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幸運値ー99999?!異世界で出会った彼は『最凶不幸転生者アラタくん』  作者: ひととせ そら


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24.新たなスタート


ひなた「…ん。」

ゆっくりと目を開ける。


よく見慣れた木目の天井。

質素な室内。

少し開いた窓から吹き込む風で揺れるカーテン。


ひなた「…宿屋?」

まるでどこかの宿屋のように見えた。


ただぼーっと窓の外を眺める。

小鳥の鳴き声が聞こえ、空を2羽の鳥が楽しそうに舞った。


ゆっくりと部屋を見回す。


ひなた「アラタくんは…いない、か」

ぽつりと呟く。


コンコンッーー。


そこに、ドアをノックする音が聞こえた。


???「朝ごはんの準備ができましたので、

支度が済んだらいらしてください」


そんな女性の声が聞こえたかと思うと、

そのまま立ち去る足音が聞こえた。


ひなた「…」

ドアの方を無言で見つめ、少しそのままでいると、

とりあえず身支度を進めて宿屋の1階へと降りていった。


朝食を食べ、部屋をチェックアウトし、

宿屋から出てきて大通りを歩く。


どこか見知った風景と、大勢行き交う冒険者たち。


ひなた(…あぁ、『はじまりの町』かぁ…。

そういえば私の『はじめから』はいつもここだったっけ。

ここしばらく『強くてニューゲーム』をしてなかったから忘れかけてた。)


そんなことを思いつつ、大通りの喧騒をのんびり眺める。


ひなた(…あ、そうだ。アラタくんはあれからどうなったのかな。)


気になってメニュー画面を開き、

とりあえずユーザー掲示板を見てみる。


…が、特に変わった投稿もなく、

アラタが新たに投稿した書き込みも見当たらなかった。


ひなた(う~ん…どうしよう。どうやって確かめようかな…)


アラタの連絡先を探すが、それも見当たらない。


ひなた(それもそうか…また『はじめから』開始したんだし。)

顎に手を添え、考え込む。


ひなた(なにか連絡手段…あったかなぁ?)

カバンを探った後、自分の服も確認してみる。


ひなた「…あ。」

ポケットから取り出したそれは『ヘキラの想い』だった。


ひなた(そうだ。これでアラタくんの現在地が知れる!)

ぎゅっと手で包み込んで胸元に添え、魔力を流し込む。


すると、『ヘキラの想い』からキラキラとした虹色の光が放たれ、

目の前に青い半透明のウィンドウ画面が出現し、

アラタの現在地を指し示した。


ひなた(そこか…よしっ)


ひなた「繋がりの扉(トランスゲート)・オープン!!」

片手を振って詠唱すると足元に魔法陣が浮かび、

青い光とともに転移魔法で私は瞬時に移動した。


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