表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Knight of the girl ~少女と黒い猫~  作者: きと さざんか
4:一件落着
21/21

そして日常へ

 巨人族(ジャイアント)の事件から二日で、メイはノートスの街に帰って来た。

 領主から新たに送られてきた兵士が事件を調査し、盗賊が遭遇したのは巨人族(ジャイアント)であった、と結論付けた。

 兵隊が去り、トニ村の人々はやっと安心して暮らせるようになった。その際、ギリアムとマーシーがメイを養子にしたいと話を持ち掛けてきたが、それはさておき。

 街に戻ってから、今日で五日目。

 メイは、今日も冒険者として、ギルドの掲示板を眺めていた。


「むー……」


 自分を鍛えようと決意したものの、具体的な手段が思いつかない。難しいクエストを受ければ、などと考えてもみた。しかし、まだまだ子供、まだまだ未熟では、受付嬢のエムにすぐさま却下されてしまう。

 そのため、今日も手に取るのは簡単な、低レベルのクエストである。


「牧場警備かあ。……狼とか、出るのかな?」


 受付表には、野犬が少し、と書かれているだけだった。牛や羊を守って欲しいとのこと。備考として、食事も付くとあった。


「これかな」


 カウンターで手続きをすませ、宿に帰る。わらの寝床では、相変わらずジークムントが昼寝していた。


「ジークー? 出かけるよー」


 呼びかけると、ジークムントはすぐに起きた。あくびをして、


「今日はなんだ? 今度こそ龍族(ドラゴン)退治か?」


 などと大口をたたく。そんな態度にももう慣れた。


「牧場の警備。野犬だって」

「んだあ? またシケた話だ」

「いいの! ご飯も食べられるみたいだし」

「へえ。オレの分ももらえよ?」

「牧場だから、ミルク貰えるかも」

「それだけってのは、さすがになあ」


 黒猫が、法衣とローブをまとったメイの肩に、するりと上る。


「それじゃ、行こうか」

「おう」


 ネリーに泊まり込みのクエストを受けたむねを伝え、宿を出た。


「肉くらいでないかなあ」

「もう、ジーク、それは贅沢すぎ」

「へいへい」


 軽口かるくちを叩き合いながら、一人と一匹はまた新たなクエストへ出かけていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ