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召喚士アデルの災難 〜なんで!?俺が召喚したのは最強勇者のはずだったのにアホっぽい男がきた〜  作者: 武天 しあん


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第65話 スリとハイエナ


「あれ?ポケットに入れてた銀貨無くなったんだけど。」

「は?本当に入れてたのか?」

「レオンはボーッとしてるから落としたんじゃないか?」


「そうかも〜、まぁいいや。たぶん2枚くらいだったと思うし。」

「気をつけろよ〜」


そんな話をしていた翌日、またレオンはポケットの銀貨が無くなったと言った。


「レオン、どうしたんだよ。ボケてんのか?」

「え〜?おっかしいな〜、さっき確かにあったんだけど。」

「さっきっていつだよ。使ったんじゃないのか?」

「そうだっけ〜?そうなのかな〜?」


金のほとんどはアイテムボックスに入れているんだが、屋台に寄る時や食堂に行く時のために、レオンは銀貨数枚程度をいつもポケットに入れている。


そしてその次の日にも同じ様に銀貨が無くなったと言い出して、いよいよおかしいと思い始めた俺たちは、誰かが盗っているのではないかと予想を立て、レオンを泳がせた。

レオンは普段は特にボーッとしているからな。


そして見つけた。

俺の妹と同じくらいの子がレオンに軽くぶつかる振りをしてポケットから金を盗っているのを。

そしてドランにレオンのことを任せて俺が追ったのだが、何故かすぐに見失ってしまった・・・。


「レオン、ドラン、すまん。見失った。」

「じゃあ明日は俺が追いかける。」

「えー?また俺泳がされる役なの〜?」

「レオンはポケットの銀貨が盗られないよう注意しておけ。」

「分かった〜」


そして翌日もそれらしき子を見つけたと思ったら、レオンはまんまと金を盗られたためドランが追いかけた。


「あー、すまん。見失った。」

「マジ〜?何者なの〜?」

「レオン様、何の話ですか?」


久しぶりにメワクを見たな。最近姿を見ていなかった気がする。


「メワク〜、おひさ〜、最近見かけなかったけどどこ行ってたの〜?」

「一旦村に戻って、ちゃんと冒険者になりたいって親を説得して王都に出てきました!」

「そうなんだ〜、頑張ってね〜」

「はい!」


そして軽くメワクに話すと、メワクは激昂した。


「レオン様の金を盗むなど許せません!俺が必ず捕まえてみせます!」


鼻息荒くギルドを飛び出して行ったが、すぐに戻ってきた。


「す、すみません。どんな奴なのか聞くのを忘れていました。」

「ぶはっ、メワク面白いね〜」


そして翌日、レオンを泳がせてメワクも連れて影から見ていたら、また同じ奴がレオンのポケットからサッと金を盗った。

いや、毎日いいカモにされてるではないか。

レオンも気付けよ。


そして申し訳なさそうにメワクが戻ってきた。


「本当にすみません。撒かれました・・・。」

「マジか〜、その子何なのか気なるね。凄いスキル持ってじゃない?」

「そうかもしれんな。」

「レオンは連日金を盗られているわけだが、気付けないのか?盗られる瞬間に捕らえられないのか?」


「そっか。確かに〜

盗られてから現行犯逮捕!って感じじゃないとダメかと思ってた。何となくどの子かは覚えてる。盗られる時に捕まえてみるね〜」


最初からそうすればよかったのでは?

と、たぶんその場の全員が思ったはずだ。


そして翌日、レオンはそいつを捕まえた。

アッサリと。本当にアッサリと捕まえたんだ。

俺たちが追わなくても最初からレオンが捕まえればよかったんじゃないか?


「はーい、お話聞かせてね〜」

「離せ!」

「そういうわけにはいかないんだな〜、人のお金盗っておいてそれはないんじゃないかな?」

「使ったからもう無い。返せねーよ!」

「うーん、別にそれはいいんだけどさ、君に興味があるんだよね〜

フード取るね。」


小柄なその子はフードを取ると獣の耳がついた女の子だった。狼か犬か?


「え?可愛い〜、犬?狼?」

「ハイエナだ。」

「おおー、格好いい!

で、どうやって逃げたの?スキル?」

「言わねーよ!」

「そっか、でも俺鑑定持ってるから見ようと思えば見れるんだよね〜」

「クソッ、カメレオンだよ。ステルスみたいなやつ。あと俊足と、盗賊系スキルは色々持ってる。」


なかなか珍しいな。盗賊職か。

あまり出会ったことがない。


「盗賊か。それいいね。ねーねー、俺の仲間にならない?」

「「「は?」」」


俺とドランだけでなく、この子の声もハモった。


「仕事あんの?何して生活してんの?」

「仕事は無い。ゴミ漁ったり、あんたの金盗んだり・・・。」

「俺のパーティー入ってくれたら衣食住は保証するよ?どう?」


レオン本気かよ、こんな奴入れてどうすんだよ。


「とりあえず仮ってことで、冒険者登録しよ。」

「なんであたしが!」

「衛兵のところ連れてくよ?それでもいい?ちなみに俺、勇者。勇者に手出したって分かったら処刑とかあり得るんじゃないかな〜?」


レオンは本気のようだ。そんなにこの子のことが気に入ったのか?

まさか脅しまでかけて入れようとするなど珍しいな。


「・・・分かった。」


こうしてレオンは強引にハイエナ人族のこの子を冒険者登録させると、この子はパーティーメンバーに加わることになった。

レオンの意思だから了承はするが、おかしな行動をするようなら放り出すつもりでいる。


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