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俺と異世界とチャットアプリ  作者: 山田 武
【始まる】面倒事対処 その01【準備】

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スレ19 定まる決意



===============================


参加者:全員


 ・

 ・模擬戦を説明中

 ・


アキ:それで、その後どうなったんだ?


アサマサ:いや、そうだなー

周りから異物のような目で見られたな

結構、そういう目って分かるのになー


フユツグ:そういや、そのリア充君とやらの聖剣、どんな効果を持ってたんだ?

俺としちゃあだいぶ気になるんだが……


アサマサ:ちょっと待ってろ


アサマサ:メモを確認してた

『納剣再生』『破邪特化』『聖者補正』『格上補正』『魔法破壊』『破壊成長』だな

今回一回破壊したから、また成長するだろう


フユツグ:あんま強そうじゃないな

どうせなら『不壊』とか『万切』とかがあればよかったのにな

ぽきぽき折れて、使い勝手悪いだろ


アサマサ:回路自体は全部トレースしたし、メイカに頼めば模造剣ができそうだな

自前の剣の方が硬かったから使わないけど


アキ:ああ、魔技師様ね

てか、お前の剣ってあの透明なヤツだよな


アサマサ:そうだけど?

そうだ、あの剣ってどれだけ魔力を注げば満タンになるか知らねぇか?

全然分からなくて困ってるんだよ


ハルカ:ふっふっふっ、そんな朝政さんのための新機能――転送システムの搭載です!

個人チャットにある転送システムをクリックして、そこに展開された魔法陣に物を乗せると……なんと、相手に届きます!


アサマサ:えぇ~、何そのショッピングチートみたいな感じのヤツ

いや、純粋に嬉しいけどさ


ハルカ:それで朝政さんに渡したい物が渡せますし、逆に朝政さんも渡せます

ただいろいろと問題があって、一週間に一度しか使えません

それと物量にも制限がありますから、巨大なモノはまだ搬送できませんね


アサマサ:……やっぱり、ちゃんとリスクってあるもんだよな

とりあえず、全武器を届けるわ

ストックは十本ずつ取っておいてあるし

あっ、連絡付くのかな?


 ・

 ・連絡中

 ・


アサマサ:意外と繋がるもんだったな

次の転送日には、結果が分かるそうだ


ナツキ:そういえばマサ、どうしてあんなことやったの?


アサマサ:お前らの誰かがチャットを送ってきたんだろ

『面倒事対処シリーズ』って


ミランダ:同朋よ、そのような情報、電脳掲示板には載せられていないぞ


アサマサ:ん? い、いやほら、こんなことが書いてあるぞ!


 ・

 ・コピペ中

 ・


アサマサ:って、誰か知らねぇの?


ハルカ:……管理者権限で探していますが、やはりそんなスレは上がっていません


アサマサ:え゛っ? でも、ほら載ってるし


ナツキ:マサを信じていないわけじゃないの

だから、それは賢者様より上手なヤツがマサに送ったスレなのよ

何か心当たりは無いの?


アサマサ:うーん、心当たり……ダメだ

一個しか浮かばないや


アキ:一個あるんだな

ここって、何にもないパターンだろ


アサマサ:最初に召喚された時にさ、女神様に言われたんだよ

プレゼントを付けるから、一週間は生きていけるってな

面倒事に死が関わるなら、それも当てはまるのかなーってさ


フユツグ:へぇ~、どんな女神だったんだ?


アサマサ:面白い神だったと思うぞ

異世界にスマートフォンを持ってかせてくれたし、チャットアプリだけだけど使えるようにしてくれたし、俺と一緒に強奪系のスキル持ちがいることも教えてくれたし

──お前らが俺抜きでカラオケパーティーを始めてたことも教えてくれたからな


 ・

 ・アサマサ、チャット無視中

 ・


アサマサ:……悪かったよ

再生機能を付けてくれるなら、手を打つ


ハルカ:分かりました

こちらでベストセレクションだけでも用意しておきます


アキ:著作権……大丈夫なのか?


ハルカ:異世界にJA5RACは訴えに来ませんので大丈夫です


アサマサ:ここら辺の話、ヤバそうだな……というか上手く隠してるじゃないか

ああ、そういえば俺が武術スキルを取れないのって、俺が全部中途半端だからか?

いろいろとやって、今回リア充君相手に遠距離武器以外全部試したけど……意外と付いていけたんだよ

それでも称号に何も付いてないってことは、俺が特に凄いことをやったわけじゃないってことだし……


(ケントが参加しました)


ケント:映像観たぞ

おいおい、なんだよあの天地は


アサマサ:あれ、映像撮ったけ?


ハルカ:あっ、転送機能が追加された時に、試験的に朝政さんの所にカメラを送っておいたのです


アサマサ:そ、そうなのか

天地はあっちで初めてやったから……って、もともとお前にダメって言われた技だろ


ケント:なんでいろいろと教えたのに、元の型とまったく変わってないんだよ

せっかく、お前の考えたアレンジを見れると思ったのに……

研究のし甲斐がねぇじゃねぇか


アサマサ:いや、そんなこと言われてもな

全員から教わった型をそのまま使ってるぞ

俺の工夫なんて工夫にならないんだし、そのままに決まってんだろう


ケント:なら、前よりイメージが正確になってるのはなんでだ?


アサマサ:(想像補正)ってスキルがステータスに入ってたからだと思う

ケントが使ってたイメージをそのまま生かして使ってみた


ケント:……そんなもんなのか?


アキ:まあ、イメージ通りの行動に補正があるらしいからな

朝政の言ってることは本当だぞ


ケント:ふーん、そんなもんなのか


 ・

 ・閑話休題

 ・


フユツグ:アサマサ、お前これからどうする予定なんだ?


アサマサ:うーん……お前ら的に、国からは出てほしいんだろ?


ナツキ:まあ、そのままだと奴隷確定よね


アサマサ:なら、そのうち脱出してみるよ

丁度『面倒事対処シリーズ』の更新がされたからさ


ハルカ:え゛!? 詳しく見せてください!


===============================


 この後、朝政の掲載したそれを見て、彼らは朝政の身の振舞いを伝える。


 そして、朝政は国を出ることを決意した。



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