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幸運値ー99999?!異世界で出会った彼は『最凶不幸転生者アラタくん』  作者: ひととせ そら


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23.神様からのご褒美


アラタ「え…。終わった…のか?」

呆然とその光景を見つめるアラタ。


ひなた「終わったね」

平然と手を下ろし、魔法を解除する。


アラタ「いや…魔王…だったよな?さっきの。」

ひなた「魔王だったよ?」

コテンと小首を傾げる。


アラタ「…それにしてはケロッとしてないか?」

ひなた「何度も倒してるからね」

アラタ「あ、あぁ…うん。そう、だったな…」

戸惑いを隠せないアラタ。


そんな時、空から眩い光の柱がいくつも地上へ下りてくると同時に、

どこからか神々しい声が辺りに響き渡った。


???「よくぞ魔王を倒した、ひなたよ」


ひなた「あ、神様」

ふと空を見上げてぽつりと呟く。


アラタ「え?『かみさま』?」

ひなた「うん。神様」

不思議そうにするアラタを見てこくりと頷く。


神様「さすがひなたじゃ。

今回も難なく魔王を退けたようじゃな。

では、恒例のご褒美タイムといこうかの。

今回は何を望む?」

ひなた「…」

その神の言葉に、しばし考え込む。


ひなた(別にもう武器もステータスも何も困ってないし…)

そう考え、ふとあることを思い出す。


ひなた(ステータス…そうだ!アラタくんの幸運値!)


ひなた「神様。だったらアラタくんの幸運値を

0にリセットしてください。」

神様「…ほう。それを望むのか。

わしの出したクエストをわしの力にてクリアしようと?」


ひなた「そうですよ?

元はといえば、神様がアラタくんの幸運値をー99999っていう

あんなおかしな数値なんかにしたのがいけないんじゃないですか~」

小首を傾げ、ちょっとした抗議を言ってみる。


神様「あ、いや…あれはじゃな…新米の若い神が勝手に手違いを…」

ばつが悪そうにもごもごと言葉を濁す。


ひなた「神様。たとえ神様でも、

自分のしたことは自分で責任取ってください」


神様「うぅむ…わ、分かっておるよ。ほれ」

躊躇いがちに言うとすぐ、

一瞬だけアラタの体が綺麗な金色の光に包まれた。


アラタ「うおっ!!え…な、なんだ?」

びっくりして体のあちこちをキョロキョロ見る。


神様「これでアラタの幸運値は0に初期化されたはずじゃ。

確認してみるがいい。」


そんな神様の言葉に、アラタを見つめて言う。

ひなた「アラタくん。自分のステータス画面開いてみて!」

アラタ「え?あ、あぁ…そっか!」

慌ててメニューを開き、青い半透明のウィンドウ画面を操作する。


【アラタ】


性別:男

種族:人間

職業:冒険者


レベル:40

体力:631

魔力:21

攻撃力:166

防御力:97

すばやさ:64

幸運:0



アラタ「ぁ…。幸運値…0になってる…」

ひなた「うん。ほんとだね」

一緒にステータス画面を見つめる。


アラタ「これ…嘘じゃないよな?」

ひなた「うん。本物だよ、アラタくん」

戸惑うアラにタこくりと頷く。


アラタ「でも…どんなにやっても

今まであんなにずっと変えられなかったのに…。」

呆然と自分のステータス画面の幸運値を見つめる。


ひなた「神様が直接書き換えたからね~」

クスッとお茶目に微笑む。


アラタ「…。俺…これでやっと普通の体になったのかな?

もう何も、あんな不幸なことが何度も起きることも…なくなった?」

ひなた「うん。なくなったよ、きっと。

アラタくんが望んでた、みんなと同じ『普通の生活』が送れるよ。」

アラタ「俺の望んでた、『普通の生活』…。」

まだ実感が湧かないのか、ただ私の言葉をなぞらえるアラタ。


ひなた「前にアラタくん、言ってたよね?ほら、シーベルク行った時。

『普通に生活して、普通に友達と話して、普通に恋愛して、

ただそうやって普通に過ごしてみたい』って。

覚えてる?」

微笑みながらコテンと小首を傾げる。


アラタ「…あぁ、覚えてる。」

少し間を置いてこくりと頷く。


アラタ「不幸なことが何もなくて、

ただ、平和で穏やかな日常を普通に過ごしてみたい…って。」

ひなた「これからはずっとできるよ」

柔らかな眼差しで微笑む。


アラタ「ずっと…。」

まっすぐに私を見つめてぽつりと呟く。


そんな時、辺り一面が真っ白な光に包まれ始める。


神様「ほっほ。ゲームクリアしたお主たちに、

また新たな『ゲームスタート』、じゃ。

楽しむんじゃぞ~」

神様の声が辺りに木霊するように聞こえる。


ひなた「は~い。ありがとうございました~神様」

空に向かって大きめの声で言う。


辺り一面がじわじわと真っ白な光に染められていく。


アラタ「ひ、ひなた…!!」

ひなた「うん?」

焦るアラタの声に、コテンと小首を傾げる。


アラタ「俺…ただ普通に過ごしたいってさっき言っただろ?

だから…俺…ひなたとずっと…っ」


その瞬間、辺り一帯が一気に眩い光に包まれ、

世界とともに、2人は『はじまり』へと戻っていった…。


………


……



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