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俺と異世界とチャットアプリ  作者: 山田 武
【強者の権利】面倒事対処 その05【最下の義務】

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スレ82 心を揺さぶる寄せ書き

お久しぶりです



===============================


参加者:アサマサ以外


勇者:おい、仕様が変わっているんだが


賢者:どうせ話しかける時はこちらのものですし、試験的に採用してみました

朝政さんも了承してくれましたので、おそらく本採用となりますが


剣聖:自分で名乗ってるみたいで恥ずいんだが……呼ばれる分には楽だけどよ


戦狂:おい、なんか省かれてないか?

まあ、別にこれでも否定しねぇけど


近侍:近侍か……うむ、悪くない


暗殺:これ、ただの被害状況


魔導:ふっ、我が魔導そのものとなるのもまた悪くない

いや、それこそが辿り着きし終極なのだな


 ・

 ・

 ・


聖女:って、そんなことどうでもいいでしょ

ほら、それより早くマサについて話すわよ


勇者:と言われてもな……いつの間にか序列とかいう、いかにもなイベントをこなしていたくらいか?


賢者:えっと、朝政さんの通っている学園の強者ですね

かつて戦闘があったレイルという少年同様、高レベルかつ何らかの強力なスキルを有しているんでしょう


剣聖:実力主義ってのは面白そうだな

俺も剣を争って諍いとかやってたし、やっぱりそういう階級ぐらいやっておかないとな


聖女:そういう問題じゃないと思うわよ

そこにこっちの人は関わってるのかしら?


戦狂:懐かしいな実力主義

どいつもこいつも敵だらけだったし、信じられるのは自分だけ

嗚呼、滾ったな……


賢者:戦狂は置いておくとして、勇者以外にもあの世界に行った者はいますよ

今回の朝政さんたちの召喚も含め、何度かあります

学園内の書物の情報を分けてもらったのですが、伝承として異世界人が何度も歴史に刻まれる働きをしたと書かれていました


(魔王が参加しました)


魔王:それがどうぞくなのか?


勇者:おっ、魔王様のご降臨だ

セリとかいう朝政に絡んだ魔王の育成はもう済んだのか?


魔王:うむ、じゅんちょうにすすんでおる

それよりも、あさえもんがしらべたじょうほうをつたえよ


賢者:はいはい、分かりました

異世界人と思われる力の持ち主が、貴族や王族と婚姻するという伝承が多かったそうです

これらは英才教育の一環だと思われますので省きますね

朝政さんが映した英傑召喚陣という名のただの神希召喚陣、これが複数の国家に一部のみバラ撒かれた可能性がありました


勇者:……木端微塵になるまで粉砕してやればよかった


剣聖:そしたら、アイツが呼ばれることも無かったんだからよ

プラマイゼロってことにしておけよ


聖女:普段は言わなかったけど、時々回復してあげると羨ましそうに見ていたわね

気が使えるんだから、似たようなことはできると思うんだけれど


戦狂:できるな

ただ、自己治癒速度を上げるんだが、元の場所だと足りなくてそこまでできなかったぞ


魔王:うむ、くろうしておったな

いまはちがうのであろう?


賢者:そうですね

なんだか意味の分からない回復効果がある魔法も使えますし、どうにかなるでしょう


 ・

 ・

 ・


近侍:そろそろ遠征に話を戻さぬか?


暗殺:過去より今


勇者:それもそうだな

とは言っても、遠征に関する情報なんて……リークされてたか?


(従者が参加しました)


従者:これ[画像]


賢者:わざわざすみません

お礼の方は例のチャットで


従者:コクリ


(従者が退出しました)


剣聖:おっ、一週間やるのか

遠足じゃありえないレベルの移動だな

けど、具体的に何をするかってのが書かれてないんだな


聖女:それはあれよ──自分自身で目的を決めてやるっていう王道の

またはレベリングね


勇者:後半で台無しだな

だが、たしかにいいかもな

この目的地の場所なんだが、それなりに高レベルの魔物が出てくる

初心者から上級者まで、満足してレベルが上げられるスポット……のはずだ


戦狂:今がどうかは分からないってか

よくあったんだが、だいたい過去の情報なんて役に立たないだろ

行った世界なんて、封印されていたはずの魑魅魍魎がゴロゴロ出てきたぞ


魔王:なつかしいのう

せいぎょできぬあくまやふういんされていたゆうしゃたちのぶき、つごうがいいのかわるいのかむすうにでてきおった


賢者:異世界人にはそういったイベントを惹きつける才能があるのかもしれませんね

だからこそ、召喚されているわけですし


近侍:殿も面妖な事に巻き込まれている

なるほど、たしかにそうかもしれぬな


暗殺:不憫


勇者:あー、たしかに朝政だとトラブルに巻き込まれそうだな

あそこって、条件を満たすと厄介な魔物が出てくるんだよな……俺も手こずったし


剣聖:まあ、どうにかなるんじゃねぇの?


聖女:マサだしね


賢者:ここで考えていても仕方ありません

必要な情報はしっかりと朝政さんにリークしておきましょう


勇者:具体的に何をだ?


賢者:勇者が言ったこと、魔物の詳細な情報などですね

特にその条件とやらを細やかに、発生してもすぐに対処できるようにしましょう


勇者:あいよ、了解した

けど、古い情報だからな


賢者:分かっています

それを理解した上で、どうするかを話し合うのがこれからの議題ですかね?


===============================


 こうして集められた情報は、賢者(ハルカ)によって朝政に届けられる。

 なぜか寄せ書きのように、朝政に同情する言葉がセットで届き……怯えるのであった。



そして、また一月後

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