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召喚士アデルの災難 〜なんで!?俺が召喚したのは最強勇者のはずだったのにアホっぽい男がきた〜  作者: 武天 しあん


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第58話 運ばれる俺


「いつまで待たせる気?」


「なんであいつがいんだよ・・・」


平和な時間は短かったらしい。10日ほど経つと今度は森の入り口に自称聖女が現れた。


「今日は4階層だから構ってる暇ないし、無視して駆け抜けることにする〜

ドランは平気だけどアデルは走るの苦手でしょ?俺が担いで運んであげるよ。」

「は?」


そう言うとレオンは俺を肩に担いでものすごい速さで走っていった。

ドランはこのスピードについて来ているし。


「うわあ!ちょっ、ちょっ、待て、降ろしてくれ。落ちる、落ちるー」

「大丈夫。落とさないし。」


4階層に着く頃には、俺は走ってもいないのに息が上がっていた。



「うーん、アデルってさ、軽いよね。てかドランもメワクも軽かった気がするー。あ、もしかして重力が地球より軽いのかな?何だっけー?あれだよあれ。月でジャンプすると高く飛べるとかいうやつー」

「何を言っているのか分からんが、レオンは勇者だからじゃないのか?HPももの凄い数値だったし。」

「あーなるほどねー、そっちもあるのか〜

俺チートだもんね〜」

「それはいいんだが、そろそろ降ろしてくれるか?」

「あ、ごめん。軽すぎて担いでるの忘れてた。」


やっとレオンが降ろしてくれると、ドランもさすがにこのスピードは息を切らしていた。


「レオンはやっぱり速いな。」

「勇者だからね〜」

「ちょっと休ませてくれ。」


「いいよー

あ、ヤバイ。バルムンクがやる気になってる。2人はまだ休むでしょ?ちょっとバルムンクの相手してくるからそこで待ってて〜」


レオンは全く疲れを見せず森の奥へ駆けて行った。


「さすが勇者と伝説の剣だな。」

「あぁ、そうだな。俺マジで自信ないんだけど。勇者パーティー。」

「アデル、まだ言うか。いい加減覚悟を決めろ。

俺より早くレオンから色々与えられてんだろ?もうお前は一般人のステータスでなくなってんじゃねえのか?ちゃんと最近確認してんのか?」

「怖くて確認してない。」

「見せてみろ。俺のも見せてやるから。」

「・・・分かった。」


=====

名前:アデル・ラナーロ

種族:人間

年齢:22

職業:宮廷魔法師団所属召喚士、冒険者Cランク、勇者パーティーメンバー

レベル:31

HP:39,750/58,000

MP:9,250/13,000

攻撃力:6,500

防御力:8,000

運:65

魔法:基本生活魔法、水、火、風、土、召喚、空間

スキル:木登り、石積み、剣技Level2、弓Level1、結界、索敵、アイテムボックス∞、経験値増量、超回復、隠匿、頑丈な胃袋、魔眼、状態異常無効

称号:男爵家4男、ヴァイスの主人、シュアの主人、勇者を召喚した者、勇者の親友、エルミーツの弟子

=====


=====

名前:ドラン・コンコーネ

種族:人間

年齢:23

職業:冒険者Bランク、勇者パーティーメンバー

レベル:35

HP:52,720/69,000

MP:9,200/10,060

攻撃力:11,000

防御力:8,700

運:63

魔法:基本生活魔法、火、風、空間

スキル:身体強化、刺繍、剣技Level9、槍Level7、索敵、アイテムボックス∞、経験値増量、超回復、隠匿、状態異常無効

称号:男爵家3男、正義感の強い暴君、勇者の兄貴分

=====


「アデル、お前貴族だったのか。」

「ドランこそ。」


気にするところそこなの?

レベルは?何でレベルもHPもMPもこんなことになってんだよ。見なかったことにしよう。


「歳も近いし小さい時に会ってたかもしれんな。」

「あぁ。ドラン、刺繍得意なのか?そのゴツい体で刺繍とか想像すると面白すぎるんだが。くくくく」

「笑うな。好きでやってんじゃねえ。小さい頃から姉上の刺繍を代わりにやっていたらついていた。今でもたまにやらされる・・・。

アデルだって石積みって何だよ。頑丈な胃袋も。」

「子供の頃に河原で石を積んで遊ぶのが好きだっただけだ。頑丈な胃袋はたぶんレオンのせいだな。」


最近胃痛が無いと思ったらそういうことか。

ふぅ〜


「俺らさ、いつの間にか人間辞めてんな。」

「言うな。まだ俺はただの召喚士だ。」

「認めちまえよ。もう職業として勇者パーティーに所属してるしな。」

「くっ、もう逃げられないのか。」


俺はとうとう数値的にも逃げ場を失ってしまったようだ。


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