プロローグ これはとある国のとある物語
お久しぶりですえむ。です!今回久しぶりの投稿になりました!今回はギャグ要素ありの物語に挑戦してみようと思います。題名や内容は真似しているつもりはありませんがそのようなことがあれば教えてください。
この世界には、それはそれは奇妙な話があると言う。とある王国のそばのとある森には、昔から魔女が住んでいると言い伝えられてきた。今でこそ信じる者はごく僅かになったが、その言い伝えを知らぬ者はいない程であった。
「あぁ今日も美しい…いくら見ていても飽きないな…俺は…。」
ウットリとした瞳で鏡に映る自分を見る青年、アステール・フォス・ヴィエートはこの王国の第二王位継承者であった。もっとも、第一王位継承者であるアステールの兄、アマル・フォス・ヴィエートが病弱の為次期国王となるのはアステールであったが。アステールは明るく社交的な性格から使用人や召使い達から可愛がられて育った為それはそれは極度のナルシストに育っていた。
「俺に見合う人間がこの世に居ようかいや居ない反語…。あぁ、居るとするならば兄さんくらいか…。はぁっ…しかしこの美しさは罪だな…。」
ため息をこぼすアステール。部屋の煌びやかな装飾が朝日を受けて煌めいている。その煌めきさえ、アステールには敵わない。
「だぁから!んなフリフリの服は着ねぇって何度言わせんの?兄貴らと同じのでいいっての!」
短いダークブロンドの髪をなびかせ乱暴に言い放つ少女、グロリア・オニーロは王都から少し離れた村一番の美女だ。しかし兄が二人、弟が三人という中で育った為性格は極めてがさつで口は悪かった。
「そ、そんな事を言うなグロリア…!に、似合うぞ〜?」
「しつけぇ!!」
美しさ故グロリアの噂はアステールの居る王都にまで広がるほどだった。
そう、これは極めて個性的な面倒臭い王子と、極めてがさつな扱いづらい少女が出会い、数々の困難を乗り越え、結ばれるお話。
更新はゆっくりさせていただきます。また改めてよろしくお願いします!