プロローグ
僕は父さんの影響で都市伝説に興味を持ち17年。
自分で都市伝説部つくるまで好きになり部員もそこそこ。
...とはいかず、僕一人の部活だ。
今日はエレベーターで異世界へ行く方法を試しに近くのマンションへやってきた。
エレベーターに乗り4階、2階、6階、2階、10階と順調に進む。
そして5階...。ドアが閉まりそうになったときだった。
カッカッカッカッカッカ...カッ。
黒いピンヒールを履いた美人お姉さんが音を鳴らしながら入ってきた。
嘘だろ...。なんか女の人乗ってきたよ。しかもすごい美人。
ボディラインがはっきりでるスーツを着ていて、網タイツに黒いピンヒールをはいている。
でるとこでてしめるとこしまってて理想の体型だ。
ドアが閉まって1階のボタンを押した。
あ、あれ。なんで上に行くんだ?1階じゃ...。
すると急に止まり左右に激しく揺れた。
「わああああああああ!」
静かなエレベーターという名の個室で思いっきり叫んでしまった。
隣の美人お姉さんは揺れのせいで髪が乱れたのを耳にかけるだけで落ち着いている。
そんなのを見ていると急に恥ずかしくなってもとの体勢に戻った。
それより今何階?というか止まってる?
9.5階...。9階についたらほぼ成功じゃあ...まさか。
「ようこそいらっしゃいました。ヒイラギヤマト様。」
え。お姉さまが喋った。口動かした。
そんな驚いているとき急にエレベーターが動きだした。
ウィーン。ドアが開き光が差し込む。
「地球での生活お疲れ様です。この世界はあなた方の言う【異世界】というところなのでしょう。見慣れない世界かもしれませんが時期になれると思います。」
「いや...。そんな急に言われても...。」
僕、正直本当に異世界行きたいとか思ってなかったし...。
「ヤマト様はここへ来られたくなかったように見えますがあなたの先祖たちはこの世界で活躍し、この世界で必ず子孫を残していきます。」
じいちゃん、父さん...。
「...それから、産まれた子供にはここへ導いてくるように頼まれたのです。」
じゃあここに来たのって...。
「ここに来れたのは私が仕組みました。」
嘘だろ...。【仕組まれた】のか。
今までの生活も仕組まれたということか...!
「ふふふ。ヤマト様!ようこそ、異世界へ。ここは別名【始まりの地】、ノルトライン。先祖たちのようなご活躍を期待しています。」
「それより教えてください!あ、貴女の名前は!」
「名乗っていませんでしたね。これはとんだ無礼を...。」
「私の名はパトリシア・ポップルウェル。パティと気安く呼んでください。」
こんな感じで僕の異世界ライフがスタートした。