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枕の下に 希望の上に(3)

綯い交ぜアンチピリン

銀の鋏で

分けられた空は

一区画

数万円で売られていた

贅沢品の一部として




ガサガサと

這いずり廻る虫に

彼女は殺虫剤を向けた

綺麗に排除して

満面の笑み

虫からしてみれば

化学兵器をぶっ放されたような

そんな非情な事なのだ

嫌いならば

人にも使うのだろう

君の否定には

説得力が無い

僕の目の前で

君は

化学兵器を使ったのだから




お互いが正しさを

振りかざすから

全面的に対立する

最高に突き進むしか無い

どちらかが

居なくなるまで続く

それは悪い事では無い

そうやって

正義は勝ってきた




ふしだらな星は

薄暗い部屋の中で

今日も見られている

願い事

食べながら笑っている




スヤスヤと

大の字に眠る彼に

彼女は濡れた布を被せる

綺麗に乗せて

満面の笑み

直ぐに取り払うけれど

ストレス発散になる

塩分過多にして

ゆっくりと

病に巻き付かれてしまえば良い

嫌いならば

人では無いのだろう

君は否定しない

未定だと言う

僕の目の前で

君は

楽しそうに笑った




お互いが正しさを

振りかざすから

闘争になる

最後まで戦うしか無い事柄

どちらかが

居なくなるまで続く

それは悪い事では無い

そうやって

正義は勝ってきた




君の信じる物は

他人の上塗りだ

教えられた物差しだけで

測ろうとする

だから

君は不満なのだ




君が君で測った物は

不完全だ

周りの人間には

それが見えている

だから

君は不満を言われるのだ




自己の確立か

自己の否定か

何を望む

君の正義は

どこに置く

君の悪意は

どこに置く

何もかも

許される世界で




お互いが正しさを

振りかざすから

全面的に対立する

最高に突き進むしか無い

どちらかが

居なくなるまで続く

それは悪い事では無い

そうやって

正義は勝ってきた

そうやって

正義は上塗りされてきた

そうやって

正義は信じられてきた

そうやって

正義は

疑問符を

搔き消してきたのだ




出来れば

外側で笑っていてくれ

正義の内側は

見ない方が良い


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