表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

第2話 女神、毒見にされる



 勇者の旅が始まった。

 私が担当する召喚勇者はどうやらあまり性格の良い人間ではないらしい。


 私が与えたチート力を駆使して調子に乗る、というテンプレ的な駄目主人公の行動はとらないものの、大手を振って誉めれるよう行動はしてくれない。


「ええと、わざわざ呼び出しに応じて来てみたんだけど。何で机に座らされてるの?」


 何度目になるかも分からない呼び出しに首をかしげていると、私は椅子に座らされた。


 目の前の机には美味しそうな食事が。


 無言で差し出される料理。


 まさか、私にこれを食べろと言う事なのか。


 勇者が戦いでも、修行でもなく手料理!?


 何も言わず食事をするように促してくる変わり者の勇者の圧に耐え切れず、食べ物を口に運ぶと私は「ごふっ」血を吐いた。


 体が震えてきて、体温が下がっていく感覚。

 呼吸も荒くて、床にばったり倒れ込んだ。


 胃の井の中がとんでもない事になってる気がして、慌てて女神の力を駆使し、治癒魔法を自分にかける。


「まっ、まっ、まさかっ!」


 勇者は一つ頷いて、神妙に一言。


「女神は特別、頑丈だから死なない」


 女神が、毒身をさせられた!?

 確かに神様だから死なないけども!?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ