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召喚士アデルの災難 〜なんで!?俺が召喚したのは最強勇者のはずだったのにアホっぽい男がきた〜  作者: 武天 しあん


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第60話 癒しのシュア召喚


自称聖女が消えてやっと平和が戻ったギルド。


「レオン〜」


今日もレオンがギルドでヒールをかけていると、巨乳美女がやってきてレオンに巨乳を押し付けながらしなだれかかった。


「背中ならいいけど、腕に巻き付かれるとヒールかけにくいからやめてね〜」

「分かったわ。もう、相変わらず釣れないわね。」


ある程度好きなようにさせているが、やはりレオンはこの女には靡かないようだ。


「前は簡単に騙されたと聞いていたが、あの女には靡かないんだな。」


俺と同じようにドランも疑問に思っていたようだ。


「あの女って誰のこと〜?」

「いつもヒールをかけているレオンに巨乳を押し付けている女だ。」

「あぁ、マリアさんね。」


あの女の名前を初めて聞いたな。


「あの人、43歳だし子持ちだよ。俺のお母さんと同い年だし、俺にはお母さんと同類にしか見えないな〜」

「は?43?ババアじゃねーか。」


ドランは相変わらず口が悪いな。20も上なら仕方ないか。きっとドランの母親も同じくらいの年齢なんだろう。


「それに職業、詐欺師だって。」

「マジかよ。」


勇者に集って金でも毟り取ろうとしているんだろうか?だから深入りはせず適当にあしらっていたんだな。


あの見た目で俺らより20も上だったのか。恐ろしい。母上の一つ上か。そういえば母上は元気だろうか?

久しぶりに手紙でも書いてみようかな。

勇者を召喚し、まさか人間辞めて勇者パーティーに加わったなど、母上が知ったら泣くだろうか?


母上を悲しませないためにも死ぬわけにはいかない。ここはギルドだし、ドランも側にいるから大丈夫だろうと、俺はギルドの裏にある訓練場へ向かった。


やはり近接戦もできた方がいいよな。

剣技がレベル2だから少し上げたい。それとも敵が近づく前に魔法で何とかするか。


ギルドの訓練場はどれほどの魔法耐性があるのか分からない。壊れても困るから剣技を磨くことにしよう。


俺はオーガJr.のシュアを召喚して木剣を握らせた。

こいつは角がある人型の魔物で、赤ちゃんの時に拾ってしばらく面倒を見ていたから俺に懐いていて人を襲ったりはしない。

普通のオーガは凶暴でテイムすることなどできないし、テイムしたところで召喚すれば襲いかかってくるだろうが、オーガJr.はそれよりは小さく大人しい。特にシュアは大人しい。


「シュア、剣の相手をしてくれ。」


俊足があるからか、足が速いと決定打に欠けたとしても、回避ならできるな。

いつの間にか腕力も底上げされたようで、シュアの重い一撃を難なく受けられた。

こういう時はまともに受けるのではなく、受け流すのが正しいんだろうが、俺にはまだ出来ない。


ハァハァハァハァ


汗だくだ。

「シュア、疲れたか?ほれ、水だ。」

「トトー、シュキ」


シュアは俺のことを父親だと思っているようで、召喚して遊んでやると、こうして俺に抱きついてくる。

もう俺より背が高いし、力も強いんだが、懐いてくれるのは可愛い。胸毛がワサワサとしていてそれが俺の頬に触れて擽ったい。



「ええ!?アデルが魔物に襲われてる!」

「待てレオン、こいつは俺が召喚した奴だから危険はない。」

「そうなんだ。そっか。鬼?めっちゃ怖い見た目だけど・・・。」


「トトー、コワイ」

「よしよし、シュア、あいつは俺の仲間だから大丈夫だぞ。」


珍しくシュアが怯えて震えている。

レオンの膨大な魔力か何かを感じ取ったのかもしれん。


「え?この見た目でこんなに甘えん坊なの?可愛いね〜、しかも喋れるの?」

「あぁ、シュアは赤ちゃんの時に俺が拾って育てたから俺のことを父親だと思っているんだ。知能は人間の幼児くらいだな。

見た目通り力はかなり強い。だが大人しい。」

「そっか。アデルの子か〜

俺はレオン。アデルの友達だよ。」


「レオン、トトノナカマ」

「そうそう。よろしくね〜」


レオンの差し出した手の意味が分からず、シュアは人差し指でレオンの手をツンツンとつついた。


「それでアデルはシュアと何してたの?」

「剣の相手をしてもらっていた。」

「そっか。アデルって剣も使えるんだね〜、知らなかった〜」



「うわっ!何でギルドに魔物がいるんだよ!」

「ドランー、大丈夫だよ〜、この子アデルの子だから〜」

「アデルの子?あぁ、召喚したのか。ビックリした。」


「トトー、コワイ」

「シュア、大丈夫だ。あいつも俺の仲間だから。」


やはり人間辞めるレベルのやつを見ると怖いんだな。レオンの時ほどは震えていないか。


「ドラン怖いんだって〜、もっとニコニコ優しい笑顔してあげて〜」

「無茶言うな。この顔でニコニコしたら気持ち悪いだろ。」

「えー?有りじゃない?ねーシュア。」


シュアはよく分からず首を傾げた。


「かわええ〜

この見た目の厳つさとのギャップ。ギャップ萌えだ。」


またレオンは意味の分からないことを言っている。この2人の反応からして、シュアが大人しいと言ってもここで召喚すると魔物だと勘違いされて攻撃されるかもしれん。

シュアと訓練するなら騎士団の訓練場を借りるか屋敷の庭にしよう。


そして俺は屋敷に帰ると母上に手紙を書いた。

まだ公式に発表していないから、勇者パーティーに入ったことは書いていない。


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