奴等の覚書でも拾ったのであろう。.....いや「昔人間と一緒に居た」の部分は本当か?それなら此奴の妖精嫌いもある程度説明付けられるが.....


『折角だ、この際その文字を学んでみてはどうであろう?』


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 ただじっとお互いの方を向いていただけの我らの生活に、言語学習の時間が加わった。奴は最初乗り気でなかったのか半分聞き流していたが、ある部分、恐らくは奴自身が知っておる文字が出たあたりからは少しずつ耳を傾け始めた。

 実のところ、二チミ文字はそこまで複雑な文字ではない。「単語がいくつも意味を持つ」とは言ったが、「単語が1つの曖昧な意味を持つ」と言うのが正確なところだ。小さい絵を並べて文に仕立て上げたものなのだ。また接頭辞だけでどの様な意味の文かおおよそ分かる。複雑な内容は表せぬが、そもそもィ南方山脈地方自体人間の手がほとんど及んでいない地方だ。複雑な内容は要らぬ。


 そして我らの講習会が始まって体感幾日か過ぎた頃........

裏で書いてた別作品「Homunculus Contest Online~欲張り野郎Bチーム(1人)が錬金世界を無双したい!!」を連載開催しました!!隔週投稿ですけど!!

ダラダラ書いてるので、4月にでも一気見してください。

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