↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桂花乱れるティル・ルナ・ローグ  ~蛙、異世界に立つ〜  作者: ふぐりり
壺蛙、異世界を観るの巻
39/156

泥淵蛙と持久戦

 俺が捕まってから、今日で5日目だ。この期間、全く進捗がなかった。いや、進捗するための下準備は出来たのかな?


 この期間、俺はスキルというものについてある程度理解を深めていた。まず最初に「スキルで生み出したものは、俺と何らかの形で繋がっていないと動かせない」と言う事実だ。早い話有線じゃないと俺の泥ゴーレムは動かせないってことだ。ワイヤレス機能くらいは寄越せや。


 だが、ここで2つ目の事実が役立つ。ずばり「ゴーレムと俺を繋ぐものは、俺自身の魔力が込められた物なら何でも良い」だ。例えば腹から出した泥水越しでもゴーレムを動かせる。


 まぁ、だからと言ってゴーレムが簡単に動かせるわけじゃなかったがな。何せ檻の網はどうやら魔力を分解?散らす?そんな性質がある。俺が生み出したものは、網に触れた途端ただの泥水になる。ガキは時々現れると、この外に飛び散った泥水を掃除してしまうのだ。ただでさえ補充出来ないってのに、回収すら出来なくなったらお終いだ。俺はゴーレムの操作、死ぬ気で頑張ったよ。


 ゴーレムの操作は、イメージが大事だったと言うこともわかった。「ゴーレムを動かす操り糸をしっかりとイメージすること」が重要なのだ。【眷属支配】を繰り返し【鑑定】し、【眷属】と言う部分を調べてみてわかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【眷属】

 支配者に従属する存在。支配者は【眷属】より強くなければならず、強さの差が離れているほど支配力が強くなる。

 例外的に無機物系(ゴーレム)の大半、昆虫系(インセクト)の大半、低位屍体系(アンデッド)は絶対支配が可能だが、思考能力がない為支配者が操作しなければならない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 なるほど、納得した。「自分で自分を動かせない」から俺が細かく動きを意識しないといけないのか。



♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎


 先も言ったが、ガキは時々やってくる。やってきては俺たち檻のモンスターをチェックしたり、檻の掃除をしたりする。見るからにペットなモンスター達には餌もやるし、リードをつけて大広間から連れ出す。そいつらは後で帰ってくるが、偶に帰ってこない奴もいる。散歩か?


 ここで5日も過ごして、ガキがここで働いている理由がわかった。ガキは妙なスキルを持っている。俺たちを中に浮かぶ光で照らし、影を踏みつける。するとまるで身動きが取れなくなるのだ。この隙にガキは檻の掃除をし、俺たちに餌をやるのだ。飢え死にはしなくて済みそうだが、アレが有る限り脱出は難しそうだ。少なくともガキに見つからない事が必須事項だ。


 俺は当面の行動目標として、泥ゴーレムにガキを尾けさせてる。この五日間で、何とかコロコロ君を遠隔操作出来るようになった。網に引っかからないように【空気操作】を張り巡らせて、それ越しの【魔力感知】でコロコロ君を感知して、【波濤支配】で動かすって具合だ。檻のすぐ外に空気溜まりを作って、そこに繋がる空気の細かいラインを作って、それを固定するイメージを意識し続ければ何とかなった。


 コロコロ君の方も改造を続けた。檻の中なら崩れても回収はできるからな。無い脳味噌必死に絞って、何とか出来上がったのは、蜥蜴みたいな奴だ。ドローンみたいなのは作れたけど空は飛ばなかった。そこで「目立たず」「這い回れる」と言うのを目指したらこうなった。変に細長い体に、変な所から出た4本の虫足。しかしコイツは這い回る時音を出さないし、壁に貼り付ける。コイツを強く感知して目を瞑る事で、コイツ....「コソコソ君」の周りの様子を探れるのだ。


まぁ、ここまで来るのに5日かかったんだがな。先が長すぎる。出来るだけ早く外に出たいもんだ。

無機物系(ゴーレム)の大半、昆虫系(インセクト)の大半、低位屍体系(アンデッド)は絶対支配が可能

 要するに自分で考える脳味噌がない場合は問答無用で支配できる。ついでに言うとこいつらは【精神状態異常無効】を持ってる。

 逆に無機物系(ゴーレム)昆虫系(インセクト)屍体系(アンデッド)でも「自分で考えられる種族」は【眷属支配】に抵抗できる。でも種族スキルで持っていた【精神状態異常無効】は失われる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。