第66話 同郷の誼?
「じゃあ今日は新メンバー加入ってことでバーベキューパーティーね〜」
「バーベキュー・・・」
この子はバーベキューと聞いて少し驚いたが、反抗的な様子も見せずに付いてきている。
「レオン、バーベキューすんのはいいがミノタウロスはあんのか?」
「今から狩りにいく〜」
「そうか。で、この子はどうすんだ?」
「もちろんパーティーメンバーなんだから連れて行くよ〜」
「大丈夫なのか?5階層だぞ?」
「ん〜大丈夫じゃない?この子強いし。」
強い?この子が?
なるほど、それでレオンはこの子を勇者パーティーに加えたのか?
「あ、そうだ、謝っておく。ごめんねアリサ、ステータス見ちゃった。
お詫びに家帰ったら俺のステータスも見せるね。
あ、俺は日本から勇者として召喚されたレオン。佐藤怜音。元大学生の20歳。
こっちが俺を召喚したアデル、こっちはドラン。どっちも勇者パーティーのメンバーね。」
「日本、大学生・・・」
アリサと呼ばれたこの子はそう呟くと、レオンの服の裾を掴んで俯いた。
「よしよし、もう大丈夫だからね。いつこっち来たの?」
「1ヶ月くらい前・・・」
レオンは俯くこの子の頭を撫でているが、全然状況が分からない。
「レオン、どういうことか説明してもらえないか?」
「いいよ〜、アリサ、自己紹介できる?」
「あたしは鈴元亜里沙です。15歳。1ヶ月くらい前にこの世界に来て、なぜかハイエナ人族になってた。」
どうやら彼女はレオンと同じ世界から来た子らしい。街の人がステータスを見ているのを見て、ステータスを確認したが、仕事はどうやって探すのか分からずゴミを漁って食い繋いでいたらしい。
盗賊スキルがあるため、試しにレオンから銀貨を盗ってみたらできたから、それで飯を買って、服も買ったのだとか。
「それとアリサはレベルとしては3しかないけど、ステータスは色々チートだから。」
「俺らも見せるから見せてもらえるか?屋敷に帰ってからでいい。」
「うん。分かった。」
なるほど。だからレオンは強引に勇者パーティーに入れたんだな。というか、レオンの世界から来たって、俺以外にも誰かが勇者召喚の魔法を使ったということだろうか?
いやしかし、勇者ではないんだよな?どういうことだ?勝手にこちらの世界に飛ばされた?そんなことがあるのか?
分からん。調べようもないしな。疲れるから考えるのはやめよう。
その後、5階層まで走ると、ミノタウロスをサッと倒して街に戻り、冒険者ギルドでバーベキューパーティーを開くことを伝え、重大発表があるとか言い残して屋敷に向かった。
「ここ、入っていいの?」
「いいよ〜、王様が用意してくれた家なんだけどアリサはもう俺の仲間だから、これからはここがアリサの家ね〜」
「うん。」
「そうだアデルー、ミラちゃん呼んでいい?
男ばっかだし、ちょっと下だけど女の子いた方が安心するかもだし〜」
「あぁ、いいぞ。」
ミラを呼ぶと最初は戸惑っていたが、意外とすぐに2人は仲良くなった。
そしてミラとそう体型が変わらないアリサはミラに服を借りて化粧をして髪も綺麗にすると、とても可愛らしかった。
髪はグレーだがサラサラストレートで、アーモンドアイの目もグレー、15歳にしては幼い気がするが、言われてみればちょっとレオンの顔立ちに似ている。
そしてバーベキューパーティーでは、勇者パーティーの新メンバーとして紹介され、終わるとステータスを見せてもらった。
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名前:鈴元亜里沙 (アリサ)
種族:ハイエナ人族
年齢:15
職業:(女子高生)勇者パーティーメンバー
レベル:3
HP:372,700/380,030
MP:170,000/170,000
攻撃力:20,050
防御力:15,200
運:80
魔法:基本生活魔法、水、火、風、土、光、闇、空間
スキル:言語理解、無詠唱、アイテムボックス∞、鑑定、経験値増量、俊足、カメレオン、盗賊(隠密、開錠、気配探知、遠見)、状態異常無効
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「マジか。俺より強い。」
「俺よりも強い。」
「でしょ〜?転生チートってやつかな?」
ドラン、俺たちも頑張ろうな。
ドランと目が合うと、俺たち2人は心が通じたようで頷き合った。




