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フリージア王国備忘録<第二部>  作者: 天壱
嘲り王女と結合

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そして知った。


リネット・リーリヤ様


「おはよう兄様っ。昨日はちゃんと眠れた?」

「おはようティアラ。……ジルベールにやられさえしなければぐっすり眠れたがな」

私の手を取って、陽だまりのように暖かい笑顔を毎日くれる。

家族同然で、天使のような微笑みをするその人は、今もこれからも私の傍にいます。


「ッわりぃステイル!隊長会議思ったより長引いた‼︎」

「大して待っていない。稽古の時間なら充分残っている」

私と共に闘い高め合い、いつだって希望をくれます。

その人は世界一強くて格好良い私の自慢です。


「お待たせ致しましたプライド様。近衛騎士交代に伺いました」

「お疲れ様ですアラン隊長、カラム隊長。隊長会議は如何でしたか?」

「いやーケネス達がすっげぇ面白かった。ハリソン、このままアーサーの手合わせ見ていかねぇの?」

「必要ない」

その人は人の心に寄り添い、その人は心優しく、その人は勇敢で、その人は期待に応えてくれます。


「お疲れ様ですステイル様。もう休息時間は宜しいのですか?確か今日は手合わせのご予定だったかと」

「……ええ、早めに切り上げました。昨晩は大事な日を忘れていたことに気付き、お陰で少々寝付きが悪かったので。貴方はさぞかしよく眠れたでしょうジルベール宰相殿⁇」

その人は私の超えたい先にいて、そして理解者です。

共に手を取り合えば、どんな難題だって解決できるのです。


「ステイル。疲れているのならば時間までソファーで休んでいなさい。私はジルベールと共にローザのところへ行ってくる」

その人は私の目標で、憧れです。


「ローザ、そろそろヴェストが来る頃だろう。執務室へ戻るぞ」

「せっかくなら皆できて欲しいわ……そうしたら可愛いステイルとティアラには会えるのに……」

その人は初めて会った日、私の肩に手を置いて力強い笑顔をくれました。その人は私の成長を心から喜び期待してくれます。


「ヴァル‼︎ちゃんと約束だからね⁈ちゃんとまた二日後には待っててよ⁈」

「校門で待ってます‼︎たくさん学校の話できるの楽しみにしてますね‼︎」

「うぜぇ。来てんだから一々ぎゃあぎゃあ喚くんじゃねぇよ」

その人は家族を何よりも大事にする人です。


「レオン王子殿下、夕食の準備ができました」

「ああ、これから父上と学校制度の打ち合わせがあるからその後に貰います。今日は部屋で済まそうかな」

その人は私に力を貸してくれます。グラスを掲げ、共に笑い合いました。


「ところで、ディオスとクロイの従者服は用意できたか?」

「はい。週末までには間違いなく届く予定です」

その人は私を尊敬し、慕っています。


「おやすみなさいっお姉様。ゆっくりお休みになられて下さいね」

「おやすみなさい、プライド。良い夢を」

その人はとても困る人で私はいつも心配させられます。だけど


「おやすみなさいティアラ、ステイル」

大切に、思われています。

〝その人〟は私を支えてくれる全てです。



「良い夢を」



ジャンヌ・バーナーズより、親愛を込めて。
















〝私〟は〝貴方の大事な人〟です。


Ⅱ437-1,-2


本日アニメ10話放送です。

よろしくお願いします。

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