表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

第2話

「華苗、帰ろうか。」



ザワッ…



「っえ…!?」


「何、カエ!日野くんと付き合うことになったの!?」


「かなちゃーん、あたしそんなハナシ、聞いてないんだけどなァ」


「いや、違…「うん、僕たち付き合うことになったんだ。」


…はいっ!?



「「「えーーーーーー!?」」」



クラス騒然。


って!


「僕」…!?いま自分のことをボクって言いました…!?学習室では「俺」でしたよね…!?


それで、「ボクタチ」って…


日野くんと、だれ…?


わたし!?


あ、ありえないっ…!


わたしが言葉をなくして固まっていると、日野くんはクラスのみんなににこやかに「バイバイ」とか言いつつ…わたしの手をつかんで教室から引きずり出した。


わたしは…優ちゃんとメグちゃんと帰るのに…っ!


マック行くって言ってたのにーーーーーー!!











「…ひのくんっ!」


「なに?」


「わたしと日野くん、いつのまに付き合ったのかなあ…?」


「………」


質問に答えてくださいー!











…今、わたしは日野くんと自転車に乗っている。


日野くんは自転車通学じゃないから、何故かわたしの自転車で二人乗り。


日野くんはわたしの家と正反対の方向へ自転車を進めていた。


自分の家に帰るのかな?


………わたしの自転車で。


「ついたよ。」


日野くんが自転車をとめたところは、公園だった。


「学生のデートといえば、公園、みたいな。」


デートッ…!?


わたしと日野くんは、付き合ってるのですか?


ううう…。


「あ、オイ、華苗。」


「…はい?」


日野くん、キャラ違うっ…。


「明日から…「華苗ッッッ」


へ…?


別の方向から声がー…わたしの名前を呼んでいる。


名前を呼ばれた方向を見てみると、裕鷹が車から出てものすごい形相でわたしたちのところに走ってきた。


あああ…。裕鷹には、裕鷹にだけは男の子と一緒にいるところは見られちゃいけなかったのにっ…!!


裕鷹は、わたしの兄。


すっごいシスコンで有名…らしい。。


「「「……………」」」


「裕鷹、なんでここに?」


…大学が休みの期間だとか言ってたっけなあああ…。


「華苗が…男と自転車で二人乗りしているとの目撃証言があって…!!」


「あは…誰、それ。」


裕鷹にそんな情報を…っ!!


ていうか、な、なに…!?


二人とも、ファンが見たら泣いちゃうよ………。


日野くんも裕鷹もファンクラブがあるほど人気があるのだ。


その二人が、今にも殺し合いそうな雰囲気で睨み合っている。


こわい、こわすぎるっ…。


「…華苗、帰るぞ。」


「でも…自転車…。」


「明日コイツが学校に乗ってこればいい。オレの車に乗れ。はやく。明日の朝も送っていってやるから。」


「あー、うん…。」


裕鷹があまりにもこわい顔でせかすので、わたしは急いで車のドアをあけて車に乗り込んだ。


「おまえ、もう華苗に近づくなよ…?」


「……………」


裕鷹ー、なに言ってるのー!!


日野くん、こわい、こわい!!!その顔はやめてーっ!!


大体、日野くんとわたしは同じクラスだし…近づかないのは無理だよーっ…。l

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ