女子校の闇について懺悔する
ちと胸糞ありの、暗くなる話。
お気をつけて!
【追記】
女子校も、いろいろです。
うちと私のまわりの女子校はちょっとアレだったけれども、全ての女子校が闇深いわけじゃないはず。
中には、問題のない平和な女子校もあるようです。
このエッセイは、あくまで私の体験による個人的なトラウマについて書いています。
「うちの女子校は平和だったよー」というご意見もあり、逆に「女子校やめときゃよかった」というご意見もあるので、女子校に行きたい方は、情報収集の上、進路を選択することをお勧めします。
私ね、女子高、女子大と、まあまあ女子校育ちなんですわ。
といっても、別にどうしてもそこに行きたかったってわけじゃなくて。
それこそ高校なんて、本当は中学時代の友達が行く公立高校に行きたかったんですが、一応滑り止めとかで私立もいくつか受けるでしょ?
で、そこそこ中堅の私立女子高にも受かったわけです。
そうしたらね、親が「その女子高に行ったら、一万円やる」と言うので、「え?まじで?」とその女子高に行くことにしたわけです。
よく考えたら、私が受けたかった公立高校、うちの両親の出身校なんですよね。
そこは、それなりのレベルの公立高校だったんです。
何故、一万円を出してまで女子高を勧めたんや……
さあ、鋼鉄のざるの独白エッセイ、今日は『女子校の闇』について、リークしていきたいと思います。
さて、一つ言っておきたいのは、高校にしろ大学にしろ、そこに行ってよかったなあと思っています。
そこに行かないと、今の気のいい友人達には会えなかったわけですし、とにかくバカなことばかりして、本当に楽しかった。
ただね、自分にもし娘がいたら、女子校に入れるの、ちょっと怖い。
絶対公立を勧めます。
かかるお金だけが理由じゃないんだ。
女子校の闇が深すぎるんや。
思えば、公立に行った友達の話を聞くと、爽やかな青春の匂いがしました。
で、まわりの女子高に行った友達の話を聞くと、……ダークでした。
なんで、校内に生徒主体の犯罪組織があるんですかねえ。
会員制で料金体系までキッチリとしていて……。
怖いわっ。
そういえば、高校時代のある合コンに乱入してきた挙げ句、友人とキャットファイトにまで発展したあの女子達も、別の女子高の人間でした。
じゃあ、うちの高校はというと、偏差値的に高くもないけど低くもない、まあまあ歴史あるお嬢様女子高で、一応犯罪組織はなかったとは思います。
校則もけっこう厳しめで、はたから見たらお嬢様です。
私立だからか、親がお金持ちの子が多かった。
どこどこの社長の娘とか、名家の娘とかがゴロゴロしてた。
クラスも、私の知る限りで生徒間のいじめとかは無かった。
みんな、賢いからね。
そんなことしたら、面倒なことになるのがわかってたからだと思う。
派手なグループ、クラスの中心グループ、真面目なグループ、普通グループ、百合が疑われるグループ、変わってるグループ、いろんなグループがいたけど、みんなそれぞれぶつかることなく、イベントの時は一致団結して、穏やかに仲良くやってた。
あ、私は、普通グループな。
キョロ充やぞ!
ただ、高校に入ってすぐ、仲良くなった友達が、芸人志望の彼氏と駆け落ちして高校辞めたり、『クラブ(夜に踊る場所)とか、中学で卒業した』という猛者がいたり、夜10時過ぎて『クラブ行こ!』って電話かかってきたり、合コンなんて週二で行けたりするような、内実は、清楚(笑)な場所だったんだ。
まあ、それはいいの。
どこの高校だって、こんなことは表沙汰にならないだけで、あるところにはあるのかもしれないし。
ただね、私がたまらなく嫌で、でも、へたれな私には何もできなかったこと。
中堅の女子校なんて、中途半端な学校に行かなくてはいけなくなった、中途半端に賢い一部の女子達の鬱憤。
同じ生徒に向かわなかった鬱憤。
ある者達は夜遊びで晴らしてたんだと思う。
でも、一部の者達の鬱憤は、確実に教師に向かってた。
酷かった。授業中の罵詈雑言。
ちょっと変わった教師がターゲットでさ。
確かに、挙動不審で言動が怪しい教師だった。
たぶん、精神を病んでたのかもしれない。
その教師に、『きもい』だの『辞めろ』だの、教師に聞こえるように大声で私語をしてる。
で、教師が注意しても直らない。
近くまでいくと、『寄るな』だの『うざい』だの、どうしようもない。
彼女達、クラスの中心グループで、親が学校にかなりの寄付してるんだ。
恐らくだけど、私立校の教師的には、こういう人達に強く言えないんだと思う。
痴漢冤罪だってそうでしょ?
娘があることないこと、親に言えば、親は娘を信じるよ。
そしたら寄付がさ……。
そんでこういう時、『やめなよ』って言える人、なかなかいない。
みんな、わかってるんだよ。
そんなことを言い出せば、生徒間の平和が崩れる。
今、教師に向かっているものが、今度は自分に向かうかもしれない。
みんな、それを恐れて、その教師をスケープゴートにしてたんだと思う。
私も、その一人だった。
その教師、他のクラスでも同じような目に合ってたらしい。
ある時、キレて、生徒の首しめて、辞めたよ。
私さ、表だって「やめなよ」って言えないから、せめて私は嫌ってないよって伝えたくてさ。
でも、なんて伝えればいいかわからなくて、できるだけ用をみつけてはその先生に話しかけるようにしてた。
でも、そんなのはただの自己満足だよ。
結局、私はその場で、声を上げなかったんだから。
我が身かわいさに。
女子高時代、私は本当に楽しく過ごした。
クラスも、よくまとまって、一見平和だった。
仲良しの友達は、気のいいやつらさ。
でも、それは私の罪の上に成り立ってるんだよ。
傍観者だって、加害者なんだ。
以前のエッセイで悪口を言わないようにしてると書いたのは、誰かが悪口を言われてたらできるだけフォローするようにしてるのは、教師を追い詰めた彼女達を思い出すから。
あの時、見殺しにした自分を思い出すから。
女子校は、楽しい所だよ。
でも、女子は時に残酷なんだ。
鬱屈した権力女子が集まると、見たくないものを見せられることがあるんだ。
そんな経験したもんで、私は、女子校をお勧めはしない。
もちろん、行きたいなら止めないけど、どうか真に平和な女子校ライフをおくってほしいと思う。