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第3話 女神、敵の攻撃の障壁にされる



 女神がバリア扱いされてます。

 これだけ言うとどういう事かと思われるかもしれませんが、事実はいたってシンプルだ。


 言葉通り。そのまま。


 私は勇者によって障壁にされていた。

 強力な攻撃を放つ敵に出くわした勇者は、私を呼びつけた。


 そして、決定的な一撃を放つための時間稼ぎを行う事にしたのだ。私で。


 勇者は神妙な顔になって一言。


「女神は頑丈、死なない」


 確かにそうだけどもっ!?


 女神なので、どんなに強力な攻撃を受けても物理攻撃で死ぬ事はない。

 人間の様にか弱くはなかった。


 けれども、分かっているからといってそれを躊躇なくやるものなの!?


 敵の攻撃にさらされながら、

 女神の力で己を守る私は無言の境地にいた。


 ここまでくれば、誰でも分かる。

 女神を盾扱いするなど。

 この勇者、ちょっと思考がおかしい。


 なんてたまに言葉にこぼせば「勇者召喚で勝手によびつけておいて」と反論される始末。


 確かにそうだけどもっ!?



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