第67話 神様再登場
「そうだ、色々渡しておくね。」
「え?」
「俺、スキル色々コピペできるの。」
「さすが勇者、チートだ。」
「でしょ〜?って言ってもアリサはもう色々持ってるから超回復くらいかな。魔眼も付けておくね。」
「あ、うん。ありがとう。」
「魔法使ったことある?」
「使えるみたいに書いているけど、どうやって使うのか分かんない。」
「だよね〜、俺も全然分かんなくて苦労した。
魔力多いしとりあえずクリスさんに指輪作ってもらおう。じゃないと魔道具粉砕しちゃうかもだし〜」
そんな話をしているレオンとアリサを、俺とドランは無言で眺めている。
魔法か。ライト粉砕したり騎士団の訓練場を更地にしたりしていたな。
公衆浴場で頭を洗ってやっていた頃が懐かしい。
ん?アリサは魔法使えないんだよな?魔力出せるのか?ギルドカードはどうやって発行したんだ?
「レオン、ギルドカードの発行はどうやったんだ?」
「エルミーツさん方式でアリサの魔力に干渉して俺があのカード出る水晶玉みたいなやつにアリサの魔力流した。」
「へ〜、手握られて何なのかと思ったらそんなことしてたんだ。」
ドランは意味が分からないという顔をしているし、俺もレオンがいつの間にそんなことができるようになっていたのか驚いてるよ。
「明日はとりあえず服とか買うのと、森で魔法の練習しようね〜」
「うん。」
「メイク道具はミラちゃんか、ドランのお姉さんのレイナさんに頼めば作ってもらえると思う。」
「え?作るの?」
「うん。この世界遅れてるから。洗顔と化粧水とシャンプーとヘアワックスは作ったからあるけど、メイクとなると口紅と白粉っていう白いファンデーションみたいな粉とアイシャドー?あれしかない。」
「マスカラ無いの?」
「無いねー、ヘアアイロンはあるよ。ストレートもカールも。作ってもらったから。」
「ヘアアイロンあるの嬉しい。マスカラは欲しいけど、この世界に来てハイエナ人族ってのになってから目も大きくなったし、まつ毛も長くなって上向きになってるし、カラコンしなくても目の色グレーだし、そんなしっかりメイクじゃなくて大丈夫そうだからよかった。」
そんな話をしていた翌日、魔道具屋に寄り、服屋に寄り、森に向かった。
森に入ると、レオンはアリサに魔力を感じるところから教えていた。
朝、アイロンが使えないと言ってアリサの髪はレオンがやっていたからな。風呂はメイドにやってもらったようだ。
「魔道具って家電みたいなもんなんだけど、魔力ちょっと流さないと電源入らないから使えないんだよね。」
「そうなんだ。」
「魔力出せそう?」
「やってみていい?」
「いいよ〜、このライト貸してあげるね。安いから壊れても大丈夫だし。たぶん最初は壊れると思う〜」
何となく俺は危険な気がしてドランを引っ張って後ろに下がり結界を張った。
「アデル、どうした?」
「いや、危険な予感がしたんだ。何もなければいいが・・・。」
ザーン
そしてやはりライトの魔道具は粉々に飛び散った。
「アデル、助かった。今のは何だ?」
「ライトに魔力を流したんだと思う。」
「は?魔力流したらライトが光るだけだよな?」
「いや、魔法を知らん奴で、しかも膨大な魔力を持った奴がやるとああなる。
レオンも一度やっている。」
「なるほど?」
『ふぉふぉふぉ、お主らはまた面白いことをしておるのう。』
「エルミーツさん!
え〜どうしたの〜?おひさー
この人ね〜、俺よりチート。俺の魔法の先生。」
「アリサです。」
「エルミーツさん、アリサに魔法教えてあげてくれない?俺じゃ無理みたい。」
「アデル、あのじいさんは何者だ?全く気配を感じなかった。いつから居た?」
「あぁ、たぶん神様だ。俺はそう思っている。」
「は?神様?」
「名前はエルミーツ。あのじいさんはありとあらゆる魔法が使える。と思う。魔法師団がお手上げだったレオンにあのじいさんが魔法を教えたんだ。
空間移動が使えるし、空も飛べるらしい。」
「・・・神様。」
「ドラン、決して逆らうなよ。あのじいさんなら一瞬で王都を更地にできる。」
「わ、分かった。」
今思えばあのじいさんのせい?おかげ?で俺の魔法の腕が飛躍的に伸びて、勇者パーティーに入ることになった気がする。
まぁでも、神様なんだから仕方ないよな。逆らうことはできん。




