表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桂花乱れるティル・ルナ・ローグ  ~蛙、異世界に立つ〜  作者: ふぐりり
蝌蚪、異世界に立つ?の巻
10/156

蝌蚪、振り出しに戻る

 俺は逃げて逃げて、ようやく岩場の寝床に帰ってきた。し、死ぬかと思った。奴がアホで遊び始めなかったら確実に喰われてたぞ...。何か色々通知きてたが、明日でいいや。今日はもうキツい。寝かせてくれ。


 しかし俺は熟睡出来なかった。ポップ・クラブの恐怖は俺に爪痕跡を残していた。もしかしたらポップ・クラブが来るかもしれない。どうしてもそういう考えを振り払えない。そもそも寝込みを襲われたら、タガメでも俺には致命的だ。訓練も兼ねて【魔力感知】発動しっぱなしで寝た。ぶっちゃけあんまり寝た気がしない。おぇぇ。気持ち悪い。徹夜の時のあれだ。


 さて....そろそろ現実と向き合うか。逃げる時嫌な通知が来てたが、確認を後回しにしていた。それどころじゃなかったってのもあるんだが.....。か..【鑑定】....。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:ハジメ・ササキダ(仮)

種族:ペクリム・タドロップ

Lv.1/4 HP:10/15 MP:0/4

満腹値:43/100

攻撃力:1 防御力:1

魔法力:2 素早さ:6

種族スキル:【鰓呼吸】【貯蓄尾鰭】

個有スキル:【鑑定】【飢餓耐性】【魔力感知】【身体再生】【身体強化】

称号:【転生者】【妖精母神に見初められた者】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 う、嘘だ....。俺は何度も見直す。だが結果は変わらない。せ、せっかく上げたレベルが...。嘘だああああ........。こんなのってねぇよぉぉ.....。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【身体再生】

MPを消費して肉体の欠損を修復する。HPは回復しない。左目欠損 ???

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【身体強化】

魔法力以外のステータスを強化する。強化分をMPから支払う。強化の最大値は+魔法力。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


うぅ....せめて新規のスキルが強そうなのが救いか.....。あれ?俺前HPと素早さこんなにあったか?......もしかしてコレ、手足の分か?手足があるから前より素早くて、手足の分のHPが増えたのか?ならまあ、マシか。


しかしなーんだってレベルが下がってんだよ....。もしかしてアレか?【魔力の過剰消費です。経験値を喪失しました】ってやつか?魔力ってMPだろ?魔力を使いすぎるとMPが減っちまうのか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【MP】

マジックポイント。この世界を満たす魔素の内、体内に取り込んだモノを指す。思考に由来する【魔法力】というステータスで操作する。0になると気絶する他、精神に直接ダメージを与える類の攻撃でも減少する。睡眠を行う事で回復する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 いや、それは違うっぽいな。それらしい説明文はない。だとしたら.....俺がポップ・クラブに会う前でMPが関わるスキル......もしかしてコレか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【貯蓄尾鰭】

エネルギーを蓄えることで瀕死の際僅かに生き延びれる。HP回復速度低下、MPを0で固定、レベル上昇に伴い脚と手が生える。HPが0になった時、死なぬ程度に緊急回復を行う。緊急回復の効果を発動する度に、レベルアップが遠退く。このスキルは、進化の際に必ず消失する。また、十分な貯蓄がある場合進化後にレベルがいくつか上昇する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 コレ、もしかして尾鰭に貯められてるのはMPだけじゃなくて経験値もってことか?だから俺はMPが0になった時に気絶せずに済んだのか?


 うわー....。俺めっちゃ【貯蓄尾鰭】に助けられてるじゃん。コレなかったら昨日生き残れなかったわ。個有スキルも半分以上このスキルがあったから覚えられてるじゃん。【貯蓄尾鰭】様様じゃねぇか。ありがてぇ。進化する時絶対無くなるのが勿体無いな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ