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桂花乱れるティル・ルナ・ローグ  ~蛙、異世界に立つ〜  作者: ふぐりり
壺蛙、異世界を観るの巻
20/156

壺蛙、小さきを知る

頭の中にある展開早く書きた過ぎて筆が止まらない(現在6/10)


 掘って掘ってまた掘って!掘って掘ってまた掘って!掘って掘っt痛ァッ!?何かえらく堅いもんに撃ち当たったぞ!?


 ふむ、この感触は多分石だな。【魔力感知】を前方に集中させる。【魔力感知】にも大分慣れてきた。まだ集中する必要はあるし範囲は俺十数匹分しかないが、範囲内ならかなり細かく感じ取れる。このまま鍛え続ければ戦闘中でも使えるようになるかも知れん。いっそ目を瞑ってみるか?


 んーこれは....何だ?石の塔が埋まってる。めっちゃデカい。しかし水脈の流れはこの塔に向かっている。染み込んでいるのか?うーん....どうしよう?そろそろ登らないと息がきついんだがなー...


 【魔力感知】の範囲を更に狭め、塔の表面を探っていく。範囲狭めれば細かく見えるのは便利だな。お、入れそうな隙間発見。ここから忍び込む。


 俺は隙間へ掘り進み、そこから潜り込む。うおっ。塔の中水没してるじゃねぇか。泳いで水面に向かう。


 水面に顔を出すが、周囲は石の壁で丸く囲まれていた。しかし俺は蛙、この程度の壁は容易く登れる。壁を登って抜けた天井を目指す。


 そして天井から顔を出すと、そこは林の中だった。首を回して周囲を窺うと......巨大な家を発見した。


 山のようにデカい家だ。いや実際は山の方がデカいんだが。そう錯覚するくらいデカい。そしてボロ小屋だ。あちこち大穴が空いている......と言うよりデカい木材の間にデカい隙間が空いてんな。........これもしかして.....。


 俺は塔から飛び降りて、離れた場所から塔を見る。塔はその大部分が地面に埋まっていて、天井が抜けている。そしてその上を覆うようにドデカイ屋根が覆っていた。そして塔の脇にはドデカい桶があって......。


 うん、地上に上がってから何かおかしいなとは感じてたんだ。生まれた頃に俺はその辺にあるのを「岩」と認識してたし、タガメや魚も大体俺と同じくらいのサイズだったから俺は俺のサイズが「人間並み」だと認識してたんだ。ポップ・クラブだって多分、今目の前にあるボロ小屋より一回り小さいぐらいだ。それがまた感覚を狂わせてた。湖の周りにある木々も、日本なら世界自然遺産とか何とかに登録されそうな見た目してたし、「ファンタジー異世界だからみんなとてつもなくデカくなるんだ」って勝手に思い込んでたわ。


 今気づいた。このドデカい井戸(・・)を見て気づいたわ。周りがドデカいんじゃない。俺が小さいんだ。い、いや、ワンチャンこれ巨人の家とか..........いや、それでも実態はあまり変わらんか。俺が小さいんだ。う、うん。軽くカルチャーショック受けた気分だわ。


 なんか、どっと疲れたわ。見上げてみれば空に星が瞬き始めている。そういやここ何日かロクに寝てないわ。今まで【不眠適性】があるから眠気を忘れて行動出来たけど、今日は寝たい。地下にどのくらい居たか分からんけど、トカゲを倒したのも今日昨日あたりの筈だ。


 俺はドデカい小屋に入る。入り込む隙間には事欠かない。床には大量の藁が敷き詰められていた。誰か使ってるのかな?いやそんな分けないか。林の中のボロ小屋だぞ?放置されてるに違いない。


 俺は藁に潜り込むと、そっと楽な姿勢になる。蛙だから寝る時横にならないんだわ。あぁ〜......藁ってあったかい。これはぐっすり眠れそうだわ.....。


 【不眠適性】があっても疲れる時は疲れるのか、それとも疲れてるのを【不眠適性】が誤魔化してただけなのか。俺は瞬く間に眠ってしまった。あまりにも深く眠ってたもんだから、誰かが小屋に入って来たのに気づかなかった。小屋に入ってきた方も、藁に埋もれてる痩せた蛙には気付けなかった。

こいつ漸く自分が小さいって認識したよ(呆れ)

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